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それでも、手で前を押さえたくないというのは32歳の女としてのプライドだろうか
 (さみしい・・・・。)

 私は1人、自宅への帰り道を歩いていた。

 (もう、真っ暗ね・・・・。)

 暗い帰り道だけど隣には誰もいない。
 まぁ、誰かに襲われるなんてことはないだろうが、やはり何かさみしい・・・。
 そして、家に帰っても誰もいない。
 女1人でさみしく過ごすことしかできない。

 (飲み会に行っても何も変わらなかったわね・・・・・。)

 普段はいかない会社の飲み会に参加してみた。
 だが、話しかけてくるのはさえないおじさんばっかり・・・。
 カッコイイ人や若い男の人にはもうみんな彼女や奥さんがいるのだろうか?
 それとも私に魅力がないだけだろうか・・・・・。

 (いろいろともう遅いのかなぁ・・・・。)

 仕事もクビにならないようにこなすのが精一杯で、会社の行事にも理由をつけてほとんど参加していなかった。
 仕事に生きるにしても結婚相手を探すにしてももう遅いのかもしれない・・・・。
 
 (でも、やっぱりできることなら夜道で守ってくれるような男の人がいるといいよね・・・・。)

 ついついそう考えてしまう私。

 (あっ・・・!! どうしよう! トイレ行ってなかった!)

 余計なことを考えすぎたのだろうか?
 私はトイレに行くのを忘れてしまった。

 (今から駅に戻るのは・・・面倒ね。家まで我慢しよ。 どうしても辛いなら途中でスーパーに寄ればいいし。)

 普段は飲まないビールやレモンサワーを無理して飲んだためか、膀胱はパンパンになり早く空っぽにしたいと強く主張してくる。駅前まで戻ればトイレを借りれそうな店は多いが一度来た道を戻るのは面倒だ。
 私は家まで我慢することにした。


 歩くこと5分。

 (うう・・・。トイレしたいなぁ・・・・。)

 お酒を飲んでいたためかトイレに行きたい気持ちはいつもより早く高まっていった。
 外も思ったよりも寒くそれがまたトイレの我慢を辛くさせる。

 (やっぱり、スーパーでしてきちゃおうかな?)

 私はいつも買い物をしている大型のスーパーを思い浮かべた。
 そこなら手軽にトイレを使える。
 少し遠回りになってしまうが、そこに行こうと考えた。

 (早めにスッキリしたいしね。漏らしちゃったらシャレにならないし・・・・。)

 私はスーパーへと足を早めた。


 さらに歩くこと3分

 (もうすこし・・・・・もうすこし・・・・。)

 私はスーパーに近づきつつあった。
 だが、それと同時に膀胱も限界に近づきつつあった。

 (なんかトイレって近づくとしたくなっちゃうよね・・・・。)

 そんなことを私は考えていた。

 2、3年前だっただろうか?
 会社のトイレでズボンを脱ごうとしたのだが、買ったばかりのパンツスーツだったのでうまく脱げなかった。
 ギリギリまで我慢していたので、トイレについたことで気が緩んでしまった。
 恥ずかしいことに漏れそうになってしまい小さな子供みたいに股間を押さえたり足をバタバタさせながら必死に前ボタンと格闘していた。
 お尻を出すのがもう2、3秒遅かったら大惨事になるところだった。

 (そういえば・・・・・。)

 高校3年生の時も卒業式でかなりギリギリまで我慢していた。
 卒業式の途中でトイレなんて行けるはずもない。
 でも行けないと思うと余計行きたくなる。
 なんとか我慢したが、トイレについた途端気が緩んでパンツを下ろす前に少しチビってしまっていた。

 (小学校の時まで思い出すと・・・。)

 遊園地のトイレがすごく並んでいて必死に足踏みしながら我慢した経験がある。
 他にもトイレを我慢した経験は多いが、トイレに行けなかったり、見つからなかったりという時よりも、見つかったけど、使用中とか行列とかの方が我慢が難しかった気がする。

 (やっぱし、近づくとしたくなっちゃう!)

 もうすぐスーパーにつきトイレができると思うと膀胱は今にも放水を始めそうになってしまう。

 (でも、もう少し・・・・・もう少しだけ我慢すれば・・・・。)

 そう思いお尻と股間に力を入れる私だったが。

 (ああっ!!)

 スーパーを目の前にしていつもと様子が違うことがわかった。

 (そうだ! 営業時間!!)

 今日はいつもは参加しない飲み会に参加している。
 仕事で遅くなることもなく(というかそこまで任されるような仕事がなく)いつも同じ時間に帰宅していた私は会社帰りならスーパーに寄れると単純に考えてしまっていた。
 
 だが、それは違った。
 夜遅くになってしまったため、既にスーパーは閉店時間になっていた。

 (ど、どうしよう・・・・。)

 私の膀胱に入っている満杯の水が膀胱から漏れ出しそうになる。
 じっとしていようとしてもその場で足をもぞもぞと動き出してしまう。
 周囲の人に見られているわけではないが、恥ずかしい・・・。

 (と、とにかく家に帰ろう! 駅前まで戻るよりその方が近いし・・・・・!)

 私は家に向かって歩きだした。

 
 (ああっ・・・。トイレトイレトイレ!!)

 たまらなくトイレに行きたい!
 スーパーのトイレで出すはずだった膀胱に溜まってる液体。
 つまりオシッコが、今にもパンツの中に漏れ出しそうだ!

 (どうしよう・・・・・。どうしよう・・・・・。)

 いくら考えても答えは1つしかない。
 家のトイレまで我慢することだ。
 32歳にもなってパンツの中にオシッコを漏らすわけにはいかない。

 (飲み会の時間と場所・・・・スーツの宣伝・・・・。)

 ポケットから携帯を取り出し、メールを見る。
 オシッコがしたい気持ちが少しでも紛れると思ったからだ。
 メールは今日の飲み会の連絡や、衣料店のダイレクトメールなどしかない。
 携帯をポケットにしまうが、落ち着かずにまた取り出す。
 今度は写真を見るが大した写真はとっていない。
 全く気が紛れないがそれでも落ち着かずになんども携帯を出し入れしてしまう。
 
 (もう、ダメッ!!)

 私はスカートの上から股間を押さえてしまった。
 もうそうでもしないと漏れてしまいそうだった。
 周囲に人が少ないことがせめてもの救いだ。

 (こんなことなら面倒がらないで駅まで戻ってれば良かった・・・・。)

 今更遅い後悔をする私。
 スーパーが閉まっていることくらい少し考えれば予想はついたはずなのに・・・。
 自分の頭の悪さと漏れそうなオシッコに情けなくなる。
 周囲を気にしつつ、時折、股間を撫でるように押さえて我が家を目指した。


 (着いた!)

 ようやく我が家についた。
 我が家といっても、家賃6万円程度の賃貸住宅だ。
 このマンションの6階に小さな部屋を借りている。
 階段もあるがほとんど使っている人はいない。
 いつもどおりエレベーターを利用する。

 足踏みをしながらエレベーターを待つ。
 なんとか到着まで我慢した。
 そして、6階を押すと、走ってくる女の人が見えた。
 エレベータに乗ろうとしているのだろう。
 普段だったら開くボタンを押して待っているところだが今は1秒でも早くトイレに行きたい。
 どうしようかと迷っていると、締まりかけのドアに女の人が飛び込んできた。
 こっちを睨んでいるようにも見えた。

 エレベータが動き始める。
 ジッとしていると漏れそうになるオシッコ。
 前を押さえたいところだがすぐ近くに人がいる。
 仕事帰りという感じのスーツ姿の女性だ。
 年は私より若そうだが、真面目そうでしっかりとしてそうな雰囲気だ。
 きっと、私なんかとは違い、色々な仕事を会社で任され夜遅くまで働いていたのだろう。

 (ああっ! ダ、ダメッ!!)

 ダメだ!!
 オシッコが漏れそうだ!!
 私は足を交差させお尻をヒクヒクさせた。
 手で押さえるのはダメだ!
 足踏みもしたくない!
 でも、足が自然と動いてしまう。
 足を交差させたまま小刻みに震えている私を心配そうな顔で見る女性。
 おそらく私のオシッコ我慢はバレバレだろう
 それでも、手で前を押さえたくないというのは32歳の女としてのプライドだろうか。

 ようやくエレベータが6階に着いた。
 ダッシュで自分の部屋に移動。
 そして、部屋の鍵を開け、トイレに飛び込む・・・はずだったのだが。

 (う、うそ!!)

 鍵が見つからなかった。
 いつもはポケットに入っているはずなのに・・・・。

(あ、ああっ!!)

 ポケットをごそごそやっているうちに再びオシッコが漏れ出しそうになった。
 慌てて左手で股間を押さえる。
 ダメだ・・・。漏れちゃう・・・・・!
 右手を素早くポケットから出すと両手で股間を押さえ、トントンとその場で意味もなく足踏みをする私。
 ああ・・・・。
 さっきエレベーターで一緒だった若い女の人がこっちを見ている・・・。
 自分より年上なのに一体何をしているのだろうと思っていることだろう。
 恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
 でも、自宅のトイレを前にしてパンツを濡らすわけにはいかない。
 たとえ、小さな子供みたいな恥ずかしい格好をしてでも、今はとにかくオシッコを我慢しないと!

 (もう少し・・・・、もう少しだから・・・・。)

 あとは家に入りトイレに飛び込むだけ。
 いや、もうお風呂場でもいい!
 とにかく、こんなところでオモラシなんてできない!
 なんとかして家に入らないと!
 
 (でも、鍵が見つからない・・・・。)

 いつものポケットは何度も右手であさった。
 いつもと違うポケットも右手と左手で交互にごぞごぞあさっている。
 でも、全く鍵が出てこない・・・・。

 (もしかしてカバンに!)

 カバンに入れた覚えはないのだが、そんなことを考えている余裕はない。
 カバンをごそごそと右手であさる。もちろん、左手は股間から離すことができない。

 (こ、ここにもないの・・・・!? あっ!!)

 ちょろちょろっとオシッコが漏れ出してしまった!
 両手で股間を押さえてドアの前をウロウロと歩き回りなんとか残りのオシッコを膀胱の中に押しとどめる。

 (ポケットにもないし、カバンになかったらもう間に合わないじゃないのよ!)

 慌ててカバンを逆さまにすると中身を全て床にぶちまけた。
 そして、左手で股間を押さえたまま、右手でガサガサと鍵を探す。

 (ない・・・・ないっ!! 漏れちゃう! もう出ちゃう!!)

 こんなことをしても鍵なんて見つかるはずもないのだが完全に私は冷静さを失っていた。

 (もしかして・・・・・。)
 
 私の中でできれば信じたくなかった可能性が高まっていった。
 帰る途中で意味もなくポケットから携帯を取り出し何度も出し入れしていた。
 鍵はいつも携帯と同じポケットに入れている。
 トイレに行きたくて焦っていたし、そのとき、鍵を落としていても気づくはずがないだろう。

 (で、でも・・・・。)

 帰り道を探せば高い確率で鍵が見つかりそうだ。
 しかし、それまで私の膀胱が持ちこたえれくれそうにない。
 というか既に少しチビってしまっている。
 オシッコを全てぶちまけてしまうのは時間の問題だろう。

 (そんな余裕ないよ・・・・・。)

 家に帰ればオシッコができるとばかり思っていた私は泣きそうになった。
 オシッコを我慢したまま鍵を探しに行く余裕はない。
 かといって、ここでいくらカバンやポケットを探しても鍵は見つからない。

 (間に合わない・・・・!!)

 マンションの近くに他にトイレを借りられるところはない。
 どう考えてもトイレまでオシッコを我慢することは無理そうだ。

 (こうなったら階段で・・・・。)

 マンションにはエレベーターがあり、古い階段を使う住民はほとんどいないようだ。
 そこでならオシッコを・・・・。

 (ってダメに決まっているじゃないの!!)

 私は何を考えていたのだろう。
 トイレでもない場所でお尻を出しオシッコをぶちまけていいはずがない!
 しかも、滅多に人が来ないとは言え建物の中で・・・・。
 
 (あっ・・・・いやっ!!)

 再びパンツの中が暖かくなった。
 どうやらかなりチビってしまったようだ。
 パンツにはかなり大きなシミができてしまっていることだろう。
 このままでは、床に大きな水たまりを作ってしまいそうだ。

 私の部屋の前に大きな水溜り。
 誰が作ったものかは丸わかりだろう。
 少なくともさっきの若い女性は気づくだろう。私がオモラシをしたと。

 (仕方ない・・・・!)

 私は両手で前を押さえながら階段へとガニ股で移動しはじめた。
 カバンの中身を部屋に前にぶちまけたままだが、拾っている余裕はない。

 (・・・・着いた!)

 両手で股間を押さえながらよろよろと階段にたどり着いた私。
 やはり人は誰もいない。
 反射的にスーツのスカートをまくり上げる。
 紫色のパンツは股間の部分が大きく変色してしまっている。

 (・・・・・・っ!)

 スカートをまくりあげたまま、紫色のパンツの上から直接右手で股間を押さえる。
 あとは、このパンツという布を1枚だけ脱げばオモラシという恥ずかしい事態だけはなんとか避けられる。
 だが、手が動かない。
 パンツに手をかけることができない。
 お尻を包んでいる濡れて不愉快な1枚の布。それを脱ぐことがどうしてもできない。
 32歳の女としてのプライドだろうか?
 こんなところでお尻を出してはいけないとどうしても自分を自制してしまう。

 (あ・・・ああ・・・ああっ・・・・!!)

 3度目のおチビり。
 右手にオシッコの生暖かい不愉快な感触を感じる。

 (脱がなきゃ・・・・! で、でも・・・・・。)

 パンツを脱ぐよう自分に言い聞かせる私。
 中学3年の時も今のようにパンツにオシッコをチビってしまっていた。
 しかし、その後すばやくパンツを脱ぎなんとかごまかすことに成功していた。
 今回も同じだ。
 いますぐパンツを脱げばこれまでの失態をなかったことにできる。

 でも、脱げない!
 スカートをまくりあげ、紫色のパンツを丸出しにしたまま、お尻を突き出し、右手で股間を押さえている恥ずかしい格好のまま動けない。

 (えっ!?)

 人の気配を感じ、急いでスカートを元に戻し、紫色のパンツが見えないようにする。
 良かった・・・・。誰もいない・・・・。気のせいだったようだ。

 (やっ・・・・、うそ・・・!?)

 4度目のおチビりが始まってしまった。
 パンツからオシッコが1滴飛び出し足を伝っているのを感じた。
 慌てて両手で股間を押さえる。
 スカートを戻していたのでスカートの上からだ。

 (あっ・・・・、もうっ・・・・・!)

 今度のおチビりはスカートの上から押さえただけでは止まらなかった。
 パンツの中に生暖かい感触がどんどん広がっていく。

 (止まって・・・・お願い・・・・!!)

 必死に両手に力を入れるが、今度ばかりは止まってくれなかった。
 パンツからまた1筋、また1筋とオシッコが飛び出し足を伝っていく。
 スカートにも染みてるようで、両手にオシッコの感触を感じ始めていた。

 (どうしよう・・・・・トイレ・・・・トイレさせてよ・・・・!!)

 近くにトイレがないことは十分知っているはずなのに完全に冷静さを失っていた。
 スカートを濡らしていくオシッコに対して何もできずただ股間を押さえてじっとするだけの私。

 (ああっ・・・・・。靴も・・・・・。)

 オシッコは足を伝い靴下と革靴を濡らしつつあった。
 革靴の中に不愉快な液体の感触が広がっていく。
 私はもう頭が真っ白で全く動けなかった。

 
 (・・・・・・あっ。)

 ようやく私が理性を取り戻したのはオシッコを全て出し終えてからだった。
 下半身に広がる不快な感触。
 おそろおそる下を見るとスカートは押さえていた所を中心に大きなシミ。
 さらに、床には大きな水溜り。
 よく見ると若干黄色い。
 紛れもないオモラシだ。
 15年以上前、中学3年生の時のおチビりよりも遥かに大きい大失態だ。

 (あ・・・・。)

 目から涙がこぼれ落ちた。
 情けなくてたまらない。
 32歳にもなってオモラシなんて・・・・。
 でも、泣いてはいけない!
 しかし、そう思えば思うほど涙が目にたまってきて止まらなくなる。

 (あ・・・・わあああああぁん!!)

 私は遂に大声を出して泣き出してしまった。
 夜だったのが幸いした。昼間だったら誰かに聞かれていたかもしれない。

 
 (ううっ・・・・。)

 どれくらい泣いていただろうか・・・。
 とても長い時間だったと思う。

 (どうしよう・・・・これ・・・・。)

 足元には大きな水溜り。
 人に見られたらどう思うだろうか・・・・。
 飲み物をこぼしただけ・・・?
 いや、色と臭いからそれはなさそうだ・・・・。

 (カバンの中身・・・。)

 カバンの中身を部屋の前にぶちまけたままだったことを思い出した。
 空っぽのカバンでしっかりとスカートのシミを隠しながら自分の部屋の前に戻った。
 濡れた革靴なので歩きにくかった
 幸いにも盗まれていたものはなかった。
 カバンで前を隠しながら1つ1つ素早く拾い上げカバンに戻した。

 (入れないよね・・・・。)

 ドアノブを軽くガチャガチャされるが当然鍵がかかっていて開かない。
 私は今すぐにでも濡れた服を着替えたかった。
 靴と靴下も濡れてないものに履き替えたかった。
 もちろんパンツも履き替えたい。

 しかし、それをするためには鍵のかかった部屋になんとかして入るしかないのだ。

 カバンを不自然な持ち方をしつつ、前をガードしながらマンションを出て鍵を探した。
 夜とはいえ、歩いている人はいる。
 変なカバンの持ち方の私をチラチラ見ている気がした。
 後ろの方が少し濡れていたので気づいた人もいたかもしれない。

 鍵はしばらく探すと見つかった。
 やはり、携帯を頻繁に出し入れしていた辺に落ちていた。

 ようやく部屋に入るといまさらながらトイレに入った。
 濡れたところを拭くがほとんど効果がない。

 靴下、スカート、パンツを脱ぐ私。
 そして、新しく黒のパンツを出して履いた。
 ようやく私は新しいパンツに履き替えることができた。

 その後、上も脱ぎ、パジャマに着替えて、ベッドに飛び込んだ。
 再び涙が出てきて止まらなくなった。
 私はベッドの上でいつまでも泣き続けた。
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