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目撃! クネクネちゃん -花火大会で -
 花火大会に行ってきました! 割と有名な花火大会を選んだのですごく人が集まってきました!
 でも、なぜか・・・なぜか男子トイレだけが込んでて、女子トイレはそれほど列ができてなかった!! なぜ・・・。

 と思いきや!! 会場から少し離れたコンビニがすごい列だった! ふふふ、どうせ会場のトイレは混んでいるだろうと思って、コンビニでするつもりだったんだろうけど、失敗だったね。
 せっかく、我慢して着いたコンビニのおトイレの方が混んでたのだ!! ・・・大丈夫かな?みんな我慢できるかな? 我慢しすぎに気をつけてね。

 コンビニになんかダンボールで作った不自然な賞品棚があって、ポテチばっかり売ってた。多分、ポテチを売ることが目的じゃなくて、トイレに並んでいる女の子たちが安心してクネクネできるようにしたんだろうね。
 うーん・・・、こういうのを見ちゃう人って意外と多いのかな?
 そして、逆方向からは、店員さんが露店をやってガード・・・するつもりだったんだろうけど、隙間から丸見え。全部ガラスだから良く見えるよー。窓に必死にお尻を押し付けて中腰になってる女の子とかが・・・。
 
 でも、思ったよりクネクネしてる人は少なかった。みんなちゃんと早めに済ませるようにしてるんだね、えらいえらい・・・。
 一番、印象に残っているのは、膝を揺すって並んでいた女の人かな? 段々強くなってきて、そのうちトントンと足踏みをし始めて、最後には前かがみになったまま、その場で動き回ってた。

 さて、そんなわけで花火大会を舞台にしたSSを書いてみました。悲劇に見舞われちゃうのはパーフェクトガールのあの人。
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DATE: 2008/08/27(水)   CATEGORY: 現代風の物語
パーフェクトガール2 - 花火大会の危機 前編 -
 (花火大会か・・・・。)
 恵那は電車の中で広告を見つけて、ふと思いました。
 (まあ、別に行かなくてもいいか・・・、高校のとき行ったことがあるし、しかもあの時は・・・・。)
 恵那は高校時代の花火大会を思い出していました。
 (あう・・・お、思い出したくない・・・。)
 高校の時の花火大会については思い出したくない出来事がありました。ですが、思い出してしまったようです。

 「恵那ちゃんも浴衣姿可愛いね!」
 一緒に夏祭りに行った。友達に言われました。
 「そう? ありがとう。」
 恵那は答えました。同時に何かに気付いたようです。
 「あれ? それ違ってない?」
 「え・・・、そうなの?」
 「そうよ、この着方は死装束のときだけだよ。左前になってるわよ。」
 恵那は友達の浴衣が左前になっていることに気付いたのでした。
 「あー、やっぱり! 何か違うと思ってたー! さすが、恵那ちゃん、物知りね! 」
 友達は言いました。
 「すごいよねえ、恵那ちゃんは成績クラストップだし、スポーツもできるんでしょ。」
 「まだ、そんなに得意ってわけではないよ。」
 このころから既に恵那は様々なことが得意になりつつある完璧な女性に近いと思われていたようです。

 その後も、友人数人は恵那を中心とした話題で楽しんでいました。そして、屋台を回り、ラムネを飲んだり、カキ氷を食べたりしていました。恵那ももちろん楽しんでいましたが、少し気になることが出てきました。
 (あ・・・や、やっぱりしたくなってきちゃったわね・・・。)
 恵那は段々とオシッコがしたくなってきてしまったのです。
 (浴衣だと脱ぎにくいから、ちゃんと先にしておいたのに・・・。)
 数々の長所がある恵那ですが、実は一つだけ大きな短所があるのです。
 それはオシッコが近いことでした。
 (脱水症状になるといけないとおもって、ラムネとかいっぱい飲んじゃったし・・・。どうしよう・・・我慢できるかしら・・・。)
 恵那は段々と不安になってきました。

 花火が始まるころには恵那の尿意はかなり強くなってきました。
 (ああ・・・トイレに行きたい・・・。)
 せっかくの綺麗な花火ですが恵那はオシッコのことが気になってしまい、なかなか楽しめないようです。

 花火を見ている間に、恵那の小さなオシッコタンクにはラムネやカキ氷が形を変えて次々と注ぎ込まれていきます。恵那の膀胱はすぐにオシッコでいっぱいになってしまいました。
 (トイレトイレトイレ行きたい! で、でもみんなはまだ平気みたいだしどうしよう・・・。)
 オシッコの我慢が辛くなってきた恵那は座りながら時折、足を組み替えたり、下腹部をさすったりするようになりました。でも、これくらいの我慢なら恵那にとってはよくあることでした。
 (あ、後、どれくらい我慢すればおトイレできるのかなあ・・・。)
 恵那はなるべく花火に集中し、オシッコのことをわすれようとしました。ですが、忘れようとすればするほど、下腹部からの排尿欲求は強くなるばかりです。
 (うう・・・・は、はやくトイレがしたい!! ま、まだ終わらないの?)

 ようやく花火が終わるころには恵那の我慢は限界に近づいていました。
 「花火綺麗だったね!」
 「うん、来てよかった! 思っていたよりずっと大きくて大迫力だった!」
 友達は花火について話しています。しかし、恵那にはそんな余裕はありませんでした。
 (は、はやくトイレに行こうよ!! で、でもみんなはまだしたくないのか・・・。うう・・・な、なんで私だけこんなにトイレが近いんだろう・・・。)
 恵那は自分のオシッコの近さを恨みつつありました。
 「恵那ちゃん? どうかしたの?」
 無口になっている恵那を不思議に思った友達が聞きました。
 「え・・・い、いや、少し疲れちゃって・・・・、まだ帰らない?」
 「あ、そうだったんだ。それじゃあ、花火も終わったし早めに帰ろうか?」
 「そうだね。確かにちょっと疲れたかも。」
 恵那たちは帰ることにしました。

 恵那は満杯寸前の膀胱に振動をなるべく与えないよう慎重に、しかし、なるべく早く歩きました。
 (トイレトイレトイレトイレトイレ!! こ、この辺りにあると思うけど・・・。)
 恵那はトイレを探し、キョロキョロしながら歩きました。心なしか前かがみになり、時折、内股気味に歩いたりもしています。
 (そ・・・そろそろまずいわね・・・・、もしかしたらまた限界になっちゃうかも・・・・。)
 恵那は中学生のころの失敗を思い出しました。学校からの帰り道に、どうしてもオシッコが我慢できず、オモラシをしていまったことがあるのです。当時から成績はトップクラスで自信を持っていた恵那にとってとてもショックな出来事でした。
 (あの時は、もう大人だということと、家まで後少しだという油断がいけなかった! もう二度とあんな失敗はしないはず!!)
 そう自分に言い聞かせていましたが、満杯寸前のオシッコタンクからの排水欲求の強さは漏らしてしまってもしかたがないほどの強さになっていました。
 (あ・・・あう・・・・、で、でももう我慢が・・・我慢我慢我慢我慢・・・・トイレまでなんとしても我慢するのよ!!)
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DATE: 2008/08/27(水)   CATEGORY: 現代風の物語
パーフェクトガール2 - 花火大会の危機 後編 -
 「あ、ちょっとトイレ寄って来るね!」
 友達の声に、恵那は小さな喜びを覚えました。
 (あ・・・トイレあったんだ! 良かった!)
 「それじゃ、私も・・・。」
 そう言うと恵那は友達について、トイレに向かいました。ですが、恵那の喜びはそこで打ち砕かれることになるのでした。
 (え・・・ええっ! こんなに!?)
 トイレは予想外の大行列でした。花火を見るために集まった人々によって見慣れたトイレが様子をいっぺんさせていました。普段ならともかく、限界寸前のオシッコタンクを抱えて、自分の番まで我慢ができるとは思えませんでした。 
 (む、無理!! こんなに並んでたら限界になって・・・そ、それに浴衣だと脱ぐのにも時間がかかっちゃうし・・・。)
 恵那は迷いました。ようやくオシッコをできる場所を見つけたのですが、間に合わなければ意味がありません。そして、決断しました。
 (ほ、他のトイレを急いで探そう!!)
 「わ、私、先に帰るね!」
 「えっ? トイレはいいの?」
 「だ、だって、ここ並んでるし、あんまり綺麗じゃなさそうだし・・・。」
 「そうね、私もそれほどしたいわけじゃないし、もうちょっと我慢しよ。」
 他の友達も恵那についていくことにしました。
 
 (この辺りで他にトイレできるところといったら・・・・。)
 恵那は自分の知る限りのトイレを思い出そうとしていました。しかし、満杯のオシッコタンクに邪魔されてなかなか思い出せません。
 (うう・・・ま、まずいよお・・・限界だよお・・・、トイレトイレトイレ!! あ、そうだ! コンビニがあった! あそこでおトイレ貸してもらおう!)
 なんとかオシッコする場所を見つけ出すことができた恵那。顔をこわばらせ、オシッコタンクの蛇口を必死に閉じるよう命じ、コンビニを目指します。時折我慢が辛くなり、左手で下腹部をさする回数が増えつつありました。
 (早く・・・トイレ・・・急いでトイレしないともうオシッコが・・・。)

 恵那はなんとかコンビニに着きました。満杯のオシッコタンクもなんとか持ち堪えていました。コンビニの明かりがまるで楽園があるかのように輝いて見えました。
 (もうちょっと・・・もうちょっとだから・・・。で、でも油断しちゃダメだからね!!)
恵那は気を緩めてしまわないように自分に言い聞かせました。しかし、頭の中にはトイレを使う自分の姿がどうしても思い浮かんでしまいます。コンビニのトイレの扉を開け、中に入り鍵をかけ、浴衣をたくし上げ、ショーツを脱ぐまでの一連の動作とともに。
 (もうすぐだ・・・・! 今度こそオシッコができるんだ・・・!)

 「ねえ、あのコンビニでトイレを借りてこよ!」
 「あ、賛成! みんなも行こ!」
 恵那たちはコンビニに入りました。
 (良かった! 間に合った!)
 そう、思う恵那でしたが、またしてもその考えは打ち砕かれてしまうことになりました。
 (う・・・うそでしょ!! ま、まさかコンビニまで・・・!)
 なんと、コンビニのトイレにも行列ができていたのでした。これは恵那にとって全く予想外のことでした。
 (そ・・・そんなあ・・・、すぐオシッコできると思ったのに・・・。)

 ちょろっ・・・・。

 (い、いやああっ!!)
 予想外の行列に恵那の小さなオシッコタンクは我慢を諦めかけてしまいました。恵那が浴衣の下に身につけていた、イチゴ柄のショーツにちょっとだけオシッコをちびってしまいました。
 (だ、だめえええ! も、もう、オモラシは中学で最後にするって誓ったじゃないの!! こ、こうなったらなんとしてでも自分の番まで我慢してトイレに並び続けなきゃ!!)

 行列に並びはじめた恵那。ですが、もう我慢は限界です。最初は軽く気付かれないようにしているだけのつもりだったその場足踏みもドンドン強くなっていきます。
 (あ・・・あう・・・。ど、どうしよう・・・もう、限界かも・・・。)
 一緒にトイレに並んでいた友人たちも恵那の様子がおかしいことに気付き始めました。
 「ねえ、何だか恵那ちゃん、そわそわしていない?」
 「うん、そうだよね・・・・。」
 ヒソヒソと、しかし恵那にも聞こえてしまうような声で友達が話し始めました。
 「もしかして、おトイレ我慢できなくなってきているんじゃない?」
 「あー、確かにそんな感じもするよねえ・・・。」

 恵那の前の行列は段々と減ってきました。後、三人で恵那の番です。しかし、やはり、恵那のオシッコタンクはもう限界寸前のようです。誰が見てもわかるような足踏みをしていないとオシッコを我慢することができないようでした。
 (もう、も、漏れちゃう・・・・。で、でもここまで来てオモラシだなんて・・・、後、少しだから我慢しないと!)
 友達も少し驚いているようです。
 「やっぱり、恵那ちゃん、我慢できなそうみたいね。」
 「大丈夫かな・・・、随分足踏みしちゃってるけど・・・。」
 「そうねえ・・・、恵那がそんなことするなんて滅多にないことだろうし・・・。」

 恵那の順番まで後二人になりました。オシッコタイムも近づいてきましたが、限界も近づいてきたようです。
 (オシッコ・・・・オシッコがしたい・・・。)
 「ねえ、恵那ちゃん?」
 恵那の友達が心配して話しかけてきました。
 「大丈夫・・・? その・・・・おトイレ我慢できないんでしょ?」
 (え・・・、あ、ああっ・・・!)
 「べ、別に大丈夫よ!」
 恵那はついつい強がってしまいました。常にパーフェクトを目指す恵那は自分がオモラシ寸前の状態にあるということを認めたくなかったのでした。とはいっても、もう、隠しきれる状態ではありません。
 「でも、ずっと足踏みしているじゃない? こんな状態の恵那みたことないし、相当辛いんじゃないの?」
 「そ、そんなことないわよ!」
 恵那はついつい、足踏みをやめてしまいました。その途端、これまでにない強烈な排尿欲求に襲われます。オシッコの出口に全身の力を込め、オシッコを押しとどめようとしました。ですが、足踏みを失った影響は恵那の予想より遥かに大きかったようです。恵那は今までになく強い排尿欲求に負けてしまいました。

 ちょろちょろちょろちょろ・・・・。

 「い、いやっ・・・・!」
 恵那は小声で叫びました。恵那のイチゴ柄のショーツに生暖かい感触が急速に広がっていったためです。
 (も、もうだめ! このままじゃ、漏れちゃう!)
 彼女は、とっさに両手でオシッコの出口を押さえました。なんとか排尿は止まりましたが、もう言い訳はできません。
 「やっぱり、おトイレだったのね! どうする? 前の人と順番代わってもらったら?」
 「い・・・いい! 我慢できる!」
 恵那は顔を真っ赤にして答えました。
 「そう? まあ、恵那がそういうならしょうがないか。」

 恵那の前には後一人。恵那は前を押さえたまま、相変わらず足踏みを続けています。
 (わ、私がこんな幼稚園児みたいなことをするなんて・・・、で、でも我慢できなかったら・・・。)
 彼女は恥ずかしい仕草をやめたい気持ちとオモラシの不安との間で葛藤を繰り返していました。
(は、早くトイレさせてよ・・・・、オシッコオシッコオシッコしたい!!)
 その場で激しく足踏みをしながら恵那は思いました。

 トイレからまた一人女性が出て来ました。次の人が終われば、恵那の番です。
 (後、一人・・・! 後、一人だからそれまで持ち堪えるのよ!!)
 恵那のオシッコタンクにはラムネやカキ氷が形を変えて流れ込み続け、もう満杯です。今にも、中身が飛び出して、恵那のショーツと浴衣をびしょびしょにしてしまいそうです。
 (こ、こんなことなら、水分を控えておけばよかった・・・。)
 恵那は後悔しました。ですが、もう遅いのです。今、彼女を苦しめ続けてる続けている水分をなくすためには、トイレに行くこととオモラシをすることしか恵那には残されていないのです。
 (で、でも、後、少しの我慢・・・! おトイレに入って、ショーツを脱げば、オシッコが・・・あっ!! きょ、今日浴衣着てきちゃったんだ!! ど、どうしよう・・・うまく脱げるかしら・・・・? あっ、あうっ! また、波が・・・!! も、漏れちゃう・・・が、我慢が・・・・! え、ええいい、しかたがないわね・・・・!)
 
 今までにない尿意の波に襲われた恵那。今までは浴衣の上から前を押さえていましたが、遂に浴衣を捲り上げて、下着の上から押さえるようになってしまいました。
 (くぅ・・・、な、なんとか止まったし、これならすぐ、トイレできるけど、こんな姿を人に見られるなんて! お、お願い、は、早く変わって! おトイレさせてっ!! は、はやく・・・して・・・。)

 「あーあ、恵那ちゃん、本当にもう限界みたいね・・・。」
 「あっ、恵那ちゃんいちごパンツだ。足踏みといい、前押さえといい、意外と子供っぽいんだねえ。」
 「本当よねえー、オモラシしちゃだめよー、頑張ってねー。」
 恵那の友達が話しています。
 (し、しょうがないじゃないのよー、生まれつき膀胱が小さいみたいだし、どうしても我慢ができなくなっちゃうのにい・・・。で、でもこのままじゃ、本当にオモラシになっちゃうかも・・・。お願い、いますぐトイレに・・・!)

 ガチャ。

 彼女の願いが叶いました。トイレから女性が出てきて、恵那の番になりました。
 浴衣をたくし上げ、前を押さえてよろよろしながらも、恵那は急いでトイレに入ります。
 (た、助かった! で、でもここで油断しないようにしないと!)

 恵那はまず、後ろ手にドアを閉めようとしました。ですが、そのとき、遂にオシッコタンクが限界を迎えてしまいました。

 しゅううう・・・・。

 満杯のタンクからオシッコが漏れ出して、イチゴ柄のショーツを濡らします。
 (あ、も、もうだめ・・・、し、しょうがない・・・。)
 恵那はドアを閉めるのを諦め、急いで和式トイレに跨り、下着を降ろすことにしました。浴衣をたくし上げて前押さえをしていたので、すぐにショーツを脱ぐことはできました。

 しゅううううううううううううう・・・・・・・・。

 恵那はなんとか無事(?) トイレを済ませられました。ドアは友達が気付いて、閉めてくれたようです。
 いくつもの困難を越えて、オシッコタンクを空にでき、爽快感に包まれながらも恵那は微妙な気持ちでした。
 (はあ、間に合った・・・といえるのかしら?)
 
 幸いにも浴衣は無事でしたが、恵那の履いていたイチゴ柄のショーツはかなり濡れてしまいました。
 (なるべく拭いてみたけど、やっぱり、気持ち悪くて履きたくない・・・、ま、まあ、中学生だったころとかよく失敗してこうなっちゃっていたし、我慢しよう!)
 恵那は不快感を感じつつも、下着を身につけ、身支度を整えました。
 (ああ、みんな私の恥ずかしい姿を見て、どう思ったのかしら・・・。戻りにくい・・・。それと、ドアを閉めたことのお礼も言わないと・・・。でも、ここにいつまでもいるわけにはいかないわね。私ほどじゃないにしてもトイレを待ってる人がまだたくさん並んでいるだろうし・・。)
 憂鬱な気持ちを感じつつ恵那はトイレのドアを開け、友達の元に戻っていった。



 (そうそう・・・・高校のときはそんなことがあったんだ・・・・。や、やめておこう今年の花火大会はもう・・・。)
 そう考え、恵那は電車を降りて、家へと向かうのだった。
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旅の剣士と見習い悪魔
 険しくそびえる山脈に一本、なだらかな丘に二本、道があった。分かれ道には小屋があり、二人の旅人が話していた。
「どうしてもいくんですか・・・・やはり、別の道を進んだ方が・・・・」
 「いや、行かせてもらう。その恐ろしい魔物とやらの力をぜひ見てみたい。」
 「ですが、何人もの人が行方不明になっているのですよ・・・特に女性が多いそうですし。」
 「心配することはない。我が名はセンデス。剣士として各地を回り、凶悪な魔物を何匹も退治している。」 
 「そうですか・・・・それではもう止めません。では、私も出発しますので、どうかご無事で・・・」
 センデスは小屋で一休みした後、次なる町へと向けて歩き始めた。途中に道が二通りあり、山脈を越える道の方がはるかに近道であった。
 だが、恐ろしい魔物の出没する危険な道であるため、ほとんどの人が遠回りをしていくのだった。剣士センデスは遠回りをせず、魔物と戦うことを選んだ数少ない人間であった。魔物を退治し、旅を楽にすることで更に自分の知名度を高めようとの考えであった。
 (さて、武器もしっかり手入れをしたし、水と食糧もまだ十分にある。魔物の出没する山脈とやらに出発するか・・・)
 センデスは山脈へ向かおうとしたが、足を止めた。
 (いけない!あれを忘れるところであった。)
 センデスは小屋に戻り、備え付けてあったトイレに入った。ゼバルド王国の街道の多くにはこのような小屋などでトイレを利用することができるが、どこにでもあるわけではない。4,5時間程度トイレにありつけないこともあるため、済ませられるときに済ませるようにしていた。
 (あまりしたくはないが、あの道ではいつでも済ませられるとは限らないしな・・・前みたく我慢できずに・・・・いや、それは違う!悪魔の仕業だったのだ!とりあえず用心するにこしたことはない、それで失敗した女騎士もいると聞くしな。)
 出すものも出し、センデスは山へと向かった。2時間ほど歩いたが、魔物の気配はなかった。安心しはじめたころ、かすかな笑い声がセンデスの耳に入った。
 フフフフフ
 「誰だ!!誰かいるのか!!姿を現せ!!」
 草むらの中から悪魔が現れた。剣を構えるセンデス。だが、悪魔は予想以上に小さかった。
 「何者だ!名を名乗れ!」
 「オイラの名前はコデスロンだよー。見習いの悪魔さ!」
 「何・・・悪魔だと・・・」
 センデスは悪魔への敗北を思い出し、身震いをした。だが、相手が小さな見習い悪魔であることからそれほど恐怖は感じていないようだった。
 「オイラも見習いの悪魔だけど人間の考えていることはわかるんだよ。オイラにここを通る人への悪戯をやめて欲しいと思っているんだね。いいけど条件があるよ・・・。オイラの遊び相手になって!」
 「遊びだと・・・・。」
 「双六遊び。それに勝ったらもうここでの悪戯はやめるよ。センデスおねえちゃんが悪魔を追い払ったということにしてあげてもいいよ。ねえ、遊ぼう。」
 (双六か・・・まあ、戦わずに勝てるのなら悪い話ではないな・・・。)
 「いいだろう。」
 「わーい!やたー。それじゃあはじめるね。」
 コデスロンはなにやら呪文を唱え始めた。すると地面に升目と数字が現れた。その後、かなり大き目のさいころが二つ出てきた。
 「このさいころで出た数だけ進んでいくんだよ。ちょうど山のてっぺんあたりが『あがり』になっている。そこに最初についた人の勝ちだよ。それじゃあ、先にサイコロを振っていいよ。」
 「私からか・・・」
 センデスはサイコロを投げた。5と書かれた面が上になってとまった。
 「5だね。それじゃあ、5枡歩いていいよ。」
 センデスは5と書かれた升目を目指して歩き始めた。コデスロンもサイコロを投げた
 「4だ。ちょっと負けているなあ・・・でも、勝負はこれからだ!」
 センデスは再びサイコロを投げた。出目は6で、六升進んだ。
 コデスロンもサイコロを投げた。出目は5だった。
 「ああ、残念、また負けてる・・・。あ、でもあのますは」
 コデスロンが新しくとまった升には「7進む」と書かれていた。
 「よし、これで一気に逆転だ!」
 (なるほど、そういう升目もあるのか・・・・)
 「さて、次はセンデスおねえちゃんだよ。」
 「わかった」
 センデスはサイコロを振った。出目は5で進んだ升目には「ココナッツジュースを飲む」と書かれていた。
 「ああ、いいなあ、ココナッツジュース。オイラも飲みたいなあ・・・」
 コデスロンがココナッツジュースを用意しながら言った。
 「残念だったな。ここに止まったのは私だ。それではいただくとしよう。」
 センデスはコデスロンの用意したココナッツジュースを一気に飲みほした。自分の用意していた水もあったが、長い道のりであったため、節約しながら飲んでいた。喉が渇いていたのだ。
 「よーし、次はオイラの番だ。今度は何か飲み物がもらえるマスに止まるぞー。えい!」
 コデスロンのサイコロの目は3。
 「ええと、このマスは・・・・えええええ!腕立て伏せを20回やる!?」
 必死になって腕立て伏せをするコデスロンを笑いながら見ていたセンデスであったが、ふと、険しい顔つきになった。何かむずかゆいような感覚が下腹部からしたためだ。
 (な、なんだこの嫌な感じは・・・まさか)
 センデスが考えたこと・・・それは。
 (尿意の前触れでは・・・)
 そう、それは膀胱に尿が溜まっている感覚であった。
 (あの小屋をでる前に済ませておいたし、水分もあまりとっていないそんなはずは・・・・・・あっ!)
 センデスは先ほど飲んだココナッツジュースのことを思い出した。
 (あれはあの子悪魔の用意したもの・・・・もしや、何かの細工を・・・。)
 センデスは悪魔デスギロンへの敗北を思い出した。そういえば、あの子悪魔もデスギロンと似ている感じがする。
 (これほどまでに急速に尿意が高まるとは・・・・やはりあの飲み物に細工があったに違いない。不覚だった・・・。)
 
 その後も勝負は続いた。差が大きくつくことはなかったが、センデスの尿意は次第に高まっていった。最初のうちは勘違いかもしれないと思い込もうともしていたセンデスだが、下腹部のむずかゆい感覚は強まる一方で、もはや尿意を認めざる終えなくなってきていた。
 「さて、次のセンデスおねえちゃんのサイコロの目は2だね。あ、そこはその場で30回飛び跳ねるだよ。」
「なぬ・・・!」
 センデスは焦った。尿の溜まっている膀胱を抱えて何度も飛び跳ねるのは、彼女にとっては酷なことであった。下手すれば膀胱の中身をぶちまけてしまう。
 (まずい・・・・どうしよう・・・。)
 迷うセンデスだった。だが、そのときはちょうど尿意の波が引いたときであった。
 (よし、早めに終わらせておこう・・・尿意がぶり返さないうちに・・・)
 その場で飛び跳ね始めたセンデス。しかし、10回目くらいで再び尿意の波が押し返してきた。
 (くうう・・・ま、まずいぞ・・・)
 振動が膀胱に伝わり、強くなる排尿欲求。だが、欲求に従うわけにはいかない。必死に尿道口に力を入れ、我慢するセンデスだった。
 (うう・・抑えたい・・・・出口を押さえてたい・・・)
 だが、それは彼女のプライドが許さなかった。だが、やっとのことで30回の跳躍を終えた後、つい、こらえきれずに、足を交差させてしまう。
 (は・・・恥ずかしいぞ・・・・だが、まだ収まらない・・・・)
 強い尿意を抑えるため、更にその場で足踏みをはじめるセンデス。
 「あらららら・・・センデスおねえちゃん、大丈夫?」
 コデスロンが言った。あわてて足踏みをやめるセンデス。
 「隠しても無駄だよ。オシッコしたいんでしょ・・・。人間の考えていることはわかるんだよー。」
 (く・・・・忘れていた・・・。)
 「お・・・・お手洗い・・・・」
 「え、何?」
 「お手洗いに行きたいのだが、どこにあるかわかるか?」
 「ああ、もう少し先にある小屋の近くにおトイレならあるよ。後、20マスくらい。そこまでの我慢だね。」
 「わかった」
 (20マスか・・・・。それくらいならなんとななるはず・・・。)
 センデスはトイレ休憩が見えたことで気持ちを落ち着け我慢が容易になったように感じた。
 

 その後もしばらく戦いが続く・・・そして、ついに・・・・。
 (あ・・・・あれは・・・・。)
 センデスの目に旅人のための小屋・・・そして、その隣にぽつんと立ってるトイレが見えた。
 (よし!もう少し!本当にもう少しだ・・・・だが、まだ油断するな・・・。その油断が命取りだったんだ!今回は子供の悪魔、絶対に負けるわけにはいかない。)
 「あ、センデスおねえちゃん!オシッコまだ大丈夫?」
 (よ・・・・余計なことを・・・・。)
 「もう少しの我慢だから頑張ってね。それじゃあ、次はおねえちゃんの番だよ。」
 センデスは尿意で体を震わせながらサイコロを振った。
 (3マスか・・・特に何もないマスだな・・・。)
 「それじゃあ、そこでしばらく休憩させてもらうから待っていてくれ!」
 センデスは言った
 「あ!駄目駄目!駄目だよ!」
 コデスロンも言った
 「何故だ!!!」
 「だって、そのマスがセンデスおねえちゃんの場所だよ。他のマスにいっちゃだめ!」
 「そ、それでは・・・・トイレにはどういけばいいんだ!!いけないというのか!?」
 「いってもいいけど・・・・2つ先のマスを見てみて。」
 センデスは升目を見た。そこには「トイレに行く」と書かれていたマスが3つあった。
 「そこに止まったら行ってもいいよ。」
 (三つのトイレマスか・・・・2,3,4を出せば止まれる。しかし、5,6が出たら、トイレを目の前にして立ち去らなければいけない・・・・考えていてもしょうがない!賭けてみるか!)
 「じゃあ、次はオイラの番だね。サイコロは3!えっと、腕立て伏せを20回やれば5進む・・・・・どうしようかな?進みたいけど、面倒だなあ・・・・迷う。」
 (は、は、早くしろ!! こっちは一刻一秒を争う事態なのだぞ!) 
 「あ、ごめん、センデスおねえちゃんのオシッコのことを忘れていた。じゃあ、はじめるね腕立て。」
 (く・・・このガキ・・・・。よし、サイコロだ!!頼む!出てくれトイレマス!!)
 センデスはサイコロを投げた。でた目は1であった。
 (1・・・・だと!!)
 夢にまでみた放尿がまた少し遠ざかってしまった。思わず尿道口を緩める。
 (駄目・・・・まだだ!! 次だ!!次で1,2,3を出せばまだチャンスはある。確率は1/2!!今度こそ絶対に大丈夫だ!! これが最後!!これが最後の我慢だ!!)
 「あら。残念だったねおねえちゃん。  それじゃあ、投げるね。」
 コデスロンはサイコロを投げ、出た数だけ進んだ。
 「トイレに行くマスだ。それじゃあ、先に行ってくるね。」
 (く・・・な、あのガキめ・・・。う、うらやましい・・・。)
 センデスはパンパンに膨らんだ膀胱を抱えながら思った。
 (さて、次は私の番だ・・・。今度こそトイレマスに・・・!)
 センデスは願いながらサイコロを投げた。出た目は4だった。
 (4・・・だって!?) 
 なんということだろう。センデスは夢にまで見たトイレに行く機会を失ってしまったのだ・・・。
 センデスは前のマスをじっくりとみた。しかし、戻るマスはなさそうだった。
 「お、おい!こ、子悪魔よ!トイレに行けるマスは他にないのか・・・!?」
 センデスは思わず、叫んだ。
 「うーん・・・なかったと思うなあ・・・。残念だけど山頂のゴールに着くまで我慢してね!」
 コデスロンは答えた。
 (そ・・・そんな・・・!)
 センデスは顔を真っ青にした。
 「山頂までは後何マスなんだ・・・?」
 「後、30マスくらいかな・・・。」
 (30・・・で、できるのか? い、いや、我慢しなくては・・・。絶対に漏らすわけにはいかない!)

スゴロク対決は続いた。センデスは奇跡的にも尿意を我慢し続けていた。膀胱はもうとっくに満杯であっただろうが、エリート剣士としてのプライドの賜物であろうか?
 (あ・・・後、10マス!! 我ながらよく我慢したものだ・・・。特に変なマスがなかったことが幸いだったな・・・。だが、少しでも油断したら大変なことになってしまいそうだ!! 気を緩めるなよ!)
 センデスはサイコロを振った。
 (6だ!! うまくいけば、次でトイレだ!! それと悪魔への勝利だったな・・。)
 センデスは険しい顔をしながらも少し喜んでいた。
 「次はボクの番! えいっ! 3だ。」
 コデスロンは3マス進んだ。
 (よし、私の番だ!! 4以上の目さえ出れば・・・!)
 センデスはサイコロを投げた。出目は3だった。
 (く・・・くぅぅ・・・・、後1マスなのに!!)
 次はコデスロンがサイコロを振る番だ。しかし、なかなか投げようとしない
 (は・・・はやくしてくれ・・・、私がサイコロを振ればどの出目でもトイレに行けるのに・・・な、何をしているのだ!)
 しばらく迷った後、コデスロンはサイコロを投げた。
 「6! やったー!6だ!」
 「終わったな! 次は私がサイコロを振るぞ!!」
 サイコロを急いで投げようとするセンデスでしたが。
 「え・・・、なんで? ボク勝ったのに?」
 (こ・・・こいつ何をわけのわからないことを!! これ以上、トイレの邪魔はさせないぞ!!)
 「でも、ボクの場所の6マス先はゴールだよ。」
 センデスは尿意の我慢に精一杯で、相手の位置を確認する余裕などなかったが、コデスロンの勝利であった。センデスもようやく理解したようだった。
 「それじゃあ、悪戯はやめないけどしょうがないよね。」
 コデスロンは言った。
 「お・・・おい、悪魔よ・・・、も、もうマスの上にいなくてもいいんだよ・・・な?」
 センデスはもう、悪戯のことなどすっかり頭になかった。とにかくトイレで排尿がしたくてたまらなかった。
 「うーん・・・そうだね、いいよ!」
 その言葉を聞くとセンデスはすぐに駆け出した。途中にあった小さな小屋を目指し、山を全速力で下っていった。
 (いそげ・・・少しでも早くトイレに・・・。)

必死にトイレに向かって走るセンデスの目の前に遂に念願のトイレが見えてきた。今度こそ、排尿ができるはずだ。
 (後、ちょっとだ!!)
 そう思った途端、強烈な排尿欲求に襲われたセンデス。その場でしゃがみこみ、踵で出口を押さえつけ、なんとか止めたが、もう限界はとっくに超えていた。
 (く・・・ここまできて失敗するわけには・・・。しょうがない!)
 センデスは右手で前を、左手で後ろを押さえ、我慢することにした。
 (エリート剣士である私がこんなかっこをすることになるとは・・・・・こうなったらなんとしてでもトイレで・・・・!!)
 センデスはゆっくりと、しかし確実にトイレに近づいていった。
 (も、もう限界だ!! だが、この様子ならなんとかギリギリで間に合いそうだ! 後少しの我慢だぞ!!)
 そう、自分に言い聞かせるセンデスでしたが・・・。

 (あ・・・ああっ! な、何を!!)
 センデスは信じられない光景を目にしました。なんとコデスロンがすぐ目の前のトイレに入ろうとしていたのです。
 「こ・・・こらっ!! なんのつもりだ!! 割り込むつもりか!!」
 センデスは大声で叫んだ。膀胱に響き、かなり辛かったが、気にしている場合ではなかった。
 「あ、先にトイレ行くね。」
 コデスロンは言った。
 「な、なんだと!! お前はもう、さっきも行ったじゃないか!! なんのつも・・・、ああっ・・・はうっ・・・!!」

 ちょろっ・・・・・。

 センデスは遂に排尿を堪えきれなくなり、ちびってしまった。センデスの大人びた下着に不似合いな小さなシミができてしまった。
 (そ・・・・そんな・・・ここまで来て・・・・。あ、悪魔よ・・・・は、はやく出てくれ!!)
 センデスは出口を必死に両手で押さえ続け、トイレの前をうろうろ歩き回っていた。

 (ほ・・・本当だったら、今頃、パンツと下着を下ろして、トイレができていたのに・・・・。)
 センデスの歩き方は次第に早くなり、遂にはその場での激しい足踏みに変わった。
 「センデスお姉ちゃんごめんねー! 今出るからー。」
 コデスロンが言った。
 (後ちょっと後ちょっと後ちょっとだ!! ガマンガマン我慢・・・・、でもこれで・・・。)

 ちょろろろろろ・・・・。

 センデスは油断してしまった。下着のシミが広がり、パンツも少し濡らしてしまった。
 (あ・・・あうう・・・、私としたことが・・・、なんたる失態!! だ、だが、こ・・・この爽快感は・・・・。)
 センデスはエリート剣士としてのプライドよりも、排尿による気持ちよさを重視しそうになってしまった。
 (だ・・・・ダメだ!! エリート剣士として、いや、一人の人間として、トイレ以外の場所で、しかも下着を着けたまましてしまうなど・・・、し、しかし、ここまでの辛さをゼロにするこの気持ちよさは・・・あ、ああっ!!)
 「センデスお姉ちゃんお待たせ! 大丈夫? 間に合いそう?」
 遂にコデスロンが出てきた。今度の今度こそセンデスはトイレを使うことができるのだ・・・しかし。

 ちょろろろ・・・・しゅうううう・・・・・。

 センデスはもう、排尿を始めてしまっていた。無我夢中でトイレの中に入るが、オモラシが始まっていることで気が動転してしまい、パンツのベルトをはずすことができない。

 しゅううううう・・・・・しゃああああああ・・・・。

 ようやく、センデスがベルトとホックをはずしたとき、既に彼女の膀胱は空っぽになっていた。
 (は・・・はぁ・・・・、なんという気持ちよさ・・・、爽快だ・・・・。)
 「あーあ、センデスお姉ちゃん間に合わなかったんだ・・・。トイレまで行けたのに、オモラシしちゃったね!」
 コデスロンの言葉でセンデスは急に冷静になり、自分の立場を考えるようになった。
 (あ・・・ああっ!! そ、そんなあ・・・・、後少しだったのに・・・・。)
「有名な剣士だみたく言ってたけど本当? 子供の悪魔を退治するどころか、失敗してオモラシしちゃうなんて・・・。」
 (く・・・ガ、ガキの癖に・・・・!! な、なんという屈辱!!)
 「さて、スゴロクにも勝ったことだし、まだまだ悪戯は続けらさせてもらうね! それじゃ、またねー!!」
 そう言うと、コデスロンは姿を消した・・・。

 センデスは濡れて冷たくなった下着とパンツを身につけたまま、一人残された。
 (・・・・うう、今回の悪魔退治は大失敗だった・・・・。さて、どうしよう・・・こんな姿を人に見られるわけには・・・・。)
 センデスは山道をはずれ、森の中へと入っていった。そして、人の目を恐れながら着替えを探し続けたが、森の中ではそうそう見つかるものではなかった。
 道に迷い、食料が尽きかけたころ、運よく、一軒の小屋を見つけた。心優しい老婆が住んでいて、着替えを用意し、道を教えてくれた。お礼を言い、こっそり金貨を置くと、ようやく町へと戻っていった。そのころには、「エリート剣士が悪魔のいる山へ向かったきり、行方不明になった」との噂が流れ始めていた。

 この険しい山道での小悪魔の悪戯はもうしばらく続きそうだ。
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DATE: 2008/08/08(金)   CATEGORY: 現代風の物語
少し変な占い師
 人気の占い師の館に一人の少女が入ってきました。
 (ここが少し変だけど良くあたると評判の占い師の館かあ・・・。 少し変って言うのが気になるけどせっかくここまで来たんだし入ってみよう!)

 中には大きな水晶球があり、その後ろにいかにもという感じの女性の占い師がいました。顔は隠れていましたが、若い女性に見えました。
 「ようこそ。占いの館へ。 あなたは、今、高校三年生。部活はテニス部に所属していましたが、夏休みに入ってからは活動を辞め、受験勉強に集中しているようですね。」
 「す・・・すごい! 合ってる! さすが、占い師ね。」
 「今回、ここに来たのは大きな悩みがあるからだと言うわけではなさそうですね。ただ、『少し変だけど評判のいい占い師』がいるということで、興味を持ち夏休みを利用し、私の館へいらっしゃたようですね。」
 「う・・・間違ってはいません・・・・。」
 「かまいませんよ。どんな理由であっても・・・・。さて、勉強運ですが、このまま受験勉強を続ければ、第一志望の大学に無事入ることができるでしょう。その大学に入るために必要な勉強を自分の正しいと思う方法で続けなさい。他の科目が大事だという教師もいることでしょうが、惑わされてはいけません。彼らは、権利だけを主張し、責任を果たそうとはしませんから。」
 「はい・・・ありがとうございます!」

 「大学に入学後は・・・。まだはっきりとはわかりませんが、自分の就きたい職業を見つけ出し、就職活動もうまくいっているようです。仕事運も問題ありません。」
 「本当ですか!?」
 「はい、きっとうまくいきますよ。・・・・さて、仕事運、勉強運は高いようですが、恋愛運には少し問題があるようですね。」
 「え、・・・問題ですか?」
 彼女は少し不安そうな顔になった。

 「あなたの人生は、順調に進んできているようですが、大きな失敗をしてしまったこともあるようですね。その一つが、中学二年生の夏休み・・・そう、ちょうど、四年前の今頃ですね。」
 「あ・・・あう・・・。」
 話を聞くと、彼女はうつむき、なんだか恥ずかしそうにしていた。

 「毎年、夏に行われている、花火大会に、同性の友人数人とともに、参加したようですね。素敵な異性に出会えるかもしれないと期待して、浴衣姿で・・・。
 そして、カキ氷を食べたり、ソーダを飲んだりして、たのしくすごしていました。しかし、少し量が多すぎたようですね。カキ氷は水になり、ソーダも水・・・あなたのお腹に少し水がたまりすぎてしまったようです。
 しかしあなたはお祭りに夢中になっていてなかなか気付かなかった。気付いたときには、かなり強い尿意となっていました、そこで友人とともにトイレを探しますが、人が多くなかなか見つけることができません。顔をこわばらせ、段々そわそわと落ち着きがなくなってきてしまいましたね。
 でも、なんとかトイレを見つけることができました。ですが、トイレは大行列。 あなたは思いました。『自分の番まで我慢できるわけないよ』と。 だからといって、トイレに行かないわけには行きませんし、他のトイレまで移動する余裕もないでしょう。あなたはしぶしぶ我慢して並ぶことにしたようですね。
 あなたの膀胱は限界を迎えていたようですが、中学生だというプライドで、必死に我慢してたようです。時折、足踏みをしたり、前を押さえたりして、少し子供っぽくはありましたが、とても偉いと思います。誰にでもできることではありませんよ。」
 (そんなところ褒められてもうれしくないよお・・・・。)
 彼女は相変わらず恥ずかしそうにうつむいていた。

 「ですが、あなたの人並みはずれた頑張りも、トイレの中に入ってしまえば無力でしたね。夢にまでみた和式トイレ。それが目に入った途端、ちょろっと少しだけですが、おちびりをしてしまった。
 慌てたあなたは、急いでトイレにまだがり、下着を下ろそうとしましたが、慣れない浴衣で、なかなかうまくいきません。そうこうしているうちに、本格的なオモラシが始まってしまい、お気に入りだった勝負下着はぐっしょりと濡れてしまい、浴衣にも少しシミができてしまいましたね。
 ですが、奇跡的にもその場で下着を下ろすことに成功し、浴衣はそれほど濡らさずに済みました。とはいっても、誰かにばれそうで怖いものでしょう。トイレから出ると友人たちには適当な理由を話し、そそくさと家に帰ってしまいました。」
 (うう・・・あれは、確かに今でも昨日のことのように思い出せる・・・。大失敗だった・・・。)

 「それ以来、トイレのことが気になってしかたがないようですね。恋人と話している途中に限界になったら・・・デートの途中で限界になったら・・・。そのため、なかなか異性と積極的に交わることができないように思えます。」
 (・・・確かにそうかもしれない・・・。中学生にもなってオモラシしちゃう人と付き合う人なんて・・・。)

 「いいえ・・・諦める必要はありません。これから気をつければいいのです。
 例えば、四年前のあの日は、浴衣でなければ小さな失敗で済んだように思えます。無理に自分を飾ろうとせず、特別な日でもいつも通りの服装にすることが望ましいでしょう。
 また、水分の取りすぎも問題でした、暴飲暴食なんてもっての他。飲み物・食べ物にも気をつかいましょう。そうすれば、失敗を繰り返す確率も減り、きっと恋愛運も向上することでしょう。」
 「・・・・ありがとうございます。とても参考になりました。(確かに少し変だけどいい占い師みたいね。)」

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