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ミカンジュースを飲んで膀胱から出たとしてもそれはミカンジュースでしょ? 違う? 


 ・・・・。

 やってしまった・・・・。

 もう少しだったのに・・・・。

 我慢に我慢を重ねてようやく家にたどり着いた。
 しかし玄関には鍵がかかっている。
 妹を呼び鍵を開けてもらおうとするが返事がない。
 震える手でポケットから鍵を取り出しガチャガチャと開けようとするがなかなか開かない。
 ようやく鍵を開けトイレにダッシュしようとするが今度は靴紐がほどけない。
 それでも私は耐えた。
 耐えて耐えて耐えてなんとか靴紐をほどきようやく夢にまでみたトイレに・・・・。
 着いたのだが・・・。
 そこで限界を迎えてしまった・・・。
 ズボンとパンツを下ろす前に我慢に我慢を重ねたものが膀胱から飛び出してしまったのだ・・・・。

 「被害は・・・。」

 おそるおそる下を見る。
 真っ白だったパンツはクロッチの部分を中心に黄色く染まっている。
 僅かな希望にすがりつつズボンを見る。
 下ろしながらトイレに腰掛けることができたため壊滅的な被害でこそないが白のショートパンツのため黄色く染まった部分がかなり目立ってしまっている。

 これは・・・・。

 完全に・・・・。
  
 オモラシだ!

 パンツとズボンを黄色く染める。
 
 誰がどう見てもトイレを失敗していると気づくだろう!

 高校生としてあるまじき出来事だ・・・・。

 トイレには間に合ったのに・・・・あとほんの少しだけ耐えられれば・・・・。

 いや・・・。

 まてよ・・・・。

 まだ・・・・。

 まだあきらめてはいけない!

 「誰も・・。」

 私がズボンとパンツをこのトイレという密室で黄色く染めたことにまだ誰も気づいていない。
 
 この失敗の証拠を隠滅しなかったことにできる可能性がまだ残っている!

 急がないと!
 
 今この家には誰もいない・・・・。

 いや、妹はいるかもしれない・・・・。

 妹にばれる前に証拠を隠滅しなくては・・・・!

 ドアの外の音に耳を傾ける。

 ・・・・・何もきこえない。

 素早くドアを開け走り出す私。
 濡れたパンツとズボンが体に張り付き不快だ。

 洗濯機に到達。
 素早く確実にズボンとパンツを脱ぐ。
 これで証拠は隠滅!
 あとはこれを洗濯機の奥に押し込みタンスから新しいパンツを・・・。

 「あ、お姉ちゃん帰ってたんだ!」

 ・・・・。
 妹に見つかった・・・・。
 そ、そんな・・・。
 またしてもあと少しだったのに・・。
 反射的に左手で上着を引っ張ってお尻を隠す。
 右手には・・・・まだ黄色く染まったズボンとパンツを持ったままだ!

 「なんでズボン履いてないの?」

 まずい・・・。
 終わった・・・・・。
 いや、まだだ!
 まだあきらめてはいけない!

 「ちょっと、ジュースをこぼしちゃって!」

とっさに思いついた言葉を口に出す。

 「このまえ親戚のおじさんから届いたミカンジュースあるじゃん! あれをこぼしちゃって!」

 よし・・・・。
 これなら・・・・。

 「えっ? ミカンジュースならきのう最後の1つを飲んだって言ってなかったっけ?」

 あ・・・・。
 そうだった・・・・。

 「おもらし?」

 やばい・・・・!
 もうだめか・・・・!?
 いや・・・。
 あきらめたら終わりだ!
 何としてでも何とかしないと!

 「きのう飲んだミカンジュースをこぼしたのよ!」

 ・・・・って何を言ってるんだわたしは!?

 「きのう飲んだジュースでなんでズボンが濡れるの? やっぱりおもら・・・・。」

 ・・・・あきらめたら・・・・終わりだ!!!
 
 「あのね! ミカンジュースを飲んで膀胱から出たとしてもそれはミカンジュースでしょ? 違う? ミカンジュースをズボンにこぼすのと、ミカンジュースをのんでからズボンにこぼすのとの間に何の違いもないわよね! それともなに!? 私がおもらししたっていう証拠でもあるの!? そもそも何がいいたいの! 仮に私がおもらししていたとして何なの!? 私がおもらししていたらあなたの人生が終わりでもするわけ!?」

 自分でもよくわからない言葉が口から飛び出してくる。
 顔は鬼気迫っているのが自分でもわかる。

 「ごめんねお姉ちゃん・・・。」
 
 迫真の表情での必死の説得。
 なんとか私はジュースをこぼしてズボンを濡らしただけということになった・・・・。





 ・・・・と思いたい。

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DATE: 2016/02/19(金)   CATEGORY: 未分類
コミカルシリーズ7 -世界滅亡!?-
(くっ・・・・いったいどこに・・・?)

小学5年生の芸夢(げいむ)ちゃんはいつになく真剣な表情で走っています。
どうやら何かを探しているようです。

「あっ! あった!! トイレだ!!」

彼女が探していたもの。
それはトイレでした。
そう、彼女はオシッコが漏れそうで焦っていたのです。

「間に合うか・・・!?」

急いでトイレに飛び込むとドアを閉め、ズボンとパンツを脱ぎます。

「ふぅ・・・、助かった・・・。」
(死ぬかと思った・・・。)

一安心という様子のゲイムちゃん。
しかし、そこであまりにも予想が過ぎることが起きました。

ゲイムちゃんの目の前にいくつもの黒い影が現れました。
それらは目がいくつもあったり角が生えていたりとこの世のものとは思えない姿をしていました。

「お・・・・おばけー!!!」

ゲイムちゃんはびっくりして飛び上がり逃げ出そうとしますがトイレの壁にぶつかってしまいます。

「助けてー!!!」

パニックになったままトイレの壁にしがみつくゲイムちゃん。

「っておい!!!!!! お前はサルか!!!!!?」

お尻を丸出しにしてガリガリとトイレの壁をひっかくゲイムちゃんに黒い影がこらえきれずに突っ込みを入れます。

「えっ・・・・。あ、あなたたちはいったい・・・・。」

突っ込みを入れられたゲイムちゃんが聞きます。

「よくぞ聞いてくれた! 我が名は銀河超魔王デスギリングラーダー。いくつもの世界を滅亡に追い込んできた。そして今、この世界を新たに滅ぼすことを決めた。だが、その前に貴殿に我々と勝負する権利を与える。貴殿が勝負に負ければこの世界の滅亡は確実であろう。勝負の方法は貴殿が自由に決定してよい。さぁ、どうする? この世界が滅亡するのを黙ってみているか・・・それとも世界の存続をかけて戦うのか? さぁ、選べ!!」

デスギリングラーダーは言いました。

「なるほど・・・・。私が勝負を引き受けなければ世界が滅亡するってわけね・・・・。それなら逃げるわけにはいかないわね! 勝負よ!!」

ゲイムちゃんは立ち上がり勇敢に勝負を挑みました。

「ほう戦いのか・・・・だが・・・・その前に・・・・パンツくらい履け!!!!!」

ゲイムちゃんはまだズボンとパンツを脱いだままでした。

「うるさいわね!!」

急いでズボンを履こうとするゲイムちゃん。

「さて、勝負の方法は何にする? 武器を持っての決闘か? それともこの世界で行われているなんらかの競技にするか? 貴殿が最も得意とするものっでよいぞ。」

デスギリングラーダーが聞きます。

「私が得意なもの・・・・・それじゃあゲームで勝負ね!」

ゲイムちゃんが言いました。ゲイムちゃんはゲームが大の得意だったのです!

「ゲーム? どういうものかよくわからないが・・・・。まぁ、よいだろう。それで勝負するんだな!」

デスギリングラーダーが了承しました。

「まずはパズルゲームで勝負よ!」
「パズルゲーム?」
「同じ色のものを4つ合わせると消えるの! 一番上まで行くと負けなんだけど・・・。」
「ああ、もういい! だいたいわかった! よし勝負だ!」

パズルゲームでの勝負が始まりました。

「ははは、簡単じゃないかどんどん消えていくぞ!」

デスギリングラーダーは物凄い速さで同じ色のもの4つづつを集めていきます。
一方で、ゲイムちゃんは3つまでしか集まらずどんどん上に積み重なっていきます。

「どうしたどうした? もうすぐ一番上まで積み重なってしまうぞ! なんだ我が軍の圧勝ではないか・・・・むっ、なんだか一気に消え始めた? 4つ集まって消えた後上から落ちてきたものでまた4つ集まりさらにそれで落ちてきたものでまた4つ集まり・・・・むむっ、一気に空に・・・・・な、なんだ!? 白いものが一度にたくさん落ちてきたどうやって消せばいいんだ! まずい、一番上まで・・・・。」
「連鎖よ。一度にたくさんのものを消すと対戦相手を邪魔することができるの。説明しようと思ったのに最後まで話を聞かないから・・・。」
「むむむむ・・・・。負けてしまった・・・・。」
「さぁ、次はレーシングゲームで勝負よ!」
「レーシングゲーム?」
「レースをするゲームよ! 同じコースを3周するの!」
「なるほど・・・。レースなら知っているぞ! 乗り物を操縦してスタートからゴールまで移動すればいいんだろ。」

レーシングゲームでの勝負が始まりました。

「見よ! この完璧なハンドルさばきを! 今度こそ我々の勝ちだな!」

デスギリングラーダーは正確にコントローラーを操作しコースを外れないように自分の選んだ乗り物を操縦します。

「このまま1位でゴールまで到達できれば・・・・むっ! いつの間にか抜かされておる! なぜだ!?」
「このコースにはキノコロードというところがあるの! コースを外れてキノコと壁の間にある狭い隙間を通れば近道ができるのよ!」
「なるほど・・・。よし、2週目は我もキノコロードを通って・・・・ああっ!! キノコにぶつかった!!」
「キノコロードは狭いから練習しないとなかなか通れないわよ!」
「ぐううっ・・・・。大きく差がついてしまった。」

その後もデスギリングラーダーは正確にコントローラーを操作し走り続けたがゲイムちゃんとの差は縮まらず勝負はゲイムちゃんの勝利となった。


様々なゲームで対決するゲイムちゃんとデスギリングラーダー。
しかしすべてゲイムちゃんの勝ちであった。

「我々の完敗だ。約束通りこの世界を滅ぼすのは中止だ。この世界にはゲームという素晴らしいものがある。我々も世界を滅ぼすだけでなくゲームを楽しむ心を追求していくべきかもしれないな・・・・。」

そういうとデスギリングラーダーと彼の軍隊は消えていった。

「勝ったのね・・・・・。」

一人トイレの中に残されたゲイムちゃん。

「やったー! 世界滅亡の危機を救ったんだー!!」

笑顔で叫ぶゲイムちゃん。

「ううっ!!」

一転し情けない顔になるゲイムちゃん。
足元から水の流れる音が聞こえます。

(しまった・・・・・。オシッコするのを忘れてた・・・・。)

ゲームに夢中になりすぎて自分がなぜトイレに入ったのかを忘れてしまっていたゲイムちゃん。
ズボンとパンツをぐっしょりとオシッコで濡らしてしまいました。

世界を救ったが自分を救えなかったゲイムちゃんでした。


おしまい
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DATE: 2016/02/12(金)   CATEGORY: 未分類
コミカルシリーズ6 -悩田小毬の悩み事-
(オシッコがしたい!!!!!)

悩み多き少女である悩田コマリは悩んでいた。
オシッコがしたいのにトイレが見つからないのだ。

(ここにトイレはないのか!?)

鬼のような形相でキョロキョロとあたりを見回すコマリ。

(あった!!!!!)

小さな公衆トイレを見つけたコマリ。
ひとつだけあるドアには青の表示。
顔をほころばせトイレに向かうコマリ。

(助かった・・・!)

天にも昇る気持ちでドアノブを引っ張るコマリ。
だが、そこで予想外のことが起きた。

(あれ・・・。開かない!?)

トイレのドアが開かなかったのだ。

(鍵はかかっていないはずなのに・・・・。)

再び鬼のような形相になるコマリ。

(どうしよう・・・・。小学5年生にもなって野ションなんて恥ずかしくてできないし・・・。)

コマリの頭の中に野ションをしている自分が思い浮かびました。
ズボンとパンツを脱いでお尻を丸出しにしている自分の姿が。
絶対にしたくない格好です。

(ましてやオシッコを漏らすなんてもっと恥ずかしい!)

コマリの頭の中にオモラシをしている自分が思い浮かびました。
ズボンとパンツを履いたまま必死に前を押さえるがオシッコを漏らしてしまった自分の姿が。
絶対に避けなければいけない状態です。

(頼む! 開いてくれ!!)

なんとしてもドアを開けてトイレに入らなくてはいけないコマリ。
必死にドアノブを引っ張ります。




(あれ? 開かない?)

迷井マイは悩んでいた。
トイレから出ようとしているのにドアが開かないのだ。



(なんで・・・このままトイレにずっといろってこと!? こんなところにずっといたら死んじゃうよ!)

(どうしよう・・・・。自分の死に場所がトイレだなんて恥ずかしすぎるし・・・。)

マイの頭の中にトイレで死んでいる自分が思い浮かびました。
便座に座ったままガリガリに痩せて死んでいる自分の姿が。
絶対に避けたい状況です。

(さらにそれが全国ニュースになったりしたらもっと恥ずかしい!)

コマリの頭の中に自分がトイレで死んだ少女として全国放送されている様子が思い浮かびました。
全国のお茶の間で自分がトイレで死んだ少女として話題にされている様子が。
絶対に避けなければいけない状況です。

(頼む! 開いてくれ!!)

なんとしてもドアを開けてトイレから出なくてはいけないマイ。
必死にドアノブを引っ張ります。



(開けぇぇぇ!!!!!!!!!)

トイレの外ではコマリが必死にドアを引っ張ります。



(開けぇぇぇ!!!!!!!!!)

トイレの中ではマイが必死にドアを引っ張ります。



そうです。

2人で同時に引っ張っていたのでした。


おしまい。
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DATE: 2016/02/05(金)   CATEGORY: 未分類
コミカルシリーズ5 -鍵がない!-
(どこで落としちゃったんだろう・・・・。)

小学3年生の広子は途方に暮れていた。

(今日は本当についてない日ね・・・・。)

算数のテストの結果が悪くて憂鬱な気持ちだった広子。
さらに家に着いていつものように家の鍵を開けようとしたら鍵が見つからなかったのです。
いつもは茶色のベルトにしっかりと括り付けてあるはずの鍵が・・・。

学校から帰ってきた道を鍵を探しながらゆっくりと戻りましたが見つかりませんでした。
学校の教室を探しても見つかりません。
鉄棒で遊んだ時かもしれないと校庭も探しましたが見つかりません。
もう一度家までの道を歩きましたが見つかりません。
さらにそんな広子に追い打ちをかけるような出来事が起きました。

(雪だ・・・・。)

ちらちらと雪が降ってきたのです。

(洗濯物を入れなくちゃ! それに・・・・オシッコもしたくなってきた!)

情けない気持ちになる広子。
ですが広子はあきらめませんでした。

(そうだ! 良子ちゃんの家に遊びに行こう! トイレを借りて、そのあと、一緒にバレーボールをして時間を潰そう。)

広子ちゃんは友達の家に行くことを思いつきました。

「こんにちは!」

元気よく良子ちゃんのお母さんに挨拶をする広子ちゃん。

「あらいらっしゃい! でもごめんなさいね。良子は塾に行っているのよ・・・・。」

良子ちゃんのお母さんは言いました。

(あ、そうだったわ・・・・。良子ちゃんは今日塾の日だったんだ・・・・。)

しょんぼりとする広子ちゃん。
良子ちゃんが塾に行っている以上、トイレを貸してほしいとも、1人で遊ぶためにボールをかしてほしいとも言えませんでした。

(シチューの匂いがする・・・・。おいしそうだな・・・・。)

学校で給食を食べてから何も食べていなかった広子。空っぽのお腹には空腹を感じていました。
そして、お腹の下の方では満杯のオシッコの重みを感じていました。

(俊子ちゃんの家に遊びに行こう・・・。)

もう1人の友達の名前を思い出した広子ちゃん。

「こんにちは!」

アパートのドアを開けて再び元気よく挨拶します。

「お、俊子の友達か!? 悪いな! 今日は仕事が休みだから俊子の勉強を教えることにしたんだ! また、俊子と遊ぶのはまた今度にしてくれないかな?」

俊子ちゃんのお父さんが顔を出していいました。
申し訳なさそうに苦笑いをしてペロッと舌を出す俊子ちゃん。

しょんぼりとアパートの階段を下りる広子ちゃん。

(なによ! 俊子ちゃんのお父さんは教育パパなの!? こんなにオシッコがしたいのに・・・。)

情けない気持ちであるく広子ちゃん。


冷たい雪はまだ降り続けています。

小さな公園の中をそわそわと落ち着きなく歩き回る広子ちゃん。

(ここの公園ってトイレないのよねぇ・・・・。どうしようこのままじゃ・・・。)

ツツジの茂みに隠れてがちゃがちゃとベルトを外す広子ちゃん。
そしてブルーのショートパンツのホックを外しチャックを下ろします。
真っ白なパンツがわずかに顔を出しました。
それを見て顔を赤らめる広子ちゃん。

(やっぱり恥ずかしい・・・誰にも見られていないとはいえこんなところでパンツ丸出しになるなんて・・・・。しかもパンツも最終的には脱がないと・・・・。)

物陰でパンツを下ろしてオシッコをしようとしている広子ちゃん。
しかしなかなか勇気が出ないようです。

(ああ、でもでもこのままじゃ・・・・どうしようオシッコしたい!)

ベルトを外したまま悩む広子ちゃん。

「おや、なにをしているのかね?」

突然後ろから話しかけられて驚く広子ちゃん。
急いでチャックを上げてホックを閉じます。

「あらあら、見たところ鍵を無くして困っている様子だね。私はお巡りさんではないからここで何かをしようとしていたようだが目をつぶることにしておくよ。家は確か向こうだよね。私が部屋に入れてあげるよ。」

声の主は大きなカバンを持ったおばあさん。
焦りながらもなんとかベルトを締めると広子ちゃんはおばあさんについていきました。

なぜかおばあさんは広子ちゃんの部屋を知っていました。

「確かこのカギを使えば・・・・。」

大きなカバンの中からいくつもの鍵がある鍵束を取り出しました。
そのうち1つを鍵穴に差し込むとガチャリとドアが開きました。
広子ちゃんは急いで部屋の中に飛び込みます。

「おやおや感心だね・・・。」

いそいそとベランダの洗濯物を入れる広子ちゃん。

「でも自分の心配もした方がいいわよ。」

再びベランダに戻り残りの洗濯物を取ろうとする広子ちゃんですが足をバタバタさせて落ち着きがありません。
焦ってうまく洗濯バサミを外せない広子ちゃん。
そのうちもう限界と言わんばかりに洗濯物を放り投げ走り出しました。

向かった場所はトイレでした。
真っ白な洋式便器の前の立つと急いでベルトを外そうとしますがなかなかうまくいきません。

「あわてちゃダメだよ。ゆっくり落ち着いて・・・。」

おばあさんが言いますがゆっくりしている余裕はなさそうです。
ドタバタと足踏みをしながらベルトを乱暴に引っ張ります。
ようやく少し外れかけたところでショートパンツの前に大きなシミが広がっていきました。

「ほらほらいわんこっちゃない・・・。」

おばあさんが言います。

「何よ・・・。」

広子はおばあさんをにらみつけます。

「何なのあなた! そもそもなんで私の家に入ってくるの!? もしかして泥棒!? 鍵をいっぱい持っているのも盗みをするためなんでしょ!? 警察に電話するわよ!?」

広子は怒鳴りました。

「おうおや、せっかく家に入れてあげたのにひどいいいかたね。私が鍵を開けてあげなければ道の真ん中でズボンを濡らしていたかもしれなかったというのに・・・。でも、最近は物騒な世の中だし、しょうがないことかもね。110番するのはいいけどその前に着替えないと気持ち悪いでしょ・・・。」

そういうとおばあさんはタオルで濡れた部分を拭きました。
そして、タンスからパンツとスカートを取り出し着替えさせました。

さらにおばあさんはおやつと料理を作り広子にごちそうしました。
食べ終わった後は歌を教えて広子を楽しませました。

おいしい食べ物と楽しい歌で満足した広子はいつの間にか眠ってしまっていました。

家に帰ってきたお母さんの声で目を覚ましたときにはもうおばあさんはいませんでした。

手元にはなぜか無くしたはずの鍵が置いてありました。
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