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DATE: 2010/06/28(月)   CATEGORY: 現代風の物語
人生最悪の日2
 知香はトイレの個室から出ました。
 (良かった・・・。今度は誰もいないみたい・・。1,2年生に気付かれる前に早く出ないと・・・。)
 知香は急いで女子トイレから出ると、女子トイレの前に放り投げてあったランドセルを取りました。
 「あら? 知香ちゃん。そこ、1,2年生用のお手洗いじゃないの。 どうしたの? 1年生に戻っちゃったの?」
 同じクラスのヨーコが話しかけてきました。
(あっ! しまった!! よりによってヨーコに気付かれるなんて・・・!!)
 知香は顔を下に落として、不機嫌そうにしています。
 「ふふふ、冗談よ。 二階のお手洗いまで我慢できなかったのよね。 もう、三年生なんだから、ちゃんとお手洗いには行ける時に行っておかないとね。」
 ヨーコは笑いながら話しましたが、まだ知香は不機嫌なままです。
 (ちゃんと行ってるもん! 今日はたまたま時間がなかっただけなもん!)
 ヨーコの話を無視しながら、知香は教室へと歩いていきました。

 その後、下着の不快感に耐えつつも、一時間目の授業は普通に終えました。休み時間になり、知香はトイレに行くことにしました。
 「あら? 知香ちゃん、どこ行くの?」
 ヨーコが聞いてきました。知香は目をそらし答えようとしません。
 「あっ! お手洗いね! 朝みたいに我慢できなくなっちゃったら大変だものねー! 早く行ってらっしゃーい! オモラシしちゃう前にね!」
 知香は顔を赤くしました。
 (お、おもらしなんてしないもん! さっきしたばっかりだもん! まだ全然したくないけど、念のためしておきたいと思っただけで・・・・。やっぱりいい! オシッコなんてまだしたくないもん!)
 知香は自分の席に戻ってしまいました。

 二時間目の授業が始まりました。教室での国語の授業です。
 途中で知香は大きな後悔をしていました。
 (オシッコ・・・したくなってきちゃった・・・。)
 普段の知香だったら、オシッコが近いとはいえ、我慢はできたと思います。ですが、知香は朝のオチビリでショーツのクロッチが濡れて冷たくなってしまっていました。そのため、冷たさが余計な尿意を呼んでしまい。予想外に早くオシッコがしたくなってしまっていたのです。
 (ううっ・・・。変な意地張らないで、オシッコしておけば良かった・・・。)
 知香は考えました。でも、今更後悔しても遅いのです。授業が終わるまでは後20分。それまでオシッコを我慢する必要ができてしまったのですから。

 (後、10分・・・早く終わってくれないかなぁ・・・。)
 知香は尿意と戦っていました。時折、そわそわと身体を動かしています。
 (オシッコ・・・。オシッコに行きたい・・・。)
時間は残り10分になりましたが、10分間我慢できるか不安になってきました。
 (ああ、どうしよう・・・。我慢・・・できるよね? ここでトイレ行きたいだなんて言ったら、きっとヨーコにまたからかわれちゃう・・・。で、でも行かないとマズイかなぁ?)

 授業終了まで5分になりました。
 (うう・・・、オシッコ・・・も、漏れちゃう・・・!!)
 知香の我慢は限界に達しつつありました。
 (ああっ! も、もうダメッ! おトイレ行きたい!! で、でも、後五分だけなのに我慢できなくなっちゃうだなんて・・・。)
 知香はここまで来て、トイレに行くのは恥ずかしいと感じていました。左手でオシッコの出口をしっかりと押さえ、腰をもじもじと動かし、足踏みするように足を上下に動かし、必死に我慢していました。

 (うううっ・・・。こ、これじゃあ、オシッコしたいのバレちゃってるかなぁ? で、でもそうしないともう漏れちゃうよぉ・・・・。授業まだ終わらないの? も、もうこれでいいでしょ?)
 必死に我慢する知香はようやく授業終了のチャイムを聞くことができました。
 (やった! 終わった!!)

「起立、礼、着席。」
挨拶が終わると、知香はトイレに猛ダッシュしました。
(今度はギリギリ間に合いそう! もう、ちょっとの我慢よ!)
しかし、その日は知香の人生最悪の日。そうそううまくはいきませんでした。

どうやら、早く授業が終わったクラスがあったようです。
知香がいつも使う二階の女子トイレは全て使用中でした。
(う、うそっ!?)

じわり・・・。

知香はショーツの中に再びおちびりをしてしまいました。
ようやく乾いてきていたショーツが再び暖かく湿っていきます。

(い、いやっ!!)
知香はガニ股になり、両手で前を必死に押さえながらトイレの中を歩き回っています。
(はやくはやくはやく!! はやく誰か出て!!)
しかし、誰も出てきてくれません。後ろには別の女の子が並んできました。
知香の恰好を見て、くすくす笑い始めましたが、知香はどうすることもできませんでした。少しでも気を緩めたら、オシッコがショーツだけでなくスパッツや靴下にまで飛び出してきてしまいそうだなのですから。

ジャァァァァー・・・・・ガチャ。

水を流す音がし、個室のドアが開きました。
ようやく知香がトイレを使う順番が回ってきたのです。
出てきた女の子にぶつかりそうになりながら、全速力で個室に滑り込み、ドアを閉め、鍵を掛けます。

ちょろっ・・・・ちょろちょろちょろ・・・・。
目の前には、洋式トイレ。知香の膀胱はもう我慢の限界で、どんどんショーツを濡らしていきます。
(だっ、だめっ! まだ!まだなの!!)

知香は再び、両手で前からオシッコの出口を押さえると、ドスドスと激しく足踏みをしました。
なんとかおちびりは止まりました。
(オシッコ・・・・はやくしなきゃ! ・・・で、でも・・・・。)
知香は洋式トイレを目の前にしつつも、オシッコを我慢していました。
トイレを使うためにはスパッツとパンツを脱がないといけません。
ですが、両手で前抑えをしていては、脱げません。
かといって、手を離したら、オシッコが漏れ出してしまいそうです。

(オシッコ・・・・したい!!)
知香は、内またになり、全力前抑えをしながら、目に涙を浮かべていました。
(手を離して・・・、一気にスパッツとパンツを降ろして・・・。トイレに座る・・・。うん、それしかない!)
知香は決心しました。そして、洋式トイレにお尻を向けて、中腰になりました。
(いっせいので、離すわよ・・・! いっ、せい、の・・・でっ!)

素早く両手を離すと両手で、スパッツとパンツの端っこをつかみ、一気にずりおろしました。

ちょろちょろ・・・・しゅううううう・・・・。

手を離すと同時に、オシッコがショーツの中に飛び込んでいきました。
ですが、うまく、パンツを降ろすことに成功していたので、大部分は、トイレの中にすることができました。

(はぁ・・・すっきり・・・・!)
待望のオシッコタイムを満喫する知香。しかし、今度も、幸せな時間は長続きしませんでっした。

(うわぁ・・・。今度も派手にちびっちゃったわね・・・・。)
知香の白のショーツには、グショグショに濡れていました。
しかも、それだけではありませんでした。

(ええっ!? スパッツも!?)
スパッツにも小さくですが、シミができていました。
幸い、黒のスパッツなので、ほとんど目立ちませんでした。
(誰にもばれない・・・よね? うん、きっと大丈夫!)

「ねぇ? まだー?」
「大丈夫? もしかして、間に合わなかった?」
(あっ! その声はヨーコ! なんでまたいるの!?)
「違うわよ! 間に合ったに決まってるでしょ!」
知香は慌てて、そういうと、後始末をし、いそいで、個室を出ました。
「あら、間に合ったのね。よかったよかった。オモラシしそうになってたって聞いたから心配したわよ。」
「お、おもらししそうになんて・・・・!」
知香は言いかけて、やめました。ガニ股になり、両手で前を押さえながら必死にトイレの中を歩き回っていたのは事実だし、ヨーコもその様子を話しで聞いているみたいです。
「言ったでしょ! トイレには早めにって・・・。」
「う、うるさい!」
知香は顔を真っ赤にして、教室に帰って行きました。
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DATE: 2010/06/21(月)   CATEGORY: 現代風の物語
人生最悪の日
 その日は、大学が休みだった。
 知香は家でテレビを見ていた。「人生最悪の日」という題名の番組をやっていた。

 (人生、最悪の日・・・。私にとってはいつだろう・・・。)
 (六年生なのに人前でもらしちゃったったあの日かな? 中学二年の帰り道もすっごく辛かったなぁ・・・。後、ちょっとのところで漏らしちゃったし・・・。ああ、でも、やっぱり最近かなぁ・・・。大学一年なのにやっちゃったのが一番最悪かも・・・。)
 知香は生まれてから今まで経験してきたたくさんのオモラシとオシッコ我慢を思い出しました。
 (・・・って全部オシッコ関係じゃん!! オシッコが近いのさえなければもっと充実した人生を送れたんだろうなぁ・・・。)
 知香の19年の人生の間では、様々な困難があったことでしょうが、一番多かったのはオシッコ関係のトラブルで、他の困難がなかなか思いつきませんでした。
 (ああ、でも、最悪な一日っていうと、小学三年の時のあの一日かも・・・。)




 (ううっ・・・、オシッコしたいよぉ・・・。)
 強い尿意に絶え、知香は学校へと急いでいました。
 (このままだと遅刻はせずに済みそう・・・。でも・・・。)
 知香は珍しく寝坊をしてしまったのでした。でも、急いで着替えて、食事を取るとすぐに家を出たので、遅刻はせずに済みそうでした。
 (オシッコ・・・オシッコがしたい!! 少しくらい遅くなってもいいから、オシッコしてくればよかった・・・。)
 オシッコが近い知香は、必ずトイレを済ませてから登校していました。寝る間に作られたオシッコを膀胱の中に貯めたまま、登校することは知香にとって始めての経験でした。
 (やっぱり、ムボウだったかなぁ・・・。オシッコがしたくてたまらないよぉ・・・。ああ、で、でもお願い! 学校まで持って!!)
 知香は前かがみになりながら、学校へと走りました。

 (もうちょっと・・・! もう少し・・・!! ほ、ほら! 学校が見えてきたわよ!)
 知香はなんとか学校まで我慢しました。知香の体の中はオシッコで一杯で、今にも、スパッツの下に履いてきた白のショーツに向かって飛び出してきてしまいそうです。

 内股気味でよろよろしながら、学校へと急ぎ、学校の昇降口まで到達しました。
 (良かった・・・、学校に着いた。間に合った!!)
 気を緩めそうになる知香でしたが、まだまだ安心するのは早すぎたようです。
 (急いで靴を脱いで、上履きに履き替えないと、そしたら、自分の教室がある二階まで上って・・・。あぁ階段を上るときお腹に響きそうだなぁ・・・。キチンと我慢できるかなぁ。そ、その後は、教室にランドセルを置いて、女子トイレにダッシュ・・・。ドアを閉めて、鍵をかけて、パンツとスパッツを降ろして・・・。あぁん! 間に合わないよぉ・・・。)
 知香はせっかく学校まで我慢したのに、まだまだ我慢しないといけないことに気付き、泣きそうになりました。
 (おしっこぉ・・・。おしっこしたいよぉ!! はやくさせてよぉ!)
 泣きたい気持ちを堪えながら、知香は乱暴に、スニーカーを脱ぎ捨てると、下駄箱から上履きを取り出し、履き替えました。その際、その場で早足で足踏みを続けていました。そうしないと、知香は耐え切れずその場でオシッコをしてしまっていたことでしょう。
 (はぅぅ・・・。何でこんなとこで足踏みなんかしないといけないのよぉ! でも、漏らしちゃうよりは・・・・。とにかく上履きは履いたし、靴を下駄箱に入れて・・・。)
 知香はスニーカーを手に取ると乱暴に下駄箱へ突っ込みましたが、慌てすぎたために、うまく入らず、落ちてきてしまいました。
 (あっ!! ああっ!!)
 予想外のタイムロスは知香を慌てさせるのに十分でした。

 ちょろっ・・・・。

 知香はオシッコを数滴だけショーツの中にちびってしまいました。 
 (や、いやぁっ!!)
 知香は慌ててスパッツの上から出口を押さえると、前かがみになり、必死にオシッコを食い止めました。なんとか数滴だけのわずかなオチビリで済み、スニーカーを下駄箱に入れるのも成功しました。

 (も、もういやっ!! 早くオシッコオシッコ!! ここまでしてオモラシなんて絶対にイヤ!!)
 知香は急いで自分の教室に行こうと、階段へと走りました。オモラシを防ぐため、スパッツを左手で持ち上げ、出口を押さえながらでした。
 でも、途中で、向きを変えました。
 (ほ、本当はいけないんだけど・・・。オモラシなんてできないし仕方がない!)
 知香は、階段を登るのを諦め、一階の女子トイレに向かいました。一階は低学年の教室があり、トイレも低学年しか使いません。
 (あ! ランドセル・・・。しょったままじゃうまくオシッコできないかもしれないし・・・。ええぃ、もうなんでもいいや!!)
 体を激しくくねらせ、ランドセルを腕からはずすと、女子トイレの前に投げ捨てました。そして、ダッシュでトイレへと駆け込みます。
 (オシッコオシッコオシッコ!! ああっ!!)
 知香は女子トイレの中で一年生と目があってしまいました。ですが、気にしている余裕はありませんでした。
 (あうぅ。オシッコもれそうなのバレちゃっただろうなぁ・・・。三年生のお姉さんなのにぃ・・・!!)
 顔を真っ赤にしながら、知香は個室に飛び込みました。そして、左手で出口を力いっぱい押さえると右手で個室の鍵をかけました。
 
 (こ、今度こそ間に合った!!)
 知香は和式のトイレに跨ると、スパッツと下着を下ろそうとしました。ですが、あせってしまい、うまく降ろせませんでした。
 (あっ、ああんっ!! ちょっと! オシッコさせてよ・・・。)
 女子トイレの独特の香りは限界になった知香の尿意を更に強めていきます。

 ちょろろろろ・・・・。


 (や、いやぁ!! ま、待ってよ!!)
 知香のオシッコはもう待ってくれませんでした。白のショーツに大きなオシッコのシミができてしまいました。
 ですが、知香はなんとかスパッツとショーツを降ろすことに成功し、お尻をだししゃがみこむことができました。

 ちょろろろ・・・・しゃあああああ・・・・。

 (は、はぁ・・・・。 ああ、やっと、オシッコできた! 気持ちいい・・・。)
 ようやく待ちに待ったオシッコタイムが訪れ、知香は満足していました。しかし、オシッコを済ませると次第に後悔の気持ちが湧き上がってきました。

 (ああ・・・。結構、ちびっちゃってるよぉ・・・。買ったばかりのパンツだったのに・・・・。)
 知香の真っ白だったパンツは黄色いシミができていました。時々、ちびってしまう知香でしたが、このショーツではまだなかったので、汚さないようにしたいと思っていたのでした。
 (でも、しょうがないわね・・・。うわぁ・・・。やっぱり冷たい・・・。)
 知香はショーツを履きなおしましたが、濡れてしまい冷たかったようです。ですが、他のパンツを借りに行く気持ちにはなれませんでした。あくまでも「少しちびっただけ」であり「おもらし」ではないのだと知香は考えていたためです。「おもらし」をしていないのならば当然、着替える必要などないのです。
 (ああ、最悪だよぉ・・・。朝からちびっちゃうなんて・・・。おちびりは・・・まあ、時々あるけど、こんな朝早くからしちゃうことなんてなかったし・・・。 でも、しょうがないわね・・・。)
 知香は自分の行動に後悔しながら、スパッツを履き直し、後始末をすると、下着の冷たさに耐えながら教室に戻ることにしました。
 ですが、知香にとって最悪の出来事はそれだけでは終わりませんでした。知香の人生最悪の日はまだ始まったばかりだったのです。 
 
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DATE: 2010/06/21(月)   CATEGORY: 未分類
わがままなお姫様
             今回は、おしっこ我慢やオモラシの話ではありません

昔々、あるところにわがままなお姫様がいました。
「この服はもう飽きた。新しい服をもってまいれ!」
そういって、いつも家来たちを困らせていました。

ある日、服職人と名乗る二人組がお城にやってきました。
「今まで誰も見たことないような、素晴らしい服をつくってみせましょう!」
「しかし、この服は特殊な生地を使っているので、バカな者には見ることができないのです。」
お姫様は大喜びし、二人組に服を作らせました。

数日後、お姫様は服の様子が気になりました。
「さて、誰かに様子を見に行ってもらおう、バカには見えない服だと言っていたから、賢い大臣に頼もう。」
お城で一番賢い女大臣が様子を見に行くことにしました。

「どうかね? 服作りの調子は?」
「はい、順調です。今のところはこんな感じですが、いかがでしょうか?」
大臣は作りかけの服を見ようとしました。しかし、そこには服がないように感じていました。
(えっ!? もしかして見えない? 私がバカだというのか!? 幼い時から、勉強では誰にも負けたことがないこの私が!)
「どうしました、大臣さん。もしかして、見えないのですか?」
「そ、そんなことはないぞ! は、はっきり見えているぞ! す、素晴らしい服だ・・・。私も欲しいくらいだ!」
大臣はつい、嘘をついてしまいました。

そこにあまり賢くない家来がやってきました。
「ねー、何やってるの?」
「おお、い、今は服を見ているところだ。」
大臣は答えました。
「えー、服なんてどこにもないじゃん!」
「あれ? この服が見えないのですか? これはバカには見えない服なのですが・・・。」
服職人が言いました。
「そ、そうか、君には見えないのか、もっと頑張って賢くならないとダメだぞ」
大臣にそう言われて、家来は焦りました。
(えっ、ええっ! バカには見えない服! 私バカだったの!? ち、違うもん! 私バカじゃないもん!)
「あ、ああ、この服のことだったのね! これならもちろん見えるわよ! 超いい服じゃん! 」
家来も服を見ることができませんでしたが、嘘をついてしまいました。

大臣は、お姫様に報告に行きました。
「服作りは順調に進んでいました。とても素晴らしい服でしたよ。」
家来も言いました。
「うん! すっごくいい服だったよ! アタシにもすっごく良く見えたよ! 」
お姫様は喜びました。
「そうか、完成が楽しみだな。」

数日後、二人組は服が完成したと報告しました。
「これが完成した服です! いかがでしょうお姫様!」
お姫様は驚きました。なぜなら、服を見ることができなかったからです。
(なぜだ! なぜ、服を見ることができないんだ・・・。あまり賢くない家来でも見ることができたのに。
 私はあの家来よりバカなのか? い、いやそんなはずはない!)
「あ、あ、ああ、す、す、素晴らしい服だ! こんな素晴らしい服は見たことがない! 私にもはっきりとすごくよく見えるぞ!」
お姫様も服が見えるふりをして、服に着替えることにしました。

レーレル姫1


(これで新しい服に着替えた・・・はずなのよね?)
お姫様は新しい服に着替えて、鏡を見ましたが、下着姿の自分しか見ることができませんでした。
(下着姿で、家来たちの前に戻らないといけないのか?)
お姫様は恥ずかしくなりましたが、いまさら、「服が見えない」などということはできません。
(し、しかたがない・・・。)
彼女は意を決して、部屋に戻りました。

「どうだ、皆の衆、新しい服は!?」
みんな下着姿のお姫様しか見ることができませんでしたが、見えるふりをしました。
「すっごーい! 超かっこいい服じゃん! アタシにも超よく見えるよ!」
「ああ、素晴らしい服だ! 私も着てみたいものだ。」
すると二人組がいいました。
「そう、おっしゃると思って、大臣様の分も用意しておきました。」
「わ、私の分も!?」
「はい、少々、お値段はしますが、あなたほど賢い人間なら、この服を価値は十分理解できることでしょう。」
「・・・え、ええっと、そ、そうだな。素晴らしい服だ! わ、私も買おう・・・。」
するとあまり賢くない家来も言いました。
「アタシも欲しい! アタシも賢いから、服の価値がすっごくリカイできるんだから!」
「おお、そうですか・・・。かしこまりました。」

家来


二人も新しい服に着替えました。
とはいっても、服を見ることができないので、下着姿ですが・・・。
(うう、実際、着てみると予想よりずっと恥ずかしい・・・。だ、だが、こうしないことには・・・。)
(どう見ても下着姿じゃん! 恥ずかしいじゃん! で、でもアタシバカじゃないもん! 服が見えるんだもん!)
「二人ともよく似合っているぞ。よし、城下町のみんなにも服を見せてあげよう!」
お姫様は言いました。ですが、一人では恥ずかしいと思いました。
「二人もついてきたまえ!」
(な! こ、この状態で町中を歩くのか!? し、しかし断るわけには・・・。)
(えええっ!? 裸で町中歩くの! やだー!! 恥ずかしくて死んじゃう!? で、でも見えないなんて言えないよぉ・・・。)

三人は、家来たちを引く連れてパレードをしました。
素晴らしい服を着ているかのように堂々と歩いていましたが、三人ともわずかに顔を赤らめていました。
町の人たちも、「バカには見えない服」の噂は聞いていたので、服が見えるふりをしていました。

しかし、隣のゼバルト王国から来たばかりの旅人もいました。
「あのかたはどなたでしょうか?」
旅の魔術師が言った。
「ああ、我が国のお姫様ですよ。」
老人が答えた。
「この国のお姫様は服を着ないのですか?」
旅の剣士が言った。
「おや、あの服が見えないのですか? あれはバカには見えない服なのですぞ。」
「えっ、ええっ!? 」
旅の剣士は驚いた。自分がバカかもしれないと思ったからだ。とっさに見えるふりをしようとしたが、焦ってうまく言葉が出てこなかった。
しかし、旅の魔術師がフォローを入れた。
「私も見ることができない。世界中を旅して、さまざまな魔術を覚えてきたが、まだまだ修行不足のバカ者のようだ。 これからまだまだ学ぶべきことがたくさんあるな。」
すると、老人も言った。
「おお、二人とも見ることができないのかね? 実はわしも見れていない。見れるふりをしていただけだったのじゃ。」

そして、周囲にいた人たちも話し始めた。
「実は私も見ることができなかったのよ・・・。」
「そっか! 実は俺もなんだぜ!」
「俺も、俺も! 下着姿の大臣様セクシーすぎ! 鼻血を堪えるのが大変だったぜ!」
「ボクも! お姫様のパンツがちょっと黄色くなってるけど、オモラシの跡なのかなぁ?」
「私もー! あっ、あの家来の人、パンツが前と後ろ逆になってる!」
「私は国一番の学者だが実は見ることができなかったのだ。」

三人は、町の人たちの話を聞いて、顔を真っ赤にしました。
「じ、実は・・・アタシも見えてなかったの・・・。」
「国一番の学者にも見えないって・・・。国中のみんなに見えないってことなのでは・・・。」
「く、国中のみなに、下着姿をさらしていたというのか!? 」

三人は泣きそうになりながら、城へと急ぎました。
「う、ううっ・・・。よくもこんな辱めを・・・! あの二人組め! 絶対に見つけ出して、首切りの刑してやるんだから!!」
しかし、二人組が捕まることはありませんでした。
二人組は、隣のゼバルド王国に移動し、新しい仕事を始めていました。
「ニュースはいかがですかー! 隣のトストリア王国のお姫様が裸で町中を歩いていたそうですよー。」

「裸で町中を歩く? あの国にはそんなお祭りがあるのか?」
「変わったお姫様もいたものだのぉ・・・。」
「こらこら! 子供がそんなもの読んじゃいけません!」
ゼバルド王国はトストリア王国の何十倍も大きい国ですが、噂はすぐに国中に広がってしまいました。
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DATE: 2010/06/13(日)   CATEGORY: RPG
くねくねAdventure
新作を作ってみました。

http://teruranokunemo.web.fc2.com/kunekuneadv.zip

今回は(今回も?)短めです。

間に合わなかった女の子を慰めるシーンが作りたかっただけだったりする。


(2020/9/26追記 実際に冒険の旅に出るとしたら途中で仲間といろいろな話をすることになるだろうと考え、作中では物語の本筋とは無関係な雑談をする場面もいくつか追加してあります。その際に選択肢が表示される場合もありますが、特にどの選択肢を選んでもエンディングの内容などが変わることはありませんのであらかじめご了承ください。)
(2020/9/26追記 エンディングは一種類のみで途中で倒した敵の数や種類、通ったルートなどにより変化することもありません。)
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