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パーフェクトガール3 - 期末テスト後の油断 -

 「うそー! 恵那ちゃん、100点!?」
 「えー! どうやってあの問題解いたんだよ!?」

 中学一年の恵那の周りを囲む、たくさんの生徒たち。
 今回の期末試験の数学で唯一100点を取った恵那にみんな驚きを隠せないようだ。

 「この問題? 一見、難しそうだけど、こことここを分けて考えれば単純でしょ。あとはそれを合わせればいいだけだから・・・・。」
 「おー、すげー!!」
 「さすが、クラス1の人気者のリュウジさんも数学には勝てなかったか・・・。」
 「ああ、全然わからなかったぜ! サンキュー! 恵那! 助かったぜ!」
 「あ、ありがとう。」
 「私たちも勉強になったわ!」

 クラスのみんなからお礼を言われる恵那。

 「数学だけじゃなくて、社会科と英語も100点だったのよね! ちょっと教えて欲しいな!」
 
 恵那と仲の良い女子たちが言った。 

 「いいわよ! 帰り道同じだし、教えながら帰ろ!」
 恵那は言った。

 放課後。
 友達と話しながら帰宅する恵那。

 「英語はやっぱり、単語を完璧に覚えないとね! 単語帳とかを使って何回も覚えなおすの!」
 「うわー・・・。やっぱり、簡単にはいかないのね。」
 「パーフェクトに見える恵那さんの裏には凄まじい努力の積み重ねがあったのね・・・・。」
 「そんな、おおげさな・・・・。」
 「いやいや、恵那さんは、勉強が出来るだけじゃなくて性格もいいし、スポーツも得意じゃん!」
 「そうそう! ほら、いるじゃん、アイツ! 勉強がちょっとできるからってすぐ人を馬鹿にしたような言い方するじゃん!」
 「ああ、ムカつくよね! あと、アイツも! テストの点がよくて先生から気に入られてるからって、体育の授業とかすぐサボろうとするし・・・。」
 「もう! そうやって陰口を言うのはよくないよ!」
 「おおっ! さすが恵那さん! やっぱり性格もパーフェクト!」
 そんなこんなで恵那はいろいろと褒められ有頂天だった。

 「じゃあ、私たちこっちだから!」
 「今日はいろいろ教えてくれてありがとう!」
 「どういたしまして、それじゃあ、また明日!」

 恵那たちは友達と分かれ別方向に歩いて行った。

 (パーフェクトねぇ・・・。確かに今回、勉強頑張ったものねぇ・・・。高校に入ったら何か運動部に入ってみようかしら? そうしたら、スポーツも万能なパーフェクトな女に・・・・・あっ!)

 恵那はあることに気づいた。
 
 (おトイレ・・・・忘れてた・・・・・!)

 下校する前に必ずトイレに行くようにしていた恵那。
 しかし、今日は友達とのおしゃべりに夢中になっていて忘れてしまったのだ。

 (どうしよう・・・・・。)

 恵那はかなりオシッコが近い。
 そのため、小学校の時は何回もオモラシを経験していた。
 もうすぐ中学生になるという6年生の卒業式でもオモラシをしていた。
 おしゃべりに夢中で気づかなかったが、恵那の膀胱にはかなりのオシッコが溜まっていた。
 今はまだ我慢できているが、家まで膀胱が持ちこたえてくれるかは微妙なところだった。

 (で、でも今日は制服だし・・・・。)

 先ほど、小学校でオモラシを経験していたと書いたが、実は中学校に入ってからもおチビりはあった。
 中学一年の夏休み。図書館で勉強した帰りに恵那はオシッコを我慢していた。なんとか漏らす前に家のトイレに飛び込むことに成功したが、運悪くその日は、きつめのショートパンツでしかも前にボタンがついているタイプだった。
 急いでオシッコをしたいという焦りでなかなかボタンが外れず、白いパンツに少しだけ黄色いオシッコをちびってしまったのだった。 

 (制服のスカートはちょっと長めだけど、たくしあげて、パンツを下ろせばすぐトイレできるし、今度はきっと大丈夫!)

 そう自分に言い聞かせて家のトイレを目指す恵那だった。


 10分後。

 (トイレトイレ!! うう・・・。まだこのあたりなの!?)

 恵那はかなり焦っていた。
 オシッコが漏れ出しそうだが、まだまだ家までは距離があるのだった。
 季節は秋。
 夏休みのときと違い、かなり肌寒くなっており、そのため尿意が強まっているようだ。
 また、前回はきつめのショートパンツだったが、今回は制服のスカートであるため、スースーしてしまいどうしても我慢が辛いようだった。

 (計算ミスだったわ・・・・。)

 数学のテストを完璧にこなす恵那にとっても、オシッコ我慢の計算は難しいようだった。

 (で、でも、前回は暑かったから水をガブガブ飲んじゃってたし・・・・・。)

 必死に良い方に考え、オシッコを我慢しようとする恵那であった。

 (とにかく、家のトイレでパンツを脱ぐまではなんとかして我慢するのよ!)

 内股気味になりつつも、平静を装い恵那は歩き続けた。

 歩き続けて5分。

 (もう、少し・・・・!! もうちょっとの我慢よ!!)

 膀胱に振動を与えないようにゆっくりと、しかも内股気味で歩いているため、家との距離はなかなか縮まりませんでしたが、恵那はなんとかオシッコを漏らすことなく家に近づきつつありました。

 (家に着いたらダッシュでトイレに飛び込んで、急いでスカートあげて、パンツを脱いで・・・・うん、大丈夫! なんとか間に合う!)

 オモラシを避ける方法を必死に考える恵那。
 だが、そんな恵那に不幸が襲いかかった。

 「あら? 恵那ちゃんじゃない! お久しぶり!」

 近所のおばさんが話しかけてきたのだ。

 「あ・・・・・、こ、こんにちは!」
 1秒でも早くトイレに駆け込みオシッコがしたい恵那は泣きそうな気持ちになりつつも、笑顔を作り応対した。
 できればじっとしていたかったが、そうすると尿意が強まり、オシッコが漏れてしまいそうだった。内股になった足を交差させくねくねと動かすことで妥協する恵那であった。

 「元気にしてる? あ、そうそう! 何かすごく勉強ができるようになったって聞いたけど本当?」
 「そ、そんなことないですよ。 理科は90点でしたし・・・・。」
 
 早く会話を終わらせたい恵那は答えた。

 「あら? 90点? すごいじゃないの! 中学校ってテスト難しいんでしょ? ウチの子ったら、小学校のテストなのによくて80点くらいしかとってこないもの・・・・・。この前なんか・・・・。」

 恵那の希望に反して会話はなかなか終わらなかった。おばさんには小学5、6年生の息子がいるらしく、息子のテストの点が悪く中学に入ってからが心配だと話し続けた。
 恵那はもぞもぞと足を組み換え、こみ上げる尿意をこらえていた。
 できれば、手でオシッコの出口を抑えたり、トントンドスドスと足踏みをしたりしたいところだが、中学生として、成績学年一位としてのプライドが邪魔をしていた。

 (早く、終わってよぉ・・・。おトイレが間に合わなくなっちゃう! うう・・・・。恥ずかしい・・・・。中学生なのにトイレに行き忘れてオモラシしそうだなんて・・・・。 それに、体がくねくね動いちゃうし・・・・・・。とはいっても、こうしてないと本当に漏られちゃいそうだし・・・・。 ああんっ! 早く終わってくれないとオモラシしそうなのがバレちゃうかも・・・・。)

 オモラシはもちろん、オシッコを我慢しているのを人に知られるのも恥ずかしくてたまらない恵那であったが。

 ちょろろっ・・・・。

 (ああっ!!)
 遂に限界が訪れた。
 今まで必死に我慢してきたオシッコを少しだけ漏らしてしまったのだ。

 思わず両手でスカートの上からオシッコの出口を押える恵那。
 なんとかオシッコは止まったが、ピンク色に水玉模様のショーツを少しだけ濡らしてしまった。

 (止まった・・・・。あっ!)
 急いでスカートから手を離す恵那。オモラシという最悪の事態は防いだが、オシッコを我慢していることを知られることもなんとしても避けたい。

 「あら?」
 (ううっ・・・・。さっきのでバレちゃったかも・・・・。)
 「オシッコ行きたかったのね?」
 (やっぱり、バレてる!!)
 恥ずかしさで顔が真っ赤になりそうな恵那。

 「やっぱり、さっきから何かそわそわしてると思ったのよねぇ・・・・。ウチの子も低学年の頃はそうやって我慢してたんだけどねぇ・・・。いつもトイレは早めに行きなさいって言ってるのに、車の中とか、遊園地の行列の中とかでそわそわもじもじし始めて・・・・。」
 (えっ・・・。ええっ!! もしかして最初からずっとバレてた!?)
 予想外の事実が発覚し、恥ずかしくてたまらない恵那。顔から火が出そうだ。

 「確か、来月から3年生ってときになって、ドタドタいいながら両手で股のところを押さえながら学校から帰ってきたのよ。そんでトイレまで走って行ったんだけど、様子みたらトイレしないでぼーっと突っ立ってるのよ。なにやってんのよ。早くトイレしないと漏らしちゃうわよって言ったんだけど、よく見ると床が濡れてて、息子のズボンも前のところ中心にびしょびしょなのね。だからおばさんもう怒っちゃって、来年から3年生になるのにオモラシなんかしてどうするのよ! って。そしたら、それからは早めにトイレに行くようになったわね。トイレの便座が上がってただとか、上げといてくれれば間に合ってたとか何かいろいろ言い訳してたけど、小学3年生になるのにオモラシだなんてねぇ・・・・おっとごめんなさい!」

 恵那が耐え切れずその場足踏みを始めているのを見て、おばさんが言った。

 「おトイレ、我慢してたのよね! ごめんなさいね引き止めちゃって! ここからだと恵那ちゃんのおウチが一番近いわね。気をつけて行ってらっしゃい!」
 「・・・・は、はい。すみません・・・・。」
 恥かしさとおチビりのショックで頭が働かない恵那はなんとか適当な言葉を選び話すと家に向かって歩き始めた。

 「うちの息子じゃないけど、次からは早めにトイレに行かないとねー!」

 おばさんは得意げに言った。
 勉強のできない息子に悩んでいたが、秀才の恵那にもオシッコの我慢という息子にない苦手分野があるとわかり少し安心したようであった。
 恵那は再び恥ずかしくてたまらなくなった。

 だが、それどころではなかった。
 恵那は未だにオモラシ寸前の危機的状況。
 いや、時間をロスしたことでオモラシの危険は高まったとも言える。
 オモラシという更に恥かしい最悪の事態が目の前に迫っているのだ。

 時折、左手で前を押さえながら、恵那は自宅のトイレを目指した。
 (小学3年生でもオモラシなんて恥ずかしいのに、中学生にもなってオモラシなんて・・・・。あのおばさんと違ってウチの親は噂話にしたりはしないだろうけど・・・・ってダメダメ人に知られるとかそんなんじゃなくてオモラシなんて絶対にダメ!! うう・・・・。あの子も恥ずかしかっただろうなぁ・・・・。おトイレまで間に合ったのにオモラシなんて・・・・。もう少しだと思って気が緩んじゃったのかなぁ・・・・。言い訳したくなる気持ちもわかるなぁ・・・・。ああっ! オシッコしたいっ!! 他人のことより今は自分のことよね! なんとしてでもトイレでオシッコしないと!!)

 慎重に、ゆっくりと、膀胱を刺激しないように、しかし、なるべく迅速に・・・。
 成績学年一位の頭脳をフル回転させながら恵那は歩き続けた。
 恵那の頭の中にあることはいかにオシッコを我慢するかといかに早くトイレに行くかだけであった。
 あまりにも必死に考えていたため、顔は睨みつけるような表情になっていた。


 ようかく、恵那は自宅の前までたどり着いた。
 途中、何度かオシッコをちびってしまっていた。
 ピンク色に水玉模様のショーツだけでは吸収しきれず、制服の黒いスカートもほんの少しだけ濡れてしまっている。
 だが、そんなことを気にしている余裕は恵那にはなかった。
 左手でしっかりとオシッコの出口を押さえつけ、玄関のドアを睨みつける。

 (助かった! 間に合う!!)
 険しかった恵那の表情が一瞬崩れる。
 と同時に再びオシッコがちょろちょろと漏れ出した。
 左手で押える力を強めると同時にある考えが恵那の頭に思い浮かんだ。

 (そういえば、さっきの男の子は、トイレの前でオモラシをしちゃっていた・・・・。昔、友達から聞いた話でも、保育園のトイレのドアを開けたところで我慢ができなくなってオモラシしちゃったって・・・・・。私も小学3年生の時は、遠足先のトイレまで我慢していたけど、そこが行列していて・・・。もうトイレだから我慢しなくていいんだと思っていたからすっかり我慢ができなくなって・・・・。)

 恵那はあることに気づいた。
 だが、もう既に遅かった。

 (「もう少しだ」とか「もう我慢しなくていいんだ」とか、そう思っちゃうと・・・・・オモラシする!!)

 しゃああああああ・・・・。

 オシッコの勢いが強まる。
 今までのようなおちびりでは終わらず制服の黒のスカートをさらに黒く染めていった。

 (だ、だめっ!)

 トイレを目の前にして気が緩んでオモラシ。
 それは恥ずかしすぎる! そう必死に考える恵那だったが我慢に我慢を重ねたオシッコはもう止まってくれなかった。

 しゃああああ・・・・しゅうううう・・・・・。

 必死に力を込める左手には生暖かいオシッコの感触が広がっていく。オシッコは漏れ続けて止まる気配を見せなかった。

 (う、うそ・・・・・。)

 恵那は次第に理解した。
 自分がオモラシをしてしまったと。
 恵那はその場で泣き崩れた。涙もいつまでたっても止まらなかった。
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