盗賊ミュナの失敗
たたたた・・・・・
 ゼバルト王国のとある草原を走る一人の若者。彼女の名は盗賊ミュナ。
 草原を颯爽と駆け、途中をのんびりと歩いていたゴブリンから剣を奪い取り、あわてて追いかけるゴブリンとの距離も徐々に離していった。
 (走れー、走れー☆ 走れ盗賊ミュナ!)
 ゴブリンはすっかり見えなくなった、しかし、ミュナはほとんど速度を緩めることなく走り続けた。
 (走れ!走れ!いっそげー☆)
 なぜこんなにも急いでいるのか理由はいくつかあった。一つは彼女が魔物だけでなく人から物を盗むこともある盗賊だったからだ。とはいっても金額は少なく、人に危害を加えることもめったにない。隣町では指名手配されたが、町から離れた草原では捕まえようとする人はいない。他の町に逃げ込めば一般人と何も変わることなく生活できる状態だ。
 二つ目には彼女が走ることを得意とし、走るだけで楽しい、また、その能力をさらに鍛えたいということだろう。だが、最も大きいのは・・・
 (トイレ・・・・トイレに行きたいよー☆)
 彼女は尿意を催してしていたのだ。町の間が離れていることが多いゼバルト国では町を出る前に道の危険度や休憩できる施設を調べてから移動するのが普通だが、彼女はおおざっぱな性格からそれを怠っていた。
 (でも、あたしにはこの足がある!急げば何も問題ない☆)
 その考え方は適当であったが正しかった。彼女の直ぐ目の前に町があった。だが、そこに潜んでいた悪魔により正しさは揺らいでいくのだった。
 「ふふふ・・・・まずは、宿屋だな」
 悪魔デスギロンはミュナが向かうであろう宿屋に向かった。そうとは知らずにミュナも宿屋向かうのだった。
 (ようやく町についたー☆ (^_^;) あ、宿屋発見!ただちにトイレ拝借へ☆)
 ミュナは宿屋に入るとカウンターにむかっていった
 「すいませーん、トイレ貸してください! 宿代は後で払いまーす☆」
 受付は言った
 「申し訳ありません・・・ただいまお手洗いは・・・・」
 ミュナはトイレの前に看板があることに気付いた・・・。彼女には気付かないだろうが悪魔の仕業だ。
 (え・・・掃除中!? そんなー。また、ガマンするのー)
 ミュナの尿意は結構切羽詰っていた。こらえきれず宿屋をでて別のトイレを探すことにした
 (急げ、急げー、漏れるー☆)
 ふと、ミュナの目に武器屋が目に留まった。
 (お、武器屋発見☆ さっき盗んだ剣を換金しておこう。身軽で走りやすくなりそうだし・・・。)
 「おじさーん!この武器買い取ってくださいな☆」
 武器屋は答えた
 「おお、わかった。これは700G、いや、800Gくらいの価値があるかな?」
 武器屋が話している途中でミュナは足をくねくねさせながら言った。
 「おじさん、ちょっとトイレ貸してくれない?」
 「トイレかあ・・・でも、最近、泥棒が多いから関係者以外は店に入れないことにしているんだよ。」
 (ええ、そんなあ・・・。もう、誰よ泥棒って!私が苦しんでいるのに!人のことを考えて盗みなんかやめなさーい・・・って私も隣町では泥棒だったのか☆ (ーー;))
 「ねえ、いいでしょう・・・・もう、漏れちゃうよー!」
 ミュナはさらにいった。
 「あ、そうだ、これでどう?」
 ミュナは剣を武器屋の腕から取り戻した。
 「へへーん☆ トイレ貸してくれないなら別の店に売りにいっちゃうよーだ。どうする?目の前のお客さんを見捨てちゃっていいのお?」
 「ははは、そう来たか。うーむ、確かにライバルの武器屋に客を取られることになるのは痛い。よし、貸してやるよ!」
 「ありがと!」
 そういうとミュナはトイレに向かって走り出した・・・。だがまた直ぐ走ってもどってきた。
 「先に奥さんがはいっちゃったよー!(T_T)」
 「ありゃあ、それは困ったな・・・。」
 「くううう、駄目だー限界☆ 他のところでしてくる!」
 ミュナは武器屋も去っていった。
 (走れー走れー。ううう、お腹に響くよー。)
 ミュナの満杯になった膀胱は走ると中身をちびりそうになる。
 (ぬぬぬぬぬぬうう、途中の泉の水をたくさんのんじゃったからなー、あんなに飲むんじゃなかった。)
 ミュナは今更遅い後悔をした。そのとき、目の前を町の人が通りかかった。
 「あ、おばさん!こんにちは!あたしこの町にはじめてきたんですけど、この町の役所ってどこにあるんですか?」
ミュナは次は役所を目指すことにしたようだ。おばさんは答えた・・・。
 「役所ねえ・・・確かここをまっすぐいって三番目の曲がり角を右に行ったあと・・・あれ二番目だったかな?」
 なかなかおもいだせないようだ。ミュナは足と体をくねくねさせ時折、手を後ろに回し、お尻の下の方をもじもじと抑えた。その結果、なんとか思い出すまで尿意をこらえた。
 「・・・とまあ、こんなところだねえ。ん、お嬢ちゃんもしかしてオシッコしたいのかい?うーん、トイレなら私の家の方が近いかな?でも、この位置だと・・・」
 おばさんは予想外の長話を始めてしまった。予想外の展開にミュナは焦った。
 (ふえええーん☆ まだ続くのー? 本当に漏れちゃうよー)
 シュウウウウ・・・・
 ホットパンツに守られたミュナの赤の下布が熱くなった。少しちびってしまったのだ。ミュナはその場で飛び跳ね、ステップを踏み、何とか決壊をとめた。
 (漏れた☆ というかちびったあー。大丈夫!まだ少しだけ、でも早くしないとー 大ピンチだあ!!)
 「やっぱり、役所の方が近いかな?でもって役所の場所は・・・」
 おばさんの話を遮ってミュナは言った。
 「ああ、大丈夫です。ちゃんと覚えています。では役所に急ぐので失礼しまーす。道教えてくれてありがとー (^^♪ 」
 ミュナは再び走り出した。じっとしているよりは楽になったがしばらく走ると膀胱に負担がかかりはじめた。
 (漏れる!漏れる☆ 本当に漏れるー!!)
 ミュナの限界は近かったが、何とか役所にたどり着くことができた。しかし、そこにも悪魔が先まわりし、罠を仕掛けていた。
 ミュナは役所に入ると一目散にトイレを目指した。だが、鍵がかかっていた。
 (うっそー (T_T) また、使用中!? こんなにオシッコしたいのにー。)
 ミュナは扉の前をそわそわと歩き回りながらガマンすることに決めた。流石にこれ以上走り回ると下腹部への負担からオモラシにつながると考えたためだ。
 (漏れちゃう!漏れちゃう!オシッコしたいよお☆)
 シュワアアア・・・・
 また少しちびってしまった。何とかその場にしゃがみこみ。排尿をとめたが、今回のオチびりは大きかった。ミュナの真っ赤な下布には黒っぽい赤色の大きなしみができてしまった。
 (早く変わってよー。限界だよー☆)
 だが、なんとかミュナは自分の前まで持ち堪えた。
 (ああ!! おトイレ!おトイレだあ 会いたかったよお・・・(^_^;) これでやっとオシッコできる☆)
 トイレに飛び込み、 扉を閉めたミュナはすばやく、ホットパンツのベルトとホックをはずした。盗賊であるだけあり、器用な指先ですぐにそれは成功した。 お尻を出すと、トイレに座った。
 シャアアアア・・・・
 (ふう・・・良かった、間に合った・・・。 ああ、でも、かなり、下着にシミができちゃってる・・(T_T))
 トイレから出たミュナの歩き方はどこかぎこちなかった。


                 
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