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パーフェクトガール
「でも、恵那さんって本当になんでもできるよね・・・。」
 「そんなことないわよ・・・。」
 映画館で映画の上映を待っている二人の女子大生が話していました。
 「だって、ゼミではいつも大活躍じゃない!」
 「歴史は昔から好きな科目だったから・・・。」
 「それに勉強だけじゃなくて、高校時代はバレー部でも活躍していたんでしょ!」
 「学校で一番の強さとかじゃないかったし・・・。」
 「それに加えて、明るくて、話題豊富な性格! もう、まさにパーフェクトって感じじゃない! まぐれで一流大学に入れただけで何の取り柄もない私なんかとは大違い!」
 「そんなことないって・・・。」
 口ではそういう恵那だったが、内面では少し違っていました。
 (確かに私は頑張ってきたものね! 昔から話題の中心になるようにしてきたし、中学では勉強、高校ではスポーツが得意になってきた。そして、大学ではアルバイトを通して営業のやり方を学んでいくつもり・・・。確かにパーフェクトな人間に近づきつつあるかも・・・。ただ、あの短所だけはどうしても克服できそうにないのよねえ・・・あ、ああっ!!)
 恵那は突然あることに気づいたのでした。
 (おトイレ・・・行き忘れちゃった!)
 恵那が唯一克服できない短所。それはトイレが近いことでした。

 (どうしよう・・・。映画が始まるまで後一分・・・。トイレに行って戻ってくる暇なんてないよ・・・。う、うん、大丈夫! 今は別にしたいわけじゃないし・・・。映画を見てる途中でしたくはなるだろうけど・・・・我慢できないほどの尿意にはならないはず! 映画が終わってからすぐトイレに行けばきっと大丈夫よ!)
 そう考え、恵那はトイレには行かずに映画を見続けることを決めました。

 それから、一時間が経過していました。
 (うう・・・、なんだか、お腹の下の方がむずむずしてきた・・・・。やっぱりおトイレしておけば良かった・・・・。)
 恵那はトイレに行くのを忘れていたことを後悔していました。
 
(この映画思ったよりつまらないわね・・・。ああ、早く終わらないかしら・・・。このままだと我慢が結構辛くなりそうね・・・。)

 さらに三十分が経過しました。心なしか、恵那の顔つきがこわばってきました。
 (トイレ・・・トイレに行きたい!)
 恵那の尿意は確実なものになっていました。
 (ああ、弱ったわね・・・。結構、したくなってきちゃった・・・・。それほど面白い映画ではないし、こっそり抜け出しちゃおうか・・・。)
 恵那は辺りを見回してみました。すると真剣に見ている人も割と多くいました。大人向きの映画だったため、若者はいましたが、子供は少ないようでした。
 (ああ、だめだめ! 子供じゃないんだからここで抜け出すなんて・・・。でも、みんな真剣に見ているわね・・・。そうね! 私ももっと映画に集中してみよう!そうすれば気がまぎれて、おトイレのことなんて忘れられるかも・・・。)
 映画は大地震により被害を受けた大都市の話でした。二人の若い男女は、地下街に閉じ込められ、不安な気持ちで救助を待っていました。そして・・・。

 ジャアアアアアアア・・・・。

 (・・・!! 何これ!? 水の音?)
 恵那は突然の大音量での水音に驚きました。思わず、スクリーンを見る恵那。すると大量の水が目に入ってしまいました。
 「なんということだ・・・。近くの水道管が破裂していたのか・・・。このままでは増え続ける水量で溺れ死んでしまう!」
 「そんな・・・。どうすればいいの!?」
 「救助を待っているだけではダメかもしれない! 二人で力を合わせて地上へと脱出しよう!!」
 どうやら、映画の演出だったようです。
 (大変だなあ・・・。一体どうやって脱出するつもりなんだろう・・・。う、ううっ! な、なんでこんな時に限って、こんな演出するのよ!! 火災とか、崩落とかならよかったのに・・・。水と水の音とで余計オシッコしたくなってきちゃったじゃないのよ!!)
 恵那は泣き出したい気持ちになった。
 (でも・・・・我慢・・・我慢・・・我慢しないと・・・。後30分くらいで終わるだろうし・・・・。)

 その後は恵那にとっては辛くてたまらない時間でした。映画は、増え続ける水からどう逃げ出すかを中心に描かれ、そのたびに恵那は強い尿意を意識することになってしまいました。
 (ああ・・・。おトイレ・・・おトイレタイムはまだ・・・? 早くしないともう、我慢が限界に・・・。)
 そのとき、廃墟となった地下街を逃げ回っていた映画の中の二人の目の前に地上の光が現れました。
 (良かった・・・。無事、災害から逃れられてハッピーエンドなのね・・・。)
 恵那はほっと胸をなでおろした。映画は確かにハッピーエンドだったが、それより遥かに恵那には嬉しいことがありました。映画が終わることでオシッコに行けるため、激しい尿意との戦いに終止符を打つことができるのです。
 だが、そんな恵那に更なる悲劇が襲い掛かるのでした。

 ぱしゃん・・・ぱしゃん・・・。ばしゃ!
 
 (ええっ! また水の音!)
 オシッコタイムが近いことを知り、気を緩めていた恵那に襲い掛かる不意の水音! そこを恵那の体内のオシッコたちは逃しませんでした。
 
 ちょろ・・・・。

 恵那の体内のオシッコはほんの少しだけですが、外に出てしまいました。思わず、右手で出口をジーンズの上から押さえて、押しとどめる恵那。
 (あ・・・ああっ! もしかしてちびっちゃった・・・? うう、誰も見ていないみたいだけど恥ずかしい・・・・。)
 
 映画の中の二人組は、無事救助された後、強い絆で結ばれ、その後も、交際を続けることになったのです。そして、映画では二人で池に行き、仲良くボート水遊びをしているシーンを上映していました。
 (だからー! 何でよりによってこんなにオシッコしたいときに水のあるシーンばっかり・・・。)
 恵那はもう、オシッコがしたくてたまりません。周囲に変に思われないように気をつけながらも、もじもじと足を動かしてしまっています。
 (うう・・・せっかくの休日なのになんでこんな辛い思いをしないといけないのよ・・・。)
 しかし、映画の方はスタッフロールが流れて、いよいよ終わりへと近づいています。
 (あ・・・ああ、は、はやくして・・・。ちょっと、このスタッフロール長すぎない?)
 恵那は今にも中身がこぼれだしそうなオシッコタンクを抱えながら、思いました。
 (トイレ・・・おトイレ・・・。早く行きたい・・・。)
 ようやく、スタッフロールも終わり、観客たちが動き始めました。
 「終わったね・・・。いい話だったよねえ! 本当に助かってよかった!!」
 「・・・・そ、そうだね・・・。」
 恵那は言った。友達は恵那とは違い、かなり映画を楽しんでいたようだった。そして、感動について話し始めた。
 「ね・・・、ねえ、そろそろ行かない・・・。なんだかトイレ・・・・したいかも・・・。」
 恵那は無理に笑顔を作りながら言った。
 「・・・あ、そうだね。じゃあ、行きましょう!」
 二人は映画館のトイレに向かいました。 だが、少し遅かったようです。映画館のトイレには短い行列ができていました。
 (あう・・・・、また、待たなきゃいけないの・・・?)
 恵那は行列の最後に並びましたが、座っているときや歩いているときよりも強い尿意と戦わなくてはいけないことに気づきました。
 (くう・・・。オシッコ・・・・オシッコがでちゃいそう・・・。足踏みがしたい! で、でも・・・。)
 周りには並んでいる人と友達がいる状況での足踏みなどパーフェクトな恵那のプライドが許しませんでした。
 「ね・・・ねえ、ここ混んでいるし、べ、別のトイレに行かない?」
 恵那は言った。
 「そうねえ・・・。待ってる時間がもったいないよね。さすが恵那! 少ない時間も有効活用しないとね!」
 「じゃ、じゃあ、とりあえず、駅の方へ行ってみましょう!」
 二人は映画館を出て、歩き始めた。歩いていることで恵那の尿意は若干治まったが、依然として辛いことに変わりはなかった。
 (い、一刻も早くトイレにいかなくては・・・。でも、どこが一番近いかしら・・・?)

 恵那は歩いている途中で公園を見つけました。
 (あ・・・あの公園、トイレがあるみたい! あそこに急ごう!)
ようやく恵那はトイレを見つけました。恵那はようやく地獄の出口が見つけられた気持ちです。オシッコタイムはもうすぐです。恵那は前を押さえたい気持ちと必死に戦いながら歩き続けます。
 「あ、あの公園にトイレがあるわね。」
 恵那は言いました。
 「あ、本当だ。あー、でもあれなんかちょっと古くていやな感じじゃない?」
 友達は言いました。確かに言われてみればそんな気もします。トイレが見つかったことで気が緩んでしまい、気付かなかったようです。
 (だ・・・だけど・・・、ちゃんとおトイレとして使えそうだし・・・。) 
 恵那は迷いました。もう、恵那のオシッコタンクは満杯で今にも破裂してしまいそうです。恵那はオシッコさえできればどんなトイレでもいいから使いたい気持ちでした。ですが・・。
 「そ・・・そうね・・・、他を探してみましょう・・・。」
 恵那は公園のトイレを諦めてしまいました。オシッコが限界寸前だということをたとえ、同性の友達とはいえども知られるのは恥ずかしいようでした。

公園のトイレを泣く泣く諦めしばらく歩き続ける恵那でしたが、いくら我慢することの多い彼女と言っても、満杯になったオシッコタンクを抱えて歩くのは辛くてたまりませんでした。
 (あう・・・少しだけちびったせいで、あそこが冷たくなってきた・・・オシッコ・・・オシッコがしたい・・・。)
 恵那は必死にオシッコを我慢しながら歩きます。ですが、更なる悲劇が彼女に襲い掛かりました。
 (あ・・・し、信号が・・・・。)
彼女の目の前で歩行者用の信号が青から赤に変わってしまいました。
 (う・・・嘘・・・次の青まで待たないといけないの!?)
 道路を横断することを諦め、歩くのをやめました。しかし・・・。

 ちょろ・・・ちょろろ・・・。

 (だ・・・だめえええっ!! )
 歩くのを辞めた事で再びオシッコタンクの中身が飛び出してしまいました。歩き出そうとしましたが、目の前の信号は赤です。恵那はその場で落ち着きなく足踏みをしている状態になってしまいました。隣にいた友人が不思議そうな顔をします。
 (くうう・・・、こんな人通りの多いところで足踏みなんて・・・でも、そうしないとまたオシッコが・・・。)
 恵那の足踏みは激しくなる一方です。そして、遂にジーンズを両手で引っ張り上げてしまいました。その様子に友人は驚いていました。
 「恵那さん? もしかして、おトイレ我慢できなそうなの?」
 (ま・・・まずい、ばれちゃう・・・。)
 「ち・・・違うの・・・ちょっと運動したいだけ・・・。トントントンって・・・。」
 恵那はとっさに言い訳をしましたが、全く効果はありませんでした。
 「この先トイレあるかわからないし、さっきの公園まで戻ろっか?」
 「い・・・いいわよ・・・別に・・・。」
 「・・・戻ろうよ。間に合わなくなっちゃったらどうするの?」
 友人は少し怒ったように言いました。
 (うう・・・完全にばれちゃってる・・・。でも、確かにこのままだと間に合わないかも・・・。)
 「戻りましょ。オシッコ漏れちゃいそうなんでしょ。」
 「そ・・・そうなの実は・・・。戻りましょう・・・。」
 二人は道を引き返して公園のトイレに向かいました。
 
 (は・・・恥ずかしくて顔から火が出そう・・・。でも、これでようやくオシッコができる・・・。トイレに跨って、お尻を出してしゃがんで・・・・。はっ! こんなことを考えるわけには・・・。)

中学生になっても、恵那はオシッコで失敗することがあった。ある日の帰り道、彼女は猛烈な尿意と戦っていた。友人との会話に夢中になり、いつもかかさなかった、トイレ休憩を怠ってしまったのだった。中学生になったというプライドで奇跡的にも家までは我慢できたが、自宅の庭でついに限界を迎えてしまうのだった。

 (あの時は、トイレがもうすぐだという油断がいけなかった・・・。だから今回も最後まで油断するわけにはいかない!)

 恵那はなんとかトイレまで我慢した。満杯のオシッコタンクも三度目の水漏れを起こすことはなかった。しかし、トイレの独特の匂いは恵那のオシッコがしたいという欲求をどうしても刺激してしまっていた。
 (オシッコしたいオシッコしたいオシッコしたいオシッコしたい!!)
 (でも・・・もう少しだけの我慢だ・・・。)

小学三年の時の遠足でも近いオシッコが災いした。
 なんとか目的地までの我慢を成し遂げたがそこのトイレには行列ができてしまった。もう、彼女の我慢は限界でとても待ちきれなかった。 
 そこで、彼女は水遊びをしているクラスメイトを発見した。 そこに加わり、わざと転ぶ振りをした。彼女はそこで下着と体操服を濡らしてしまったが、水遊びをしていたせいだとごまかし、誰にも気づかれることはなかった。


 (小学生のころの失敗を今するわけにはいかない!!)
 しかし、恵那の尿意は限界でした。恵那は思わず、右手でジーパンの上から出口を押さえてしまっていました。

 恵那は個室に素早く入り込み、ドアを閉めました。少し汚れてはいたけど清潔感ある白い和式トイレが目に入りました。
 (間に合った!! )
 恵那はついついそう思ってしまいました。しかし、その油断が命取りになりました。

 しゃあああ・・・。

 彼女の黒のショーツに、オシッコが広がっていきました。反射的に右手で押さえる力を強め、左手も沿え、その場で激しく足踏みをすることで大きなオモラシにはいたりませんでした。でも、ショーツはもうぐっしょりと濡れてしまっています。

 (しまった・・・。あの時と同じになるところだった・・・。)
 
 小学一年の時は授業前にトイレ休憩を忘れてしまい、授業中に限界に達してしまったことがあった。だが、彼女は尿意には負けなかった。必死に我慢を続け、休み時間まで持ち堪えた。 
 しかし、学校のトイレには小さな行列ができていた。人前でのおもらしを防ぎたい一心で最後の力を振り絞り、我慢をしたが、個室の中に入るところまでしか我慢はできなかった。 真っ白な和式トイレを目の前にしつつも、彼女は下着をびしょびしょに濡らしてしまったのだった。 
 だが、スカートはほとんど濡れなくてすんでいた。そのため、下着の冷たさを感じつつも、彼女はその後の授業を受け続け、失敗は誰にもばれることはなかった。


 恵那は鍵をかけ、急いでトイレに跨り、お尻を出そうとしました。ですが、焦ってしまい、なかなかジーパンを脱げません。
 (あう、あううう・・・。もう、毎日、何回もやってることなのににい!! こ、このままじゃあ・・・あの時みたいに・・・。)

 小学六年のときはあろうことか卒業式で失敗してしまった。長い卒業式を終えて、ようやく、トイレタイムがおとづれた。しかし、そこにはやはり行列があった。予想はしていたが、彼女にとって非常に辛い我慢だった。
 最後の力を振り絞り我慢し、個室の中に入り、鍵をかけた。だが、そこまでだった。彼女はスカートをたくしあげることができず、下着をぐっしょりと濡らしてしまった。 幸いにもスカートを濡らすことはなく、誰にも失敗を気づかれることはなかった。


 しゃあああ・・・しゅううう・・・。

 恵那のオシッコタンクからはたまりに溜まったオシッコが一斉に排水を始めてしまいました。黒のショーツを通り抜け、ジーパンにシミを作っていきます。
 (だめだめだめー!! せっかくおトイレまで我慢したのに!!)
 恵那は必死に脱げないジーパンと格闘し、ようやくベルトをはずしました。ですが、今度はファスナーが降りてくれません。

 しゅううううううう・・・。

 オシッコタンクからの排水は強まる一方です。恵那は最後の力を振り絞って、ファスナーをおろし、ジーパンとショーツを脱ぎ、お尻を出すことに成功しました。

 しょおおおおおおおおおおお・・・・。

 (はあ・・・やっと脱げた・・・。長かった・・。)
 恵那はなんとも言えない気分の良さになりました。ですが、しばらくすると自分の失敗を恥ずかしく思い始めました。
 (高校三年のあの時が最後の失敗だと思ったのに・・・しかも、それより酷いかも・・・。)

 高校のときはセンター試験で災難に見舞われた。試験が始まる前にトイレに行ったのだが、行列ができていて、入れなかった。案の定、試験中に催してしまい、しかも、限界が近づいてきた。
 休み時間になり、急いでトイレに向かいましたが、やはり行列でした。しかし、運よく、休み時間のうちにトイレに入れました。でも、もう恵那の膀胱は限界を遥かに超えていました。急いでズボンとパンツを降ろそうとしましたが、焦ってしまい、ズボンしか脱ぐことができず、パンツをはいたまま、オシッコをしてしまったのでした。


 (あう・・・、ジーパンもショーツもびしょびしょになってる・・・。ばれないかな・・・。)

 恵那は後始末をした後、前とお尻を隠すように、トイレから出ました。ですが、友人にはすぐ失敗がばれてしまいまい、笑われてしまいました。恵那は泣きそうになりました。
 「あはは・・・、あ、ごめんなさい。 でも、完璧だと思っていた恵那さんにも意外と子供っぽいところがあるのね・・。」
 「うう・・・子供じゃないもん・・・。(しょうがないじゃないのよ生まれつきなんだから。)」
 「でも、今度からは、もっと早くトイレに行きたいって言わないとね! それと映画を見る前のトイレも忘れないように!」
 「・・・・はい。」

  
         
  
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DATE: 2008/06/01(日)   CATEGORY: 現代風の物語
帰宅中の戦い
(後ちょっと・・・・ちょっとだけの我慢だから・・・。)
 琴美ちゃんは自分にそういい聞かせて歩き続けました。
 (ほら・・・あの公園・・・・あそこでトイレできるから・・・。)
 尿意と必死に戦いながら、琴美はようやく公園のトイレに辿り着いたのでした・・・。
 (ま、間に合った! これでようやく・・・ああっ!)
 必死の我慢の末にようやく辿り着いたトイレ。しかし、そこにはあってはならないものがありました。

 [故障中]

 (そ、そんなあ・・・。) 
トイレが故障していることを示す張り紙・・・。つまり、琴美ちゃんはずっと我慢してきたオシッコを再び別のトイレにいくまで我慢しなければならないのです。
 (が・・・我慢できるかな・・・。あうう・・・。これは、あの悪夢の「歴史の授業中の戦い」よりも酷い戦いになりそうだ。)

 「琴美様! オシッコの許可はまだですか!? そろそろまずいと思いますが・・・。」
 琴美ちゃんの中のオシッコ我慢隊長が久しぶりの登場です。
 (む・・・無理だったの・・・。予想外の「故障中」条約が締結されてしまったのよ・・・。)
 「左様ですか。少しでも早い対応が必要だと思われます。」

 (はやく・・・はやくなんとかしないと・・・。)
 琴美ちゃんはトイレでオシッコをする方法を必死に考えました。
 (この近くには他にトイレはないはず・・。なんとかして家まで我慢するしか・・・。)
 琴美ちゃんは家に向かって歩き始めました。

 「琴美様! 今回の敵は強力です! 早く、オシッコの許可を!」
 我慢隊長が再び叫びました。
 (いやよ! お家のおトイレに着くまでがんばって戦ってよ!)
 「しかし、今回の敵は水源を断ち、水の補給ができなくなりました。いかに訓練された兵士であっても喉の乾きには勝てません! 」
 (知らないわよ! そこをなんとかするのが、あなたの役目でしょ!)

 琴美は家に向かって歩きます。
 (おトイレ・・・、おトイレ・・・。あ、あれは・・。)
 ランニングをしている近所のおにいさんがスポーツドリンクを飲んでいました。
 (そういえば、今日は、友達とファミレスでたくさん、お茶とか飲んじゃったなあ・・・。結構、お腹に溜まって今頃・・・オシッコに・・・。)

 ぶるっ・・・・。

 琴美ちゃんはオシッコのことを考えたため、今までにない強い尿意を感じてしまいました。そして、体を震わせました。
 (ああ、だめだめ!! オシッコのことなんか考えちゃ! で、でも・・・。)
 おにいさんは、走っていたため、暑くてたまらなかったらしく、頭から水をかぶっていました。
 (そ、そんなことしないでよー。うう・・・オシッコ・・・オシッコしたい・・。 )
 琴美ちゃんはどうしても、お腹の中に溜まった大量のオシッコを意識せざるを終えません。

 「琴美様! 敵軍の兵士たちが大量に水を飲んでいます!」
 我慢隊長が報告に来ました。
 (そ・・・それがどうしたのというのよ!)
 「我が軍は水不足です! 兵士たちが水を求めて脱走しようとしています! このままでは我が軍は更に弱りきってしまいます!」
 (そ・・・それは駄目! なんとしても引き止めるのよ!)
 「わかっております! 全力を尽くします!」

 (後、少し・・・もう、少しだけあるけば家のトイレ・・・。今度こそオシッコできるから・・・我慢しないと・・・。)
 琴美ちゃんは家への距離を段々と縮めていきました。ですが、更なる敵が襲いかかろうとしていました。

 しゃああああああ・・・・。

 (こ・・・この音は・・・。オシッコ!?)
 琴美ちゃんの耳に水音が入ってきました。思わず辺りを見回します。すると芝生にホースで水をやっている音だとわかりました。
 (オシッコなわけないよね・・・あはは・・・。で、でも、あの音って・・・なんか!)
 
 ぶるっ・・・ぶるぶる・・・・。

 琴美ちゃんを今までにない強い尿意が襲います。思わず、その場にしゃがみこみ、かかとでオシッコの出口を押さえつけてしまいました。
 (あうう・・・・・。あ、危なかった・・・。もう少しでちびっちゃうところだった・・・・。)

 「琴美様!今度は敵軍が大量の水を撒き始めました! 兵士たちの士気はかなり低下しています。 戦いはかなり厳しくなりそうです! しかし、カカト戦法で、なんとか持ち堪えています!」
 (うう・・・かかと使ったんだからちゃんと持ち堪えてよね・・・。)
 「確実とはいえませんが、最善を尽くします!」
 
 琴美ちゃんの歩き方はどこかおかしい感じでした。内股気味でときおり、よろよろしたり、体を震わせたりしています。
 (頑張れ・・・頑張れ・・・もう少しよ・・・。)
 そして、遂に見慣れた自分の家が見えて来ました。
 (着いた!ようやくおトイレできる・・・。で、でも、ここで油断しちゃ駄目! ここでしちゃったら今までの我慢が水の泡だもん!)
 
 「琴美様! ようやく到着しましたね!」
 (う・・・うん!)
 「しかし、兵士たちが気を緩め始めています・・・。前押さえを許可していただけないでしょうか・・・。」
 (そ・・・それは駄目! 幼稚園児じゃないんだから! 恥ずかしすぎるよ!)
 「そこをなんとか・・・。もう、敵は横縞の門に達しようとしているのですよ・・・。」
 (うう・・・そ、それじゃあ、家の中に入ったらね・・・。)

 琴美ちゃんは玄関のドアを開けました。 
 「ただいま!」
 そう、言うと、右手でズボンの上からギュっと、オシッコの出口を押さえました。
 (は、はやくオシッコしないと・・・。ま、まずは靴を脱いで・・・・。)
 靴紐を解こうとしますが、なかなか解けません・・・。
 (い、急がないと・・・・。はやくはやくはやく・・・・オシッコオシッコオシッコ・・・。)
 
 「琴美様! 前押さえの許可、感謝します・・・。しかし、オシッコの許可のほうは・・・。」
 (い、今、忙しいの! もう少しなんだから・・・。)
 「は、はい! 申し訳ありません! ですが、なるべく急いでください! 限界は近いようです!」

 やっとの思いで、靴を脱ぐことができました。琴美ちゃんは全速力で家のトイレに向かいます。
 (も、もう限界! お願い間に合って!!)
 琴美ちゃんの前に「お手洗い」と書かれたプレートが目に入りました。毎日使う家のトイレが遂に目の前になったのです。
 (良かった・・・・助かった・・・。)

 ちょろろろろ・・・。

 ここまで来て、油断してしまいました。縞々のショーツに生暖かい感触が広がりました。走るのをやめて、両手で前を押さえます。
 (ああっ! や、やっちゃった・・・。で、でも、なんとかとまった・・・。)

 「琴美様! 大変です! 敵軍が大砲を使用しました! 横縞の門が砲撃を受け、ぼろぼろです!」
 (ひっ・・・被害はどれくらいなの?)
 「かなり大きいです。修復は困難になることでしょう・・・・。」
 (そ・・・そんなあ・・・。)
 「ですからやはり、一秒でも早くオシッコの許可を・・・。」

 琴美の尿意の波が少しだけ去ったようです。ゆっくりと立ち上がり、トイレを目指します。
 (おトイレに入ったら、一秒でも早く、ズボンとパンツを脱いで・・・、超特急でトイレに腰掛ける・・・。鍵はかけなくても・・・。)
 琴美はオシッコをする方法を一生懸命考えます。少しの遅れが命取りになりかねない状況なのです。 
(大丈夫・・・この順番でやればギリギリ間に合うハズ・・・!)
 そう思っていた琴美でしたが、そこには再び予想外の困難が待ち受けているのでした。
 (あ・・・・、な、何で蓋が閉まっているのよ!)
 夢にまで見た家のトイレ。しかし、その洋式トイレの蓋が閉まっていたのでした。
 (と・・・とにかく、開けないと・・・。)
 急いで開けようとしますが、慌てているためなかなかうまくいきません。
 (ああ・・・・トイレに着いたのに・・・・。ひ、ひっ!)
  
 しゅ・・・しゅうううう・・・。

 琴美は二回目のオシッコをしてしまいました。両手で出口を押さえ、激しく足踏みをし、なんとか堪えようとします。
 (ああ・・・・、結構、でちゃった・・・。トイレに着いたのに・・・。)

 「琴美様!敵軍は横縞の門を突破し、最後の黒き門に到達しつつあります。」
 (も・・・もう・・・、ちゃんと戦ってよお・・・。)
 「ですが、作戦にはない蓋戦術を取られてしまいまして・・。」
 (だ・・だって、こんなに限界なときに限ってあるなんて思わなかったんだもん・・・。)

 やっとの思いで、琴美は蓋を開けました。でも、これで終わりではありません。ズボンとショーツを脱ぐまで戦いは続きます。
 (大丈夫・・・毎日使うお家のトイレだからいつも通りやれば・・・・。)
 トイレに入るまでのイメージトレーニングが功を奏したのか、ズボンは無事脱ぐことができました。

 「琴美様! もう、兵士たちは限界です!オシッコの許可は!」
 (う・・・うん! もういいわ・・・。許可するわ・・。)
 「おお、ありがたい!! 皆のもの許可が出たぞ!」
 
 しゅううう・・・・しょおおおおお・・・・。

 琴美ちゃんの体の中に限界まで貯められたオシッコ・・・。それが一斉に出始めます。トイレにお尻を出してすわり、全く問題がなくいつも通りのトイレを済ませる・・・・・ハズだったのですが!
 (いやあああ! パ、パンツが脱げない・・・。
 オチビリをしてしまっていたため、普段なら、問題なく脱げる縞々ショーツをうまく脱ぐことができませんでした。 結局、下着を身につけたまま、三回目のオシッコをしてしまい、それはズボンにもかかってしまっていました。
 (はあ・・・・。なんとか、おトイレできた・・・。)
 下着を脱ぎ、トイレに座り、琴美は思いました。しかし、彼女の目は、オシッコで濡らしてしまったズボンがどうしても目に入ってしまいます。
 「お姉ちゃん? 随分慌ててたみたいだけど、おトイレ間に合った?」
 妹の声が聞こえてきました。
 (ど、どうしよう・・・。こんなおズボン見られたら・・・。)
 どうすれば、妹にバレずに着替えられるか・・・。琴美ちゃんにはまだまだ考えなければいけない作戦がたくさんあるようです。






              
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