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早めにトイレ行けばいいじゃん!

「さて、これでだいたい、買い物は終わったかな?」
「うん・・・。」
「他に、何か買い忘れたものないよね?」
「う、うん・・・・なかったと思う・・・。」
話になかなか集中できない私。
できれば今すぐにでも行きたい場所がある・・・。
もう、2時間くらい前からずっと行きたかった場所が・・・・。
しかし、その場所に行きたい気持ちをなかなか言い出せない。

「じゃあ、そろそろ帰るか・・・・。」
「そうだね・・・・・。」
ああ、早く言わないと・・・。
駐車場に戻り、車に乗る前にあの場所に行きたいと・・・!

「ああっ、トイレ! すまん! ちょっと俺、トイレ行ってくる!」
あ・・・。
一瞬、目の前が明るくなった気がした。

「あ、私も!」
ようやく言えた。
私が行きたい場所。
恥ずかしくてなかなか言えなかった場所。
それは・・・・トイレなのでした。

「おう! そんじゃ、先に終わったら、ここで待ってるよ!」
そういうと、彼は男子トイレに消えていった。
私も女子トイレへと急いだ。

「あっ・・・・。」
思わず、小さく声が出てしまった。
トイレの個室が全て埋まり、数人の人が並んでいたのだ。

つまり、自分の番まで待たないとトイレができない・・・・。
ギリギリまで我慢している私にとっては、残酷な事実であった。

(も、漏れちゃう・・・・!!)
私は恥ずかしい言葉を口にしそうになっていた。
水を流す音とトイレの独特の香りが、尿意を刺激する。
じっとしていようとしても、左右の足が交互に勝手に動き、その場足踏みのような動きをしてしまう。

1分間が経過した。
時計を見ると列に並んで一分しか経っていないのだが、1秒1秒がとても長く感じる。
まだまだ自分の番にはならなそうだ。
(どうしよう・・・・。)
ひょっとしたら、自分の番まで間に合わず、漏らしてしまうのではないか。
そんなことが頭に浮かぶ。
しかし、それだけは避けなければいけない。
トイレの前で足踏みをしている時点で、既に1人の大人としてかなり恥ずかしいのだから。

時計を見るが、まだ20秒しか経っていない。
本当に時間が経つのが遅い。
既に、足踏みだけではこらえきれず、時々、左手でスカートの上から前を抑えてしまっている。

並び始めて2分。
なんとか、我慢を続けているが、かなり辛い。

「ねぇ、あの人、大丈夫かな?」
後ろから小声で話す声が聞こえた。
2分の間に、私の後ろに並ぶ人がいるのだから、声が聞こえるのは当然だ。
しかし・・・・。

「ああ、なんかメッチャもじもじしてるよね?」
「だよねー。」

どうやら私のことを話しているようだ。
それも足踏みしている様子を・・・・。
顔が真っ赤になるのを感じだ。

「ミキ、校外学習行ったとき、そんなんだったよね?」
「えー! 違うよー! っていうかもう3年前じゃん!」

後ろにいるのはどうやら中学生。
小学校の校外学習で私と同じようにトイレを我慢していたようだ。

「3年前でも4年生じゃん!」
「えー! だってしょうがないじゃん! 道混んでてなかなかバス学校につかないしー。アタシ以外にも我慢してた人いたじゃん!」
「でも、アタシ平気だったよ!」
「アンタは膀胱デカ過ぎだって! それに、アタシ、あそこまでドンドン足踏みしてなかったし・・・・。」

顔がこれでもかというほど熱くなる。
どうやら、私は小学生以上に、我慢ができていないようだ。
恥ずかしくてたまらず、足踏みの速度を遅めようとする。
しかし。

(ああっ!!)

スカートの下、ショーツの中に嫌な感触を感じた。
一瞬、何が起こったのかわからなかった。

(もしかして・・・・。少しだけもらしちゃった!?)
今度は顔が青くなっているように感じた。
両手でスカートの上から勢いよく押さえる私。
スカートが少しめくり上がってしまった。
ミニスカートだったら後ろの中学生に下着を見られてしまっていたことだろう。
しかし、ロングでも状況は変わらなかった。

「ちょ、本当に大丈夫かよ!?」
「ああ、ヤバくね?」
「トイレまだ結構並んでるし、間に合うか?」
「ヤバイね・・・。前の人に言って変わってもらえばいいのに・・・。」

少女たちの心が耳に痛む。
しかし、トイレに行くことも恥ずかしがるような私。
前の人に声をかけることなどできなかった。

「っていうか、なんで我慢してるの?」
「さぁ?」
「ここのデパートのトイレ、結構混むこと多いし、早めにトイレ行けばいいじゃん!」
「それもそうだよね。小学四年じゃないんだし・・・・。」
「あー、またそれ言った!! だからあの時はバスが遅かったんだってばー!!」

恥ずかしさで、顔から火が出そうになる。
しかし、もう止められない。
両手はスカートの上から恥ずかしいところを押さえたまま、足踏みも止めることができない。
そうでもしないと、取り返しのつかない大失態をしてしまうことになるだろう。

しかし、そんな努力の甲斐もあり、なんとか自分の番が回ってきた。

急いで個室に飛び込む私。
ドアを閉め、鍵をかける。
そこまでは良かった。

真っ白な和式トイレがすぐ下にある。
私の身体はもう我慢できないとばかりに、白のショーツを黄色く染めている。
急いで、一秒でも早くショーツを脱ごう!
そう考え、私は慌ててロングスカートをたくし上げる。
しかし、焦れば焦るほどうまくいかない。
長いスカートに手がひっかかり、ショーツを下ろせない。

ようやくお尻を出した時にはショーツはびしょびしょになっていた。
ロングスカートにも少し引っかけてしまっている。

衣服を悲惨な状況にしつつも、トイレを済ませられたことに安心する間もなく笑い声が聞こえてきた。
慌ててトイレのレバーを引き、水を流す。
我慢に我慢を重ねた、私の大きな排尿の音が5,6秒ほど外に聞こえてしまったことだろう。
おそらく、そのことで、また中学生2人組に笑われてしまったのだろう。
もう、今更、恥ずかしがっても遅いだろうが・・・。



個室に入って5分。
トイレの紙で濡れたショーツを一生懸命拭き取るも、乾くはずがない。
そして、ロングスカートのシミも結構、目立つところにできてしまっている。

「大丈夫? 間に合った?」
「当たり前じゃん! 校外学習の話をいつまで引っ張るんだよ!」
「うーん、あと50年くらい・・・。」
「長すぎ!! 早く忘れろよ!!」
個室の外では中学生2人が笑い合っている。

「っていうかあの人、大丈夫だったかな?」
「さぁ? まぁ、さすがに漏らすわけないでしょ、子供じゃないんだし!」
「そうよね、ミキじゃないんだし・・・・。」
「だーかーらー! そこから離れろ! っていうかアタシは漏らしてなーい!」


携帯がなる。
メールが来ていた。
「随分、遅いけどどうかしたの?」

しかし、濡れたスカートと下着ではトイレから出ることができない。
一体どうすればいいのかと途方にくれる私。
目には涙が溢れ出てきて止まらなかった。


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