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鴇庭 夜叉子 小学6年生 - 宿命の対決 -
 (い、いそげー!!)
 夜叉子は帰りの会が終わるや否や教室を飛び出し、走り出した。
 目指す先は高学年用の女子トイレである。
 オシッコでいっぱいになった膀胱をいち早く空っぽにしたいのだ。

 (よかった! 間に合った!!)
 女子トイレの近くまできた夜叉子。
 しかし、突然飛び出してきた何かにぶつかり、廊下に倒れた。

 「はうっ!!」
 強い衝撃を受ける夜叉子。
 幸いにも、衝撃によりオシッコが飛び出すということはなかった。

 「いたたた・・・・、ごめんごめん・・・・!」
 自分がぶつかった相手を見て夜叉子は驚いた。
 同じ学年の押土萌子であった。

 「あっ!! モレ子!!」
 夜叉子は叫んだ。萌子にはモレ子というあだ名があった。
 「ち、違うわよ! 私は萌子よ!!」
 モレ子が訂正した。
 「違わないでしょ! みんなモレ子って呼んでるよ! 6年生にもなってオモラシしてるんでしょ?」
 「し、してないわよ!!」
 モレ子は叫んだ。実際には、六年になって漏らしたことがあるのだが、クラスメイトには知られていなかった。夜叉子の言うことは偶然あたっていたとはいえ、デタラメであった。
 「本当?」
 「当たり前でしょ! 誰が六年生にもなってオモラシするっていうのよ!? あなたこそ、さっきから変なところ抑えているけど、オモラシしそうなの?」
 モレ子が反撃した。
 確かに、夜叉子はオシッコを我慢するため、左手で股間を押さえていた。
 「べ、別にそんなことないよ・・・。」
 そういうと両手を後ろに回した。そして、不自然に内股になり、軽くステップを踏み始めた。
 「ほーら、やっぱり、オシッコしたそーに・・・・・。んっ!」
 モレ子が体をビクリと震わせた。
 実はモレ子も帰りの会の間、猛烈な尿意と格闘していたのだ。
 そして、帰りの会が終わり、すこし経ったのち、いかにも「なんでもないですよ」という雰囲気で教室を出て、早足でトイレに向かおうとしている途中であったのだ。
 モレ子は、背筋をピンと伸ばすと、お腹の辺りに手を持っていき、サロペットをつかみ、上に引っ張り上げることでオシッコの出口を押さえ尿意を押さえ込んだ。
 さりげなく我慢しているつもりのモレ子だったが、オシッコを我慢しがちな夜叉子はそのしぐさを、見逃さなかった。
 (あ、もしかして、モレ子も今漏れそうだったりする?)
 「何で、服をつかんでるの? シワになっちゃうよ?」
 「え・・・、そ、そうね。」
 そういうと、モレ子は手を離した。
 しかし、途端にもれそうになるオシッコ。
 もじもじと体を軽くゆすりなんとか食い止める。
 (あー、やっぱりモレ子もオシッコがしたいんだ!)
 夜叉子は悟った。
 
 「おーい、モレ子、何してるの? あ、それと、夜叉子じゃん。」
 モレ子の友達のまみりんが話しかけてきた。

 「夜叉子ちゃんが、トイレに行きたくて走ってきたから、ぶつかったの!」
 モレ子が言った。
 「な、なによ! モレ子だって漏れそうなんでしょ?」
 「な、なんのことよ・・・。」
 2人は言い争いをはじめた。

 「帰らないの?」
 「え・・・・、か、帰るわよ。 で、でもその前に・・・。」
 モレ子が言いかけた言葉を夜叉子がさえぎった。
 「その前にオシッコしたいんでしょ!」
 「ち、違うわよ!」
 「そ、そう、それじゃあ帰ったら?」
 夜叉子が好きだったサッカー部のキキョウ君。
 彼が、モレ子とデートをしていたことを夜叉子は話で聞いていた。
 しかも、その後、キキョウ君が学校に来なくなったことも、モレ子のせいだという噂もあった。
 夜叉子はモレ子に意地悪をしようとしていたのだ。
 「か、帰るわよ!!」
 モレ子は言った。
 (よし! これでモレ子はトイレに行けない! こっそり後をついていって、オモラシ姿を・・・)
 「夜叉子ちゃんも一緒に帰ろ!」
 モレ子は意外な一言を言った。
 (えっ・・・・!)
 「何? 帰る前にやっぱりおトイレ行きたい?」
 モレ子はさらに聞いた。
 (うう・・・・、巻き沿いにするつもり・・・・? で、でも・・・・・。)
 モレ子に負けるわけにはいかない夜叉子。
 「い、いいわよ、一緒に帰ろ!」
2人はトイレを目の前にしつつ、我慢に我慢を重ねたオシッコを膀胱に溜め込んだまま、その場を去ってしまった。
 
 学校の昇降口を目指す3人。
 夜叉子は左手でショートパンツの上から前を押さえている。
 モレ子も、サロペットのいろいろな場所をつかんでは引っ張り上げなんとかオシッコの出口を押さえようとしている。
 階段を下りる途中、中学年用の女子トイレ。低学年用の女子トイレが目に入った。
 トイレをにらみつける二人であったが、もちろん、オシッコをするためにそこに行くことはできるはずが無かった。
 
 3人は学校の昇降口に着いた。
 下駄箱から靴を取り出し、六年生の体には少し小さい上履きをもどかしそうに脱ぐと、下駄箱に入れた。
 そして、片手で前を押さえながらも、もう片方の手で上履きを下駄箱に入れ、急いで靴を履いた。

 学校を出ると予想外の寒さだった。
 「ふぅ・・・。今日は随分と寒いわね・・・・。」
 のんきに話すまみりんだったが、夜叉子とモレ子にとっては、それどころではない死活問題だった。
 (あうっ・・・・!)
 寒さがモレ子の膀胱を直撃し、オシッコが数滴ちびりだす。
 無我夢中でオシッコと情けない声が漏れ出しそうになるのを防いだ。両手でサロペットの上から前を押さえて。
 
 それをからかおうとする夜叉子だったが、彼女もそれどころではなかった。
 前を押さえる左手にさらに力を入れる。

 (どうしよう・・・・。このままじゃ、小学六年、最高学年にもなってオモラシ・・・・。しかも、人に見られてるところで・・・・・。)
 モレ子は六年になってからオモラシをしたことがあるが、宅配のお兄さんにしか見られていなかった。しかも、モレ子の中ではそれすらなかったことにしようとしている。
 (このままじゃ・・・・。で、でもここでトイレというわけには・・・。)

 夜叉子も同じことを考えていた。
 (オシッコ・・・オシッコがしたい!! もう無理!!! で、でも負けるわけには・・・。)

「ねぇ・・・・。本当にそろそろトイレ行ってきたら?」
 まみりんが言う。
 「・・・・な、何のこと?」
 「・・・・・したくないもん。」
 震える声で弱弱しく2人は言った。
 口をあけるという行為ですらも、限界寸前の2人にとっては、危険な行為であった。

 校門を出て、通学路を歩く。
夜叉子は限界が近いらしく、両手でショートパンツの前を押さえている。
 モレ子も、サロペットを引っ張りあげるというよりは、鷲掴みに近くなりつつある。
 (もう無理!! こんな道の真ん中でオモラシだなんて・・・!!)
 (オシッコオシッコオシッコでちゃうー!!!)
 2人ともオモラシは時間の問題だった。

 「あら? どうしたの?」
 道で偶然会った、夜叉子の友達が話しかけてきた。
 「また、おトイレ? ・・・・もう、学校すぐそばだから、してからくればよかったのに・・・・。」
 夜叉子の姿を見て、しごく当然の感想を話す。
 
 「違うもん!! オシッコなんてしたくないもん!!」
 必死に否定する夜叉子。両手で前押さえをしながら足をバタバタさせるその姿に説得力は皆無だ。

 「あら? モレ・・・・じゃなくて、押土さん? 」
 モレ子を見て、あだ名で呼びかけて途中で訂正した。
 「押土さんも、トイレ? 」
 様子のおかしいモレ子を心配する。

 「ち、違いますよ!」
 モレ子も当然否定する。

 「2人ともどうしたの・・・? 我慢すると体に悪いよ。 それに6年生にもなってオモラシしてどうするのよ・・・。」
 「だから、違うの!!!」
 夜叉子とモレ子は2人とも同時に否定した。

 「オモラシなんてしない!!!」
 「そうよ! なんで、急にオモラシだなんていうの!!」
 2人はオシッコができない不満もあり、怒り出した。
 「でも、夜叉子ちゃんは前に・・・・。それに、押土さんも、三年生の時してたし、みんなからモレ子って言われてるし・・・。」
 「4年のときもしてたよ。」
 まみりんが付け加えた。
 「ち、違う!! だって、あのときはまみりんが・・・。」
 必死にまみりんの発言を否定するモレ子。
 「へぇー、そうだったんだ・・・・。」
 少し勝ち誇る夜叉子。
 「あんただって、してるんでしょ!! どっちにしても今はオシッコしたくないし、6年生にもなってオモラシするわけないでしょ!!」
 「そうよ!! なんでオモラシだなんていうの!?」
 「そうよそうよ!! あんたこそ、まだオモラシしてるわけ!?」
 「そうじゃんそうじゃん!! そんなに行きたいなら自分がトイレ行けば!?」
 怒り続けるモレ子と夜叉子。

 「あー、わかった!! 自分がオモラシ治ってなくて、今もオシッコが漏れそうだからそんな変なこと言ってるんでしょ!?」
 サロペットの前を鷲掴みにし、落ち着き無く足踏みをしつつ、モレ子はめちゃくちゃなことを言い始めた。
 「そうじゃんそうじゃん!! 自分こそ、おトイレ行かなくて大丈夫なの? 一緒に行ってあげようか?」
 両手で前を押さえて、激しく足踏みをしながら、夜叉子も言った。
 「あー、でもこのあたりっておトイレあったっけ? 大丈夫かなぁ? オモラシしないかなぁ・・・。」
 オシッコ我慢のことで頭がいっぱいのモレ子の頭に奇跡的にもあるアイデアが思い浮かびつつあった。
 「家、この近くだったよね? しょうがないなぁ、一緒にいってあげるよ!!」
 夜叉子も同じことに気づいた。
 「しょうがないわね。私も行ってあげるよ! もう、6年生にもなってオモラシが治らないなんてしょうがない子ねぇ・・・。」
 2人はめちゃくちゃな理由で友達の家のトイレを目指し始めた。

 「あそこの赤い屋根の家だよね!!」
 「そ、そうなんだ!!」
 友達の家はすぐ近くだった。
 夜叉子とモレ子は、気が緩んでしまい、ちょろちょろとオシッコをパンツの中にちびってしまっていた。
 
 (オシッコオシッコオシッコ!!! まだ出ちゃダメ!!)
 (もうちょっとよ・・・・!! あと少しでおトイレ!!)
 2人とも既に、我慢の限界を超えていた。
 友達を無理やり、押して、家に向かっていた。

 (着いた!!!)
 ようやく友達の家に着いた。
 2人は我先にと、玄関のドアノブをつかんだ。
 「なに、やってるんだか・・・・。」
 後ろで苦笑いをするまみりん。
 (オシッコオシッコ!! やっとできる!!)
 (おトイレ!! 早くしないと・・・・!!)
 夜叉子とモレ子は2人とも、一つしかないドアノブをガシャガシャと引っ張った。
 しかし、ドアは開かなかった。
 (な、なんで!?)
 激しく足踏みをし、ドアノブをつかんでない手で必死に前を押さえ、パニック状態の2人。

 「あの・・・・。うち、共働きだから、鍵がかかってて・・・。」
 後ろから遠慮がちに、鍵を差し出す友達。

 「え・・・、あ、ああ!!そうだった!!!」
 「もう、仕方ないわね!! 早くあけなさいよ!! オモラシしそうなんでしょ!!」
 2人は、急いでドアから離れた。
 
 「別に私はトイレには行きたくないんだけどなぁ・・・・。」
 そういいながら鍵を開ける友達。
 後ろでは、夜叉子が、ショートパンツのホックを外し、直接手をパンツの中に入れて、オシッコを押しとどめていた。モレ子も、右手で前を押さえながら、早歩きで、落ち着きなく歩き回り尿意をこらえていた。
 2人とも、よその家の庭にも関わらず、靴を脱いでしまっている。
 もちろん、鍵が開いてから、すぐトイレにダッシュするためだ。
 「誰がどう見ても、オモラシしそうなのはモレ子たちでしょうよ・・・。」
 まみりんが言った。
 「トイレは玄関入ったて真っ直ぐ歩けばすぐだから、もうちょっとだけがんばってね。」
 友達も言う。
 
 「ほら、鍵開いたから、トイレに・・・・。」
 友達のその言葉を聞くや否や、玄関のドアを開け、廊下をまっすぐに走った。
 するとトイレが見えた。
 走ったことで膀胱に衝撃がかかり、オシッコが大きく漏れ出したが、もうトイレは目の前だ!
 そして、トイレに入りドアを閉め、鍵をかけようとするのだが・・・・。

 「えっ・・・!!」
 2人は同時に言った。
 普通の家なので、トイレは一つしかない。
 だが、そこに夜叉子とモレ子という2人の少女が同時に入ってしまったのだ。
 「な、なんでそこにいるのよ!! オシッコできないよぉ!!」
 「あなたこそ、出て行ってよ、覗かないでよ!!」
 ここまでオシッコを我慢できただけで2人にとっては十分すぎるくらいの奇跡なのだ。
 一秒でも早くお尻を出し、トイレをしないといけない。
 相手に順番を譲る余裕なんてあるはずもなかった。

 「モレ子はオモラシなんてしないって言ってたじゃん!! オシッコしたくないって言ってたじゃん!!」
 「うるさい!! あなたこそ、外でオモラシすれば!!」
 激しいトイレの取り合いをする2人。
 もはや、2人の中での勝負は、”どっちがオシッコを我慢できるか ”から”どっちが、オモラシをせずトイレを使えるか”に変わりつつあった。

「オシッコさせてー!!!! オシッコ出るー!!!!」
 大声で叫ぶ夜叉子。既に、我慢の限界を超え、ショートパンツは廊下に投げ捨てられ、オシッコで黄色に染まりつつある白のパンツが丸見えだ。
 「うるさい!! パンツ一枚で、恥ずかしい言葉話すのやめなさいよ!」
そう言う、モレ子も、前かがみになり、両手で力いっぱい前を押さえ、両足は激しくステップを踏んでいる。
だれがどうみても、オモラシ寸前の小さな子供そっくりだ。
 パンツにも、オシッコを何度もちびってしまっている。

 (オシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコ!!!)
 (もうダメ・・・。オシッコが・・・・!!)
 いつオモラシしても不思議じゃない状態の2人。

 そこで、突然、モレ子の動きが止まった。
 (あれ? もしかして漏らした?)
 不思議がる夜叉子だったが、モレ子は突然、夜叉子のお腹に向かってパンチを繰り出した。
 「痛っ・・・!! ああっ!!」
 オシッコが満杯のお腹を殴られて平気なわけがない。
 うずくまり、必死にオシッコを食い止める夜叉子。
 そして、その隙にトイレに入る卑怯なモレ子。
 (ず、ずるいよぉ・・・。)
 オモラシ寸前の少女のお腹を殴るという卑劣極まりない行為だったが、オモラシを防ぐためには既に手段を選んでいる余裕のないモレ子であった。

 卑怯な方法をつかったとはいえ、トイレに入り、急いでお尻を出そうとするモレ子。
 だが、そこで、オモラシ常習犯のモレ子としてはあまりにも迂闊すぎるミスをしてしまう。
「あっ・・・ああっ・・・・、な、なんで!?」
 そして、ズボンと下着を同時につかみ、下に下げることでお尻を出し、洋式トイレに腰掛けるつもりだったのだが、なぜか、下に降りないズボン。
 既に限界を遥かに超えていることに加え、モレ子の頭の中では、2,3秒後にはオシッコを発射できている計算だ。
薄い下着で吸収できなくなったオシッコが厚手の白い布地を黄色く染めていく。 「な、なんでよ!? こんなところまで来てオモラシなんてダメなのにー!! ・・・・あっ!」
 モレ子はようやく遅すぎる理解をした。
 サロペットを履いていたことを思い出したのだ。

 「そうだった!!」
 慌てて胸の上に手を伸ばし、ボタンを外そうとするモレ子。
 しかし、もう遅かったようです。我慢に我慢を重ねたオシッコはもう、今度こそ待ってくれませんでした。
 白のサロペットは、オシッコでどんどん黄色く染まっていきます。

 「あっ、あっ、ああっ!! ダメー!!!」
 とはいえ、ここまできて諦めてできるわけありません。
 近くには、クラスメイトが3人もいるのです。
 特に、夜叉子にはオシッコで負けたくなかったのです。
 しかし、右手は、サロペットの上から出口をきっちり押さえたまま話すことができません。
 オシッコのことで頭がいっぱいのモレ子にとって、左手だけでは、ボタンを外すことは至難の業でした。
 しかも、両足は激しく足踏みをし、体中を大きく揺さぶり、さらに難しくしています。

 「いやぁぁぁぁっ!!! おトイレ!!!! おトイレでしなきゃダメなのぉぉぉ!!!」
 叫びながらボタンと格闘するモレ子。
 「そうだね。でももう、服着たまましちゃってるね。」
 冷静に突っ込みをいれるまみりん。
 「違うの!!! オモラシじゃないの!!! 少しでもトイレでできればオモラシじゃないの!!!」
 パニック状態で意味不明な理屈を唱えるモレ子。
 そして、オシッコを少しでもトイレでしようとボタンと格闘する。
 
 「いや、明らかにオモラシだからそれ。 あ、ほら、床も濡れ始めた。」
 今にも笑い出しそうな表情でまみりんが言う。
 「もう・・・、私の家でオモラシして・・・・・。ちゃんと掃除していってよね。」
 こちらは、怒りたい気持ちを抑えながら自分の家を汚された友達が言った。 
 「オモラシじゃないの!!! オモラシじゃないもん!!! オモラシって言った方がオモラシなんだもん!!」
 相変わらずデタラメな主張をするモレ子。自分でも意味不明だとわかっているが”オモラシ”という現実をなんとしても受け入れたくなかった。
 そして。

 「あっ・・・・・・。」
 激しい足踏みの音と、叫び声が急に止まった。
 そして、かすかに聞こえる水音。
 遂にモレ子は、サロペットもパンツも履いたまま、洋式トイレの目の前で全てのオシッコを出しきってしまったのだ。

 「終わったね・・・・・。」
 まみりんが言った。
 「これは、確実にオモラシだな。」 
 「もう・・・・。だから早くトイレに行きなさいって言ったでしょ! 人の家を汚して・・・・。」
 無言で目に涙を溜めるモレ子。

 「まったく・・・・。モレ子は本当にモレ子なんだから・・・・。ちゃんと掃除しなよ。いつも漏らして慣れてるんだろ・・・・。
 「あら? そういえば夜叉子ちゃんはどうしたのかしら?」


 時間を少し遡る。
 トイレをモレ子に横取りされた夜叉子は家を飛び出していた。
 そして、庭に出るや否や、履いていた白のパンツを脱ぎ、お尻を出した。
 待っていたかのようにオシッコが、ちょろちょろと漏れ出したが、地面に吸い取られていった。

 (確かに向こうが・・・・!!)
 夜叉子は庭の目立たないところにしゃがみこんだ。
 同時に強くなるオシッコの勢い。
 しかし、夜叉子はもうとめようとしなかった。
 ここでオシッコをしてしまうつもりなのだ。
 (ああっ!! き、気持ちいい!!)
 夜叉子は遂に念願のオシッコタイムを迎え、気持ちよくオシッコを放出していた。
 (良かった・・・・!! やっとオシッコできたよ・・・・!!)
 こんなに気持ちよいオシッコタイムは久々だった。
 我慢に我慢を重ねたオシッコを衣服を濡らすことなく遂に放出できたのだから。
 欲望のままに、とにかくオシッコをぶちまける夜叉子。
  
 (はぁ・・・・・。っと、まだ出る・・・・。)
 しばらくオシッコを続けると、段々と夜叉子の表情が変わってきた。
 夜叉子は、野ションの途中やする直前に、邪魔が入り、失敗した苦い経験がいくつもある。
 その悪夢が蘇ってきたのだ。
 (は、はやくしないと・・・・。ああ・・・でも止まらない・・・・。)
 我慢に我慢を重ねたオシッコは止めようとしてもちょろちょろ流れ出しなかなか止まってくれない。
 (お願い・・・お願いだから誰も来ないで・・・・!! こ、ここなら大丈夫だと思うけど・・・・。)
 不安でたまらない夜叉子。しかし、彼女の判断は正しかった。留守の友達の家の庭に来る人はいなかった。
 
 長い間で続けた夜叉子のオシッコもようやく終わった。
 満杯だった膀胱もすっかり空っぽになり、めったに感じることに無いすっきり感を感じる夜叉子。
 しかし、すっきり感に浸っている余裕は無かった。
 (急げ!!!)
 しゃがみポーズから立ち上がると猛ダッシュする夜叉子。
 7,8秒ほど走り、パンツを見つけ、掴み取ると素早く履いた。
 (あ・・・拭いてない! それに、パンツもかなり濡れてる・・・・!! でもそれどころじゃない!!)
 パンツを履き再び家に入ると、トイレに向かった。
 トイレの目の前に落ちていたショートパンツを素早く掴み取り履く。
 (ふぅ・・・これでよし!)
 大きく一呼吸すると、ショートパンツのファスナーを上げ、ホックを閉じ、服の乱れをチェックした。

 トイレの中では、水溜りを作ったモレ子が泣いていた。
 そしてその前で呆れる二人。

 「あら? 夜叉子ちゃん? おトイレは?」
 「なんのこと? おトイレなんて行きたくないよ?」
 夜叉子は余裕の笑顔で言った。
 2人は夜叉子の表情とシミ一つ無いショートパンツを見て驚くが、すぐに状況を理解した。
 
 「だから、言ってたじゃん! オモラシなんてしないし、トイレ行かなくても平気だって・・・・。 あれ?」
 夜叉子はモレ子を見た。
 「えー!! これもしかしてオモラシ!? 六年生にもなってしちゃったの!?」
 わざとらしく大声で言った。
 
 「ち、ちが・・・・・。」
 「違わないよ。オモラシだよ。」
 否定しようとするモレ子にまみりんが言った。
 
 「うそー!! やっぱり、モレ子じゃん!! 六年生にもなってオモラシしてるー!!」
 「あ・・・あんただって・・・・・。」
 「え・・・・。なんのこと? 漏らしてないよ?」
 上着をまくりあげ、ショートパンツを見せびらかす夜叉子。
 
 「濡れてないよね? しかも、私を押しのけて無理やりトイレに入ったの誰だっけ?」
 「うう・・・・・。」
 「なのに、間に合わなかったんだ!」
 「あ・・・あんたは外でしたんでしょ!!」
 「知らない? どっちにしても、漏らすよりマシでしょ」
 夜叉子は笑顔で反論した。
 「そうね・・・・。人の家でオモラシされるよりはずっとね・・・・。」
 友達も言った。
 さらに不機嫌になるモレ子。

 「なによ! あんなに恥ずかしいかっこして!!」
 「漏らすよりはマシでしょ?」
 「そうだな。」
 今度はまみりんが言った。

 「パンツの中には漏らしてるんでしょ!! ちょっと見せてみなさいよ!!」
 「やだよ、なんでパンツ見せないといけないの? 人のパンツを見たいとかおかしすぎるし・・・。 あ、六年生でオモラシしてるだけでも十分おかしいか・・・・」
 「うわぁぁぁぁん!!!!」
 反論できず悔し泣きをするモレ子。

 (勝った・・・。勝ったよキキョウ君!!)
 夜叉子は満面の笑みを浮かべていた。
 



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