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私はわかっているのについつい意地悪く聞いてしまった
 「さすがに田舎すぎるわね・・・・。」
 「もういいんじゃないんですか? あとは適当に報告書にまとめて提出すれば・・・・。どうせ長々と会議をして話し合ったところでこっちは採用されないでしょうし・・・。」
 「ダメよ! 少ない可能性も考慮してやるのが仕事というものでしょ! 与えられた以上は最後までキッチリとやらないと!」
 
 しまった・・・・。

 また余計なことを言ってしまった・・・・。

 今日、私は会社の上司・・・・といっても年は私より少し上なだけなんだけど、とにかくその人と自社の新しい工場を建てる候補地を下見に来ていた。
 候補地はいくつかあり、どれも地価が安い郊外の土地が多かった。
 その中でも私たち2人が任されたのは特に田舎の土地だった。しかし、その割には地価もさほど安くはない。
 まぁ、私たちは25歳と27歳なのだから、一番どうでもいい仕事を与えられるのは当然だろう。
 しかし、ほとんど採用される可能性のない候補地を長い時間かけて調査するというのもやる気が出ない。
 適当でいいんじゃないかと思ってしまうが真面目な彼女はそれを許さないようだ。
 
 と、いつもこんな感じで、いい加減な性格の私は余計な一言を言ってしまい、真面目な上司を怒らせてしまっているのだ。

(やれやれ・・・。会社を離れていい気分転換になりそうだと思ったけど、そうはいかなかったか・・・・・。)


 30分後。
 彼女はあいかわらず真面目そうに、駅から歩くとどれくらいかかりそうだとか、近くには飲食店がなく不便そうだとかいろいろとメモ帳に記載している。
 私は全くやる気はないがいろいろと確認している振りはしている。

 (あれ・・・・。)

 私は彼女の様子がどこかおかしいことに気づいた。
 歩いているときは普通なのだが、立ち止まってメモをとっている時は、トントンと軽く足踏みをするような動きをしたり、つま先立ちをしたりしている。

 (もしかして・・・・・。)

 私はピンとした。
 オシッコがしたくなったんじゃないかと。

 実は私もいい加減な性格なために、よく同じことをする。
 小学校の時なんかは休み時間に行っておけばいいのに行かずに、授業中にトイレに行きたくてたまらなくなることがあった。パンツの中にチビっちゃったことも何回もあった。
 中学校以降はちびることはなかったが、やっぱりトイレに行き忘れてしまうことは多かった。
 この前も友達とドライブに行ったとき、ギリギリまで我慢してしまい、もう数秒遅かったら・・・・というところまで追い詰められていた。
 
 (私は駅でしてきたから大丈夫だけど・・・・。)

 確か彼女は駅のトイレは使っていない。
 小さな古びた駅で、あまり綺麗でなかったからだろう。
 そんなにオシッコしたいなら汚くても使えばいいと思うのに、時々そういう綺麗好きな人がいるようだ。

 (トイレって他にあるのかしら?)

 今のところコンビニもないし、喫茶店やスーパーもない。
 気軽にトイレを借りれそうなところはなさそうだ。
 事前に会社のパソコンで周囲の地図を調べた際はラーメン屋があるみたくなっていたが、既に潰れたあとのようだ。
 駅まで歩いてもどるにしてもかなり時間がかかってしまう。

 (まぁ、真面目な彼女のことだからキッチリ、おトイレがある場所を見つけてそこまで我慢するんだろうな・・・・。)

 私はその時はそう考えていた。


 さらに20分が経過した。

 (ちょっと・・・。ヤバくない・・・・?)

 彼女の様子はおかしくなる一方だった。
 パンツスーツのウエストを掴んで上に引っ張り上げているような仕草をしていた。
 普通だったらズボンがずり落ちてきているのかなくらいにしか思わないが、回数がやたら多い。
 おそらくズボンと一緒にパンツを引っ張り上げてそれでオシッコの出口を押さえようとしているのだろう。

 (あっ!)

 彼女が一瞬だがズボンの下の部分をギュッと抑えた。
 時間は1秒ほどだが後ろから見てもわかるほどしっかり左手で押さえていた。
 押さえ終わると周囲をキョロキョロと見渡した。
 真面目な彼女にとって27歳にもなって小学生みたいにオシッコの出口を押さえることは恥ずかしくてたまらず誰にも見られたくないのだろう。私でさえ小学校卒業後は人前でそんなことをしてはいない。(トイレの中では時々やっちゃってたけど・・・。)

 (相当オシッコしたいみたいね・・・・。)

 私は思った。
 友人とのドライブの時の自分の経験からするに、かなり限界が近い状態だ。
 とはいえ、私と違い彼女の方が我慢も得意かもしれないから一概には言えないが・・・・。

 (トイレ行けばいいのに・・・・。)
 
 そう思う私だったが、考えてみればここにトイレはない。
 民家や小さな事務所なんかはあるが、そこに突然押しかけていきトイレを貸してほしいなんて言えるわけない。
 かといって十分に調査も終わっていないのに駅に戻るなんて時間の無駄は彼女にはできないのだろう。もしくはこの期に及んで汚い駅のトイレは使いたくないと思っているのかもしれない。

 (どうするつもりなんだろう・・・・・・。)

 私がそう考えていると彼女が話しかけてきた。
 
 「ちょっと、この近くにある公園に行ってきていいかな?」

 公園。
 確かに公園にはトイレがあることが多い。
 でも、もしかしたらないかもしれないしあっても汚くて使えないかもしれない。
 とはいえ、そこでスッキリできるならそれにこしたことはない。
 そう考えてのことだろう。

 「何しに行くんですか?」

 私はわかっているのについつい意地悪く聞いてしまった。

 「え、えっと・・・・。」

 彼女は焦っているようだった。
 前を押さえたそうに右手が股間の付近に動き回すが、私はじっと彼女を見つめる。
 すると、恥ずかしいのか押さえられないといった感じで辛い表情を浮かべた。
 
 「近くにどんな公園があるかなと思って・・・・。休み時間にリフレッシュすることもできるかもしれないし、災害の時は避難場所になるかもしれないし・・・。」

 体を不自然にもぞもぞくねくね動かしながら彼女は言った。

 「そうですね。行ってみましょうか。」

 私が言うと勢いよく回れ右をして早歩きで歩き出した。
 しかし、急ぎすぎると膀胱に響くのか、少し歩くと動きがゆっくりになった。


 公園に向かって歩き始めて10分。

 オシッコを漏らさないようにゆっくりと公園に近づく彼女。
 表情は険しく汗が流れ落ちている。
 どうやら限界が近いようだ。

 (公園まで間に合うのかな・・・・そもそも公園にトイレがなかったら・・・・。)

 私がそんなことを考えていると公園が見えてきた。
 すると彼女がぶるっと体を震わせた。
 右手でギュッと股間を3秒ほど押さえた。
 どうやら本当に限界が近いようだ。

 (なんで急に・・・・・。)

 そう思う私だったが、この前のドライブの時はトイレについた途端漏れそうになり私もかなり焦っていた。 
 それに小学生の時はトイレでパンツを脱ごうとしている時にチビってしまったことがある。
 どうやらもう少しだけの我慢だと思うとオシッコは出ちゃいそうになるようだ。
 彼女も公園を目の前にして気が緩んでしまったのかもしれない。

 右手を股間から離すと早歩きで公園に入っていった。 
 私も急いで追いかける。
 彼女は明らかに切羽詰った様子でキョロキョロと周囲を伺っていた。
 トイレを探しているのだろう。
 だが・・・・。

 (えー、ここにもないのー。)

 公園にトイレはなかった。
 彼女は泣きそうな表情をしていた。

 (もうオシッコしたくてたまらないみたいね・・・・。)

 小さな公園を隅々まで見て回るがそれでトイレが出てくるはずもなかった。

 (可哀想だけど、駅まで我慢するしかないみたいね・・・。)

 そう思う私だったが彼女は予想外の行動を取った。
 公園の奥に走り出したのだ。

 (えっ! そっちにトイレ・・・・なんてないわよね・・・・。どうしたんだろう・・・・。)

 彼女の考えがわからない私。
 しかし真面目な彼女なりに考えての行動なのだろう。
 とりあえず追いかけてみる。


 (えっ!!) 

 彼女は公園の隅の物陰で足踏みをしながらズボンのベルトを外し、さらにホックまで外していた。
 そして、ファスナーに手をかけ降ろして下ろすとズボンの両脇をつかんだ。
 何がなんだかわからなかった。

 「ちょっと、何してるんですか!?」
 
 私は思わず言ってしまった。
 彼女は驚いた表情でこっちを振り向いた。

 (でも、本当に一体何を・・・・あっ!)

 私の頭にある想像が思い浮かんだ。
 こういうトイレの少ない田舎ではそのへんで立ちションをしてしまうおじさんがいると聞いたことがある。
 もしかしたら彼女もトイレまでオシッコを我慢せず物陰でしてしまおうとしていていたのではないか・・・・。
 
 いや、そんなバカな・・・・。
 おじさんやおばさんならともかく、27歳の女性がオシッコを我慢できずその辺で・・・・なんて。
 それにパンツスーツだから、ズボンとパンツを全部脱いでお尻丸出しにしないといけない。
 そもそも、ケーハンザイホーとかいう犯罪になるはずだ。真面目な彼女がそんな・・・・。

 私が考えていると

 「なんでもないわ!」

 そう言って、彼女がはズボンのファスナーをあげ、ベルトを再び締めた。
 そして、再び歩き出す。
 歩きだしたのだがどこかに向かうというわけではなく意味もなくうろついている感じだ。

 (やっぱり・・・・。もうオシッコ我慢できなくなっちゃってるんだ・・・。)
 
 私は確信しつつあった。
 しかし、彼女は何を考え何をしているのだろう。

 いや、おそらく何も考えられないのだろう。

 オシッコを今すぐしたい!
 でも、トイレが見つからない!
 とはいっても、トイレじゃないところでオシッコなんてできるわけない!

 八方塞がりだ。
 もうどうしようもなくとにかく、オシッコが漏れないように動き回り気を紛らわすことしかできないようだ。

 (どうしよう・・・・・。)

 いくらイヤな上司と言っても流石にかわいそうになってきた
 とはいえ、どうすればいいのか・・・。

 「あの・・・・。」

 とりあえず私は話しかけてみることにした。

 「オシッコ大丈夫ですか?」

 彼女は顔を真っ赤にした。

 「な、なんのこと!?」

 怒ったような口調で答える彼女。
 どうやら本人はまだ気づいていないと思っているようだ。

 「駅まで我慢できそうですか?」

 私が続ける。
 周囲をウロウロ動くのをやめ、気をつけの姿勢をしようとしている彼女だったが、急に前かがみになり右手で股間を押さえた。

 「我慢すると体に悪いですよ。早く駅に戻ってトイレしてきた方がいいですよ。」

 私が話し続けるが、彼女は股間から手を離さない。
 どうやら手を離すことできないくらい限界のようだ。

 「だから何の話よ!」

 彼女はオシッコがしたいのを否定し続ける。

 「オシッコをいつまでも我慢してないでトイレに行った方がいいんじゃないかって話ですよ。」

 またまた意地悪く言ってしまう私。

 「我慢なんてしていません!」
 
 必死に否定を続ける彼女。

 「じゃあ、なんで手でそんなところ押さえてるの?」

 それを指摘されると彼女は泣きそうな顔になった。

 「なんとなく押さえているだけです!」

 少し考え込んだあと彼女は言った。

 「じゃあ、ちょっと離してみてよ。」

 私がそう言っても彼女は手を股間から離さない。
 しばらくすると手を離したが、今度はお尻をヒクヒクと動かし始めた。

 「あっ!!」

 そう叫ぶと同時に彼女は再び右手で股間を押さえた。
 さらに左手でその上からも押さえた。

 「ご、ごめんなさい! 本当はオシ・・・トイレ行きたいの! というかさっきちょっと出ちゃった・・・・!」 

 遂にオシッコ我慢を認めた彼女。
 しかし、もう漏れちゃっているとは予想外だった。

 「それじゃあ、急いで駅まで・・・・。」

 私がそう言おうとすると

 「ダメ! そんなに我慢できない!」

 彼女が言う。
 おいおい・・・・・。
 そんなこと今更言われても・・・・・。

 「ねぇ、他にトイレなかった?」

 彼女が聞く。
 しかし、真剣に周囲を調査していた彼女ですら見つけられなかったものを私が見つけられるわけがない。

 「ありませんでした。」

 私はそう言うと彼女は目に涙を浮かべた。

 「やっぱり駅でトイレするしか・・・・。」

 そう言おうとする私だったが、

 「ああっ!! ダメダメダメ!! 出ちゃう出ちゃう!!」
 
 私の話を遮り彼女は叫びだした。
 そして、股間を押さえたまま再び物陰に走っていった。

 (えー、やっぱりそこでしちゃうのかよ・・・・。)
 
 私ははっきりいってドン引きだ。
 そもそも、既にパンツの中にオシッコをチビっていることもドン引きだ。
 とはいえ、パンツだけでなくズボンまで濡らした上司と一緒に歩きたくはない。

 (そう考えると物陰でしてくれた方がまだマシかな・・・・。)

 そう思い私は止めなかった。
 彼女は物陰に隠れ、出てこなくなった。

 (今頃、あそこでお尻を出して・・・・。)

 トイレでもない場所で和式トイレをするような格好でシーシーしてしまっているのだろう。
 さっき少しだけ見えてしまった白いパンツには少しだけ黄色く漏らした跡がついていて・・・・。
 あまり想像したくない・・・・・。

 「あっ・・・・ああっ・・・・。」
 
 再び物陰から呻き声が聞こえてきた。

 (今度はなんなの・・・・・。)

 見たくもない光景があることだけは容易に想像できるが、ついつい近づいていってしまう。

 (ちょ、ちょっと・・・・。)

 彼女は両手で股間を押さえたまま、足踏みをするというか歩き回るというかとにかくせわしなく足を動かしあたふたしていた。
 そして、ズボンが・・・・黒っぽい色だからわかりにくいが、明らかに股間の付近が少し濡れている。
 これが意味することは1つしかない。薄い白のパンツだけでは押さえきれずオシッコが漏れてしまっているのだろう。

 「・・・・って何やってるんですか!? 早くしちゃってくださいよ!」

 私の声に泣きながらこっち睨んで見て答えた。

 「チャックが降りない・・・・。さっき上げた時に噛んじゃったみたい!」

 なんてことだ。ファスナーが噛んでしまっていたのか。
 確かに急いで上げ下げをすると時々噛んでしまう。
 さっきも私に見つかり慌てていただろうし、今も1秒でも早く脱がないと漏れそうな状態だ。
 この状態でそれは辛い。私でも漏らす・・・・・ことまではないだろうがとにかく辛い。

 「ちょっと見せてください。」

 そういうと彼女は両手を離し・・・・うわっ! やっぱり漏れてる!
 オシッコで濡れたズボンを触りたくはないが仕方がない・・・。
 周囲の布を押さえながら少し湿ったファスナーをゆっくりと下げる。
 よし、このまま下げればなんとか大丈夫そうだ。

 「あっ! ああっ!! あああっ!!」

 突然の叫び声とともにその場でジャンプし始める彼女。

 「ちょっと! 何やってるんですか!?」

 せっかくファスナーを下ろしてあげようと思ったのについ怒ってしまう私。

 「だ、だってもう・・・・いっ、いやっ!!」

 彼女は何かを言おうとしたがやめて両手で股間を押さえ前かがみになりその場で足踏みを始めた。
 股間にできたシミが少しづつ広がっているのが見えた。

 「ちょっと、漏らさないでくださいよ!!」
 「だ・・・だって・・・・。もう・・・・。」
 「とにかくちゃんとズボン脱いでからオシッコしてください!!」
 「脱げない・・・!!」
 「じゃあ、脱がせてあげるからその手をどけてください!!」

 両手でガッチリとファスナーの前をガードされていては私にもどうしようもない。

 「いや!! どけたら漏れちゃう!!」
 「もう漏らしてるじゃないですか!!」
 「まだ全部は漏らしてない!! ちびっただけ!!」
 「それもうちびったってレベルじゃないですよ!! とにかく手をどけてください!!」
 「・・・・どけたら脱がしてくれる?」

 少しの沈黙のあと、彼女がすがるような目つきで細々と言った。
 
 「はい!」
 「本当に・・・・?」
 「本当ですよ!」
 「嘘つかない?」
 「はい!」
 「手をどけたらすぐオシッコしていい?」
 「大丈夫です!」

 いらいらしながら適当に答える私。
 どっちにしても私が何もしなければもう漏らし・・・・いや、考えたくない。

 「じゃあ・・・・どけるね!」
 
 彼女が手をどけた!
 素早くズボンとファスナーに手をかける。
 さっきより明らかに濡れているが触りたくないとか考えている余裕はない。
 濡れていて滑りそうになるがなんとかファスナーを掴み下に少しづつ慎重におろしていった。
 もう少し・・・・。

 (って、こらぁぁぁぁ!!!)

 今度は彼女が腰を上下に揺らしだした。
 濡れたファスナーから手が滑ってしまった。
 慌ててつかみなおそうとするが、揺れていてつかめない。

 「ちょっと、じっとしててくださいよ!!」 

 私がそう怒鳴っても動きは激しくなる一方だ。

 「だ、だって・・・。すぐだって言ったから・・・・。あっ、も、もうダメッ!!」

 彼女の腰の動きが止まった。
 しかし、それと同時に、聞こえてくる小さな水音。
 そして、股間が今までになくはっきりと水で濡れていることに気づいた。
 思わず、後ろにのけぞる。
 すると彼女が絶望的な表情でこちらを見ていた。
 ズボンの股間のシミはどんどん大きくなり、ツーっと下に何本かの線のように広がっていった。そして、茶色い地面にもシミができていった。

 「あ・・・・あの・・・・・・。」

 オシッコを全てパンツとズボンの中に出しきってしまったらしく固まってしまっている彼女に話しかけようとすると。

 「バカ!!」

 彼女が怒り出した。
 しかし、怒られることはよくあったが、いつもの彼女らしさは全く感じられない怒り方だった。まるで小さな子供のようだった。

 「手をどけたらすぐしていいっていったから、頑張って手を離したのに!! 押さえたくてたまらなかったけど、押さえないで頑張ったのに!!」
 泣きながら怒る彼女。
 
 「だったら、自分で脱げば良かったのに・・・・。」
 「脱げないわよ!! 大体、アンタが変な時に話しかけるから急いでチャックあげようとして噛んじゃったんじゃないのよ!! やっとトイレできると思ったのにベルトが全然外れなくて、それでやっと外れたと思ったら、また戻さないといけなくなって!!せっかく外したベルトをまたすぐつけるのがどんな気持ちだったかわかる!! 数秒後に発射する予定だったオシッコを膀胱の中に押しとどめるのってすっごく辛いんだからね!!」
 「いや、普通こんなところでズボン脱ごうとしてる人がいたら話しかけるでしょ・・・。それにそもそもトイレじゃないしここ・・・・・。」
 「公園についた時は本当に漏れそうになっちゃったんだから!! でもまだダメまだダメって自分に言い聞かせて必死に我慢したのよ! 公園にトイレがないって気づいたときはもうズボンの中にしちゃいたくなっちゃったけどそれでも我慢! 我慢したのに・・・・。」
 「そんなこと言われても・・・・。」
 「公園に行く前もよ! 早く歩き回ったり、押さえたりしたいのに色々とあなたが話しかけてくるから・・・・。」
 色々と怒り続ける彼女だったが、いつもほどイヤな気持ちにはならかなった。
 どう考えても間違っているのは彼女だったから・・・・。 
 逆に考えるといつも私は怒られて当然ということをしていたということか?

 とにかく、このままじゃしょうがない。
 私も恥ずかしいし、何より彼女が一番恥ずかしいし、濡れたズボンとパンツのままじゃ可哀想だ。

 「着替えとは持ってないですよね?」
 「ない・・・・・。」
 「とりあえず駅に戻ってトイレに行っててください。ズボンは無理でしょうが、下着くらいなら売ってる店がないか探してきます。」

 だまり続ける彼女。そういえば、彼女は確か駅のトイレで・・・・・。

 「駅のトイレ大丈夫ですか? 見た目はちょっとあれだけど中は結構綺麗ですよ。」
 「うん・・・・。大丈夫・・・。」
 「じゃあ、ちょっと行ってきますね!」
 
 私は走り出した。
 後ろを見ると、ズボンの濡れてない部分を掴みながらガニ股気味に歩く上司の姿があった。



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おもらしかあさん3
 情けなくてたまらない。

 29歳主婦。5歳の息子の母親。
 つい、1ヶ月前まではギリギリまでトイレに行かずオモラシしそうになる息子を注意する側だった。
 だが、今では逆に私の方がトイレを失敗しオモラシをする側になってしまっていた。

 最初はスーパーでの買い物中に。
 まだ我慢できると思ったのにオシッコがドンドンしたくなってきて、トイレまでは我慢したもののジーパンが脱げずに履いたまま・・・・・。

 2回目は自宅で。ジーパンを脱ぎかけ状態で車から飛び出しトイレにダッシュするも間に合わず・・・。

 本当に情けなくてたまらない。
 特に2回目に至っては息子に見られてしまったし、1回目もズボンが濡れていたことからおそらく気づいているだろう。

 しかし、いつまでも悩んでいても仕方がない。

 (そろそろ、幼稚園に息子を迎えに行く時間だ・・・・。)

 私は気持ちを切り替え、息子を迎えに行った。


 そして、私は今、自宅に向けて車を運転している。
 隣には息子が座っている。 
 しかし、いつもより元気がない。

 やっぱり。そうだよね・・・。

 「・・・・ゲームセンター行こうか?」
 私は息子に言った。

 「あ・・・・・。うん!!」
 息子は表情を明るくさせた。

 少し前から家族3人で遊園地に行きたいと話していたのだ。
 しかし、旦那の仕事や私の母の急病など色々とあってなかなか行くことができなかった。
 そのため、代わりに2人でゲームセンターに行こうという話を息子としていたのだ。

 「それじゃあ、レッツゴー!」
 私は目的地を自宅からゲームセンターへと変更した。

 
 ゲームセンターには無事到着し、駐車場に車を停めた。
 (あっ・・・・。トイレ!)
 運転中は気づかなかったが、私の膀胱には結構な量のオシッコが溜まっていた。

 (まだ平気だと思うけど・・・・。)
 ここ1ヶ月で起きた2件のオモラシ事件はいずれもトイレの中で起きている。
 あともう少しだけ我慢できれば防げたであろうものだ。
 悔しくてたまらない。
 そのため”まだ我慢できそうだから”という考え方は危険だ。
 大丈夫そうでも早めにトイレに行っておくべきだろう。
 息子によくそう言っていたように・・・。

 (ゲームセンターに入ったらすぐトイレに行こう!)
 私はそう考えていた。

 ゲームセンターの中は音楽があちらこちらから賑やかに鳴り響き、冷房が聞いていた。
 冷房が膀胱を冷やしたのか余計オシッコがしたくなった。

 (ええっと、トイレは・・・・・。)
 そう考えていると。

 「ねぇねぇ! 太○の達人やろうよ!!」

 息子が目を輝かせながら私の腕を引っ張り、入口にあったゲーム機を指差す。
 バチで太鼓を叩くゲームだ。
 少し前に私も一緒にやったことがある。

 (いいけどその前にトイレ・・・・。)

 と言いたいところだが、今までずっと遊ぶのを我慢していたであろう息子。
 笑顔がまぶしすぎる・・・・。
 これは断れない・・・・。

 「いいわよ!」
 ついそう答えてしまった私。
 財布から100円玉を2枚だし入れる。

 (しまった・・・・・。うう、終わったら今度こそトイレに直行ね!)
 私はそう自分に言い聞かせた。

 (確かこの前来た時は・・・・。)
 前に同じ店に来たときのことを思い出していた。
 2、3ヶ月くらい前だったと思う。
 その時もトイレを借りていた。
 
 (ここをまっすぐ行って右に曲がったところに女子トイレ。左に男子トイレだったはず。そんなに距離はないはず!)

 たとえ、漏れそうになってもすぐに走れば間に合いそうな距離だった。

 「さぁ! 始まるドン!」

 ゲームが開始された。
 バチで太鼓を叩き始める私と息子。

 (うう・・・・。トイレトイレ!)
 車を運転しているのと違い立ったままの状態だとゲームに集中しようとしても漏れ出しそうになるオシッコが気になってしまう。
 お尻に力を入れてキュと我慢する私。
 足がもぞもぞと動き出してしまいそうなのをなんとか堪えて太鼓を叩き続けた。

 「クリア! 上手に叩けたドン!」
 
 なんとか1曲目を演奏し終えた。
 既にオシッコの我慢がかなり辛くなっていた。
 しかし、確かもう1曲あったはずだ。
 
 (どうしよう・・・・。トイレ行きたい・・・・。)

 途中でやめてしまってはお金がもったいない。
 それに、途中でゲームの途中で我慢できなくなりトイレにダッシュなんて恥ずかしい。
 なんとかもう1曲終わるまで我慢しよう・・・・。
 そしたら急いでトイレに・・・・。

 (でも、息子1人をゲームセンターの中に置いておくって親としてどうなのかな・・・・?)

 そうも考えた。
 昔のゲームセンターと違い不良の溜まり場という雰囲気ではないがやはり少し不安だ。
 でも、オシッコもしたい!

 (ああっ! やっぱり2曲目があるみたい・・・。どっちにしても、これ終わらないとトイレに行けないよ・・・・。早く終わらないかな

ぁ・・・・。)
 既にゲームを楽しむ余裕はなく早く終わってオシッコがしたいとしか思えなくなってきていた。
 だが、息子はなかなか次の曲を選んでくれない。
 久々のゲームセンターなのだからあれもやりたいこれもやりたいと迷っているのだろう。
 気持ちはわかるが、早くトイレに行かせて欲しい。

 ようやく2曲目が始まった。
 ゲームに集中しようとするがやっぱりオシッコが気になる。
 お尻を時折、ヒクヒクと上下させたり、背筋をピンと伸ばしたり、つま先立ちをしてみたりしてなんとか漏れ出しそうなオシッコを膀胱の中に押しとどめることに成功していた。

 (ああっ、トイレトイレトイレトイレトイレトイレ!!)

 曲はもうすぐ終盤。
 しかし、あと少しで行けると思うとかえってオシッコは出そうになってしまう。
 パンツを脱ぐ前にオシッコを漏らしてしまった過去2回の体験が頭をよぎる。 

 (終わったらトイレ行けるんだから! そしたらいくらでもオシッコ出していいんだから!)

 そう自分に言い聞かせオシッコを堪える私。
 既に細かいことを考える余裕はなくなっていた。
 とにかく終わったらすぐトイレに!
 それしか頭になかった。

 最後にはその場で飛び跳ねたり不自然に内股になり足をくねらせたりしてしまったが、なんとか曲が終わるまでオシッコを我慢しきった。
 バチを置いて、トイレに向かって一直線に猛ダッシュだ。

 「えっ・・・・。」
 
 私は思わず声を出してしまった。
 この前来た時は確かに赤い女の人のマークのだったはずのドア。 
 だが、そこには黒い男の人のマークがあり男子トイレと大きく書かれていた。

 (なんで・・・・。)
 
 混乱しかける私だがある文字が目に入った。

 ”申し訳ありませんが、1階のトイレは全て男子トイレとさせていただきます。女子トイレは2階をお使いください。”

 私は理解した。
 高速のSAなどでは女子トイレが混雑するため男子トイレに一部を女子トイレにすることがあるとニュースでやっていた。
 それと同じだ。
 ここのゲームセンターは男性客が多い。
 前に来たとき女子トイレだった場所は男子トイレになっていたのだ。

 理解するとともに漏れそうになるオシッコ。
 周囲の目を気にする余裕もなく思いっきり両手で前を押さえる。
 
 (えっと・・・。女子トイレは2階!)

 私は階段に向かって走った。

 オシッコを我慢しながら階段を登るのは辛かった!
 でも私はなんとか耐え切った。
 そして、女子トイレに駆け込んだ。
 個室は・・・・良かった空いてる!
 
 (あっ・・・・・!!)

 再び漏れそうになるオシッコ。
 両手で前を押さえ、その場で足踏みをする私。
 ・・・・大丈夫だ。
 まだちびった感覚はない。
 ジーパンもその下に履いているパンツにもまだシミ1つできていなそうだ!

 (危なかった・・・・。もうっ! トイレでパンツを脱ぐまで油断は禁物よ!)
 
 頭ではわかっていても、トイレを前にするとどうしても気が緩んでしまう。
 急いで個室に入ろうとする私だったが・・・。

 (・・・!!)

 後ろから突然聞こえてくる足音とドアを開ける音。
 反射的に前から手を離し、気をつけの姿勢をとる。

 トイレに入ってきたのは5歳くらいの女の子だった。
 息子と同じくらいの年だ。
 そして、私が個室の前にいるのを見ると股間を押さえて泣きそうな顔になった。
 明らかにオモラシをしそうな様子だ。

 「・・・・・先に入る?」

 私はつい言ってしまった。
 これが普通の状態ならオモラシしそうな小さな子供に順番を譲る優しいお母さんだというだけの話だろう。
 しかし私は今、普通の状態ではない。
 この女の子と同じように・・・・いや、もしかしたらそれ以上にオシッコが漏れそうな状態なのだ。
 29歳の・・・・大人の・・・・母親という立場として・・・・・オモラシなど絶対に許されない! 
 そのためには、オモラシしても恥ずかしくない年の女の子を押しのけてでもトイレに飛び込むべきではないかとも思った・・・・。
 だが、やっぱりそれはできない。
 人間として間違っている!

 「お母さん、まだ平気だから先いいよ。」

 私は言った。
 
 女の子は無言でトイレに急いで飛び込んでいった。
 ガチャガチャと焦りながら鍵をかけているようだ。

 (これで・・・・これで良かったんだ・・・・・。)

 これで女の子はオモラシをせずに済んだ。
 1人の女の子がオモラシという恥ずかしい思いをせずに済んだんだ・・・・。
 そう・・・これで良かったんだ・・・・。
 たとえ、私がオモラシをすることになっても・・・・。

 (・・・って違う!! )

 何を考えていのだろう・・・。
 オモラシなんて大人がしていいわけがない!
 女の子も間に合い、私も間に合う!
 それが私の目指すべき道じゃないの!

 私は必死に股間を押さえてその場で足踏みをした。
 人には決して見せられない姿だ。
 トイレの中に誰もいない。入ってくるとしても女性だけというのがせめてもの救いだ。
 恥ずかしくてたまらないがオモラシをするのはもっと恥ずかしい!
 どんな方法をとってもオモラシだけは避けなければ!
 私はそう思っていた。

 (そろそろ出てくれるかな・・・・?)

 時間が経つにつれて、自分がトイレに入った時のことを考えまたオシッコが出そうになる。
 それと同時にトイレで脱げずにオモラシをしてしまった一ヶ月前の悪夢が頭をよぎる。

 (・・・・あの悲劇だけは繰り返してはいけない!)
 
 私はシャツをまくり上げるとジーパンの前ボタンを外した。
 そして、チャックを降し、すぐにジーパンを脱げる状態にした。
 というか既に脱ぎかけで水色のパンツ(3枚で990円)が丸見えだった。
お願い・・・誰も入ってこないで・・・・・。
 そして、私がオシッコを漏らしてしまう前に出てきて・・・・!!
 
 股間を押さえ激しく足を踏み鳴らし必死に耐え続ける私。
 まだ股間にはチビった時のあの感触はない。
 下を覗き込んでも水色のパンツにはまだシミ1つできていない。
 女の子がトイレに入ってからかなりの時間が経っているからそろそろ私の番になるはず・・・。
 そうなれば、パンツを濡らすことなくトイレができる!

 (もう少し・・・・もう少し・・・・。)

 そう自分に言い聞かせ耐える私だったが。

 (ああっ!!)

 生暖かい嫌な感触がパンツの中に広がる。
 間違いない・・・・オシッコをチビってしまった時のあの感触だ!
 両手でオシッコの出口を力いっぱい押さえ、それ以上のオシッコの流出を押さえる私。
 恐る恐る指の隙間からパンツを見ると薄い水色だったパンツが濃い青色に変色してしまっていた。

 (あと少しだけの我慢なのに・・・・!!)

 泣きそうになりながら激しい足踏みを続ける私。
 トイレのドアはまだ開かない。

 (今ならまだ間に合う・・・・!! お願い・・・・早く・・・・!!)

 私は祈った。

 中から水を流す音が聞こえてきた。

 (あっ・・・・ああっ・・・・。)

 その音に触発され、私の我慢は遂に終わってしまった。
 再び水色のパンツに漏れ始めるオシッコ。
 今度はさっきよりも圧倒的に勢いが強くいくら両手で押さえても止まらなかった。

 ドアが空き、女の子が出てくる。
 当然、自分よりはるかに年上の私のオモラシをみて驚いているようだ。
 何を言えばいいかわからない様子で固まっていた。

 私もどうすればいいかわからず固まってしまっていた。
 ジーパンは既に脱いでいたがかなりのオシッコがかかってしまいびしょびしょだ。
 そして、トイレの床には水溜り。

 お互い何も話すことも動くこともできず固まっていると後ろからドアが開く音がした。
 オモラシを誰かに見られる!
 そう考えるとかなり恥ずかしいのだが、オモラシをしたショックで頭が真っ白になりどうすればいいのかわからない。そして・・・。


 「えっ・・・・。」

 入ってきた人が驚いたような声を出す。
 まぁ、当然だろう。
 私だってつい1ヶ月までは大人がオモラシをするなんて信じられなかったのだから。

 「あっ、お母さん!」

 女の子がようやく声を出した。
 どうやら入ってきたのは女の子の母親のようだ。

 「あのね・・・・。私、トイレ行ったの・・・。でもズボンがなかなか脱げなかったの・・・・。でもちゃんとトイレできたよ! オモラ

シしなかったよ! ・・・・・でも、時間かかっちゃったからこの人が・・・・・。」

 女の子が話す。
 そっか。時間がかかったのはズボンがうまく脱げなかったからか・・・・。
 私も小学1年生の時は同じ経験をしたことがある。
 もっともその時はオモラシには至らなかったが・・・・・。

 「えっと・・・・・。」
 女の子の母親が戸惑いつつも話し始めた。

 「すみません。うちの子のせいで・・・。大丈夫ですか?」

 大丈夫なわけがない。
 オモラシだぞ・・・・・。29歳にもなって・・・・。

 「なかなか戻ってこないので心配になって見に来たのですがまさかこんなことになっていたなんて・・・・。」

 ・・・・!!
 私はその言葉でハッとした。
 息子を1人で置いたままだ!

 「私も息子が心配なので戻ります!」

 私は思わずそういった。

 「えっ! えっと、着替えとかは・・・・・。」
 「大丈夫です!」

 私は急いでジーパンを履くと上に羽織っていたパーカーを腰に巻いて濡れた部分を隠した。
 うーん・・・。完全には隠しきれていないが・・・・・まぁ、大丈夫だろう。

 「それでは!」

 私は女子トイレを飛び出し、息子の元に急いだ。
 

 1階に戻ると太○の達人の前で息子が不安そうな表情できょろきょろしていた。

 「ごめん! 待たせちゃって!」

 私は急いで息子の元に駆け寄った。

 「どうする? 今度はマリ○カートやろうか? それともまた太○の達人やる?」
 
 できる限りの笑顔を作って話しかける私だったが、息子の様子が少しおかしい。
 
 そして、しばらくすると

 「もう、帰っていいよ・・・・。」

 息子が無表情で言った。

 「えっ、どうして?」
 「だって、ママ・・・ズボンが・・・・・。」

 私の股間あたりを見る息子。
 濡れていることに気づかれてしまったようだ。

 「早く着替えた方がいいよ。濡れたままだと気持ち悪いでしょ。」

 そのとおりだ。
 生暖かいオシッコで濡れたパンツは時間が経つにつれて冷たくなってきている。
 冷たいグッショリとした不快な感触がお尻の方から伝わってくる。
 早く着替えたいかと聞かれるとできれば着替えたい・・・・。

 「ねぇ・・・・。」

 息子がこっちを睨みつける。
 母親とは言え・・・いや、母親だからこそ、ズボンを濡らした人間と一緒にいるのはイヤなのだろう。
 私も息子がまだ小さくて外出中にオモラシをしていた時は恥ずかしかった・・・・。

 「ごめんね・・・・。今度からは気をつけるから・・・・。」

 私はそう言って息子と車に戻っていった。
 ずっとこらえていた涙が目からこぼれ落ちていた。

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おもらしかあさん2
 スーパーのトイレでのオモラシ事件から3週間が経った。
 あの日のことは今でも昨日のことのように鮮明に思い出せる。
 あの恥ずかしく情けない経験は頭にこびりついて離れなくなっていた。

 ”トイレは早めに済ませなさい!”
 ”お母さんが子供のときはオシッコはちゃんとトイレまで我慢してたわよ!”

 そんなことを息子に言うこともなくなった。
 なにしろ自分がトイレを我慢できずオモラシをしてしまったのだから・・・・。
 
 その日から私はトイレに対する自信がなくなり今まで以上に頻繁にトイレに行くようになっていた。
 特に買い物に行く前や車に乗る前は必ずトイレに行っていた。途中でオシッコがしたくなりオモラシしちゃうんじゃないかと不安でたまらなくなってしまうのだ。

 (でも、そこまで気にする必要ないわよね・・・。29歳にもなってオモラシなんて・・・・。)
 私は再びそう思い込みつつあった。
 それが再び悲劇を生み出すとも知らずに。


 その日も私はトイレを済ませ、息子を幼稚園に迎えに行った。
 帰りにスーパーに寄った。・・・・例のオモラシ事件のスーパーだ。
 できれば別の店に行きたいことだが、この辺りではこの店が1番安いし、集めていたポイントも無駄になってしまう。それに急に店を変えると旦那に変に思われるかもしれない。
 周囲を必要以上に気にしつつ、買い物を済ませる私。
 
 無事に会計を済ませ買ったものをレジ袋へ。
 家でトイレを済ませたから大丈夫だとわかっていても安心する。
 そして、車で家に帰るのだったが・・・・。

 「今日、パパ早く帰ってくるんだよね!」

 息子が言った。

 「そうそう! 楽しみよね・・・・・あっ!」

 私はふと思い出した。
 甘いもの好きの旦那のために、ケーキを買っておこうと思っていたのだ。

 「ケーキ買い忘れちゃった・・・・。一度、家に帰ったあと、一緒にケーキ屋さん行かない?」
 「うん! いいよ!」

 私たちは一度、荷物を置きに家に帰ることにした。


 「ああっ、トイレトイレ漏れるー!!」

 家につき、玄関の鍵を開けるなり、息子がトイレに向かって走り出した。
 そういえば、車の中でなんだかモゾモゾしていた。
 ・・・・・まるで私がオモラシ前にしていたように。


 「はぁ・・・・。間に合った・・・・。ギリギリセーフ!」

 どうやら息子は無事、トイレに間に合ったようだった。
 私のようにズボンを濡らしてはいなかった。

 「あっ・・・・。」

 息子が何やら不思議そうな顔でこっちを見ている。

 しばらくすると
 ”あれ? いつもだったら、なんでもっと早くトイレに行っておかないのって怒るところなのに、なんで怒らないんだろう・・・。あっ! そっか! このまえ、お母さんもスーパーでオモラシしちゃったんだっけ?”
 って顔になった。

 情けないけどそのとおりだ。
 今の私は、息子のトイレについてうるさく言える状況ではない。

 「ケーキ屋さん行かないの?」
  
 息子が聞く。
 ああ、そうだった。
 ケーキ屋に行く予定だったんだ。
 しかし・・・・・。

 (おトイレ行っておこうかしら・・・・。)

 最後にトイレに行ってからまだあまり時間が立っていない。
 しかし、少し前に飲んでしまった2杯の紅茶が膀胱に溜まってきているようだ。
 できれば、スッキリしておきたい。
 でも、この状況で息子にトイレと言うのは・・・・。

 (まぁ、どうしても我慢できなければケーキ屋で行ってもいいし・・・・。)

 そう考え、私はトイレを済ませずケーキ屋を目指してしまった。
 そのことを激しく後悔することになることも知らずに。


 ケーキ屋に着く頃には尿意はかなり高まっていた。
 
 (でも、何も買わないでトイレに駆け込むのも・・・・。)

 そう考えて私はケーキを選んだ。
 じっと立って、ケーキを眺めているとオシッコ我慢が辛くなる。
 とはいっても、まだまだ我慢は出来そうだ。

 (買い終わったらすぐトイレ行けるからもうちょっとだけ我慢よ!)

 そう自分に言い聞かせてケーキを買う。
 なんとか会計まで無事済ませた。
 
 「ちょっと、持っててね。」

 買ったケーキを息子に持たせて私はトイレに向かう・・・つもりだった。
 
 (あれ・・・・。)

 いやな汗が背中に走った。
 
 (もしかして・・・・・。)
 
 間違いであってほしいそう思い、キョロキョロと周囲を見渡すが・・・・。

 (やっぱり・・・・。そういえばこの店小さいし・・・・。)

 私の中に生まれた不安が確信に変わった。
 この店にはトイレはないようだ。
 確かに昔はそういう店が多かった。
 まだ、小学2年生だった頃、家族で買い物に行ったが、店にトイレがなく困ったことがある。もちろん、オモラシには至っていない。買い物を終え、家に帰るまでなんとか持ちこたえ、トイレに直行。素早くスカートをまくりあげ、パンツを脱ぎ、ギリギリセーフだった。そう、小学生の時はオモラシはなかった。しかし、29歳になって・・・・と今はそんなことを考えてる場合ではない!

 (どうしよう・・・・・。)

 店の奥には従業員用のトイレがあるだろう。
 言えば貸してもらえるかもしれない。
 でも、息子ならまだしも親の方がトイレが我慢できないなんて恥ずかしい。それにもし断られたら・・・・。

 (この近くに他の店は・・・。)
 
 近くにあるコンビニや本屋が思い浮かぶ。
 家に帰るよりは多少は近い。だが、そこでもトイレを貸してもらえなかったら・・・・・。

 いろいろ考えた末、私は家に帰ることにした。

 車を運転する私。
 こんな時に限って赤信号が多い。
 信号待ちの間に、シャツで隠しながらジーパンの前ボタンを外した。
 お腹の膀胱があるであろうあたりに余裕ができて少し楽になる気がしたのだ。
 それにトイレで脱げずにオモラシをするのはもうこりごりだ。
さりげなく息子の方を見るが幸い私の行動にはまだ気づいていないようだ。

 ううっ・・・・。また、赤信号・・・。
 マズイ・・・。どんどんオシッコがしたくなってくる・・・・。
 やっぱり、どこか他の店で・・・・・。
 ああ、でもそれだとまたジーパンのボタンを閉めないと・・・・。
 それに、家と違って漏らしたとき、すぐに着替えることができない・・・・・今日はTシャツの上にパーカーを羽織ってきているからそれである程度は隠せるかもしれないが・・・・・って何を考えているのよ!
 漏らしたあとのことを考えてどうするの!
 私は29歳! 1回だけならまだしも、2回も漏らすわけにはいかない! なんとしても・・・・なんとしてもトイレまで我慢! トイレでパンツを脱ぐまで我慢するのよ!


 家についた私。 
 幸いにも、オシッコはまだ漏れてない。
 パンツもジーパンもまだ無事だ。
 だが、今にもオシッコはパンツの中に飛び出してしまいそうだ。

 (車を降りたらトイレにダッシュ! ドアを閉めて、ジーパンとパンツを一緒に掴んでズリ下ろして・・・。)
 1秒でも早くトイレを方法を必死に考えながら駐車する私。
 隣に座る息子はもう完全に私の状況に気づいているのだろう。
 こんなことならトイレをしてからケーキ屋に行けばといまさら後悔しても遅い。
 
 駐車完了!
 オシッコはまだ漏れてない!
 よかった! 間に合った!
 私は車を飛び出しダッシュした。
 目指す場所はただ1つ。我が家の真っ白な洋式トイレだ!

 「ああっ!!」

 玄関で悲鳴を上げる私。
 靴を脱ぐことを考えてなかった。
 予想外のタイムロスが加わった。
 
 しゅしゅしゅしゅううう・・・・。

 まずいっ!!
 オシッコが漏れ始めた!
 急いで靴を脱ぎ捨てるとトイレに向かって全力疾走。
 右手ではギュッと股間を押さえ、左手ではトイレですぐにお尻を出せるようにジーパンとパンツを掴んでいる。

 トイレ到着!!
 あとはお尻を出して座るだけ!!
 そう思い込んでいた私だったが・・・・。

 「う、うそっ!?」

 便座が上がっていた。
 そうだった・・・・。
 息子がさっきトイレで立ってしていた。
 そのあと、便座をおろしていなかったのだ。

 慌てて便座を下げる私だったが慌てすぎてその後ろにあるフタまで下げてしまう。
 これではオシッコができない。
 急いでフタをあげようとあたふたするうちにオシッコはどんどん漏れていく。
 
 結局、私は、トイレを目の前にしつつも、そこにオシッコはできず、全て自分の履いていたベージュのパンツ(495円)の中にしてしまったのだ。
 しかも、後ろでは息子がその様子を見ていた。

 その後、パンツとジーパンを洗濯機に突っ込み。急いでスカートを履き、(その様子も息子に見られていた。) トイレの床にできた水たまりを必死に雑巾で拭くのであった。
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